遠藤周作のレビュー一覧

  • 遠藤周作短篇名作選

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     ほんとは「その夜のコニャック」遠藤周作作品。
    星新一さんを続けて読んだ後の読書です。この短編集の第一作目を読んで、やっぱり星新一さん面白いなぁ…などと思っていたらどっこい遠藤さんの作品でした。ブラックさ加減がほどほどでなんだか似ているように思いました。
     星新一さんは宇宙からの来訪者、遠藤さんはあちらの国からの来訪者をわたしたちに紹介してくれました。

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    2021年11月02日
  • 私にとって神とは

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    宗教に関心のない一般的な日本人を代表するような質問者に対して、わかりやすくキリスト者としての自身の考えのべている。

    神は存在ではなく、働きだという言葉がなぜかしっくりきた。

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    2021年10月01日
  • 怪奇小説集 共犯者

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    怪奇小説集と銘打ってるものの、実際は人間の心の暗さや闇をえがくようなサスペンスというほうが近いかな。
    強かな女性が多く出てきた印象。

    一番好きだったのは『偽作』。
    こういう女性は私は大好き。驚きもあって良かった。

    『ジャニーヌ殺害事件』、『共犯者』、『娘はどこに』あたりも好き。
    ジャニーヌ〜はかなり胸くそ悪い話ではあるけど…。

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    2021年09月28日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

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    ただただ、ミツの愛に生きる姿に対して理解に苦しんだ。これが隣人愛ってものなの?この物語で出てきた、「人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残す。」というメッセージはずっしりきた。重い。

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    2021年09月09日
  • 反逆(下)

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     信長に叛逆した荒木村重と明智光秀を通して、戦国時代を描いている。遠藤周作は、きの叛逆と「決戦の時」と「男の一生」が戦国三部作と言われている。
     宗教家がが描く戦国時代は、残虐な信長に対して少なからずの武将は反発しているのだろうが、村重や光秀が期待した人たちは追随してくれなかった。正義を通すことより安全で得することに人はなびくのだ。
     我々は歴史上行われてきた残虐行為について、まるで英雄行為のように肯定しているが、本当の真実は反逆者の側にあったかもしれない。

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    2021年08月09日
  • 反逆(上)

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     鉄の首枷が面白かったので、メルカリで購入して読みました。かなり黄ばんだ本だったので新品を買うべきだったと後悔した。遠藤周作の歴史本は面白いことがわかった。というのも、宗教者としての見方から見ているので、事実の羅列にならない。
     たとえば信長の残虐さを擁護していないところが良いと思いました。

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    2021年08月07日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    相手の心を動かす手紙はどう書くのか、ユーモアを交えながら講義形式で説明する。手紙の書き方だけでなく、人付き合いでの普遍的な大切さが書かれていて、読んで肯くことばかりでした。

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    2021年08月05日
  • 侍

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    以前、映画が公開された事もあり沈黙を読んだ。切支丹禁制の中の重い考えさせる話だった。この侍という本は、キリスト教から行き着いたのではなく、メキシコ、バチカンまでの航海の方からたどり着いた。この本の解説によると支倉使節団については資料が少ないらしい。支倉が書いた日記も処分されてしまったらしい。もったいない。使節団として送り出されたのに状況が変わり、帰ってからの不遇。現代のサラリーマン社会にも通じるな。可哀想。ここでも沈黙同様、運命に翻弄されるキリスト教徒の信仰についての苦悩が語られる。航海の記録というより、こうした神をどう理解するかというところに主眼が置かれている。考えさせられる一冊。しかしこの使節団が無事に日本に戻ってくるのは素晴らしいことだ。

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    2021年08月04日
  • 死について考える

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    「死について考える」なんていうタイトルなので、死ぬことを哲学するような内容の本かと思うけれど、
    それよりは少し肩の力の抜けた、老年を迎えた作者が死や歳を取ることについて思うことを書いたエッセイである。


    カトリック信者の著者による本なのでところどころキリスト教について触れているところがあり、そうは言えども日本人でもあるわけなので、西洋と日本の死生観の違い、その辺を本人の中でどう折り合いをつけているのかなどが面白い。
    どちらかと言えばキリスト教から見た死と、日本人にとっての死との共通点を見出そうとしている感じである。ただ、カトリックと日本古来の信仰とは比較的近く、仏教(主に禅)はやや離れていると言っているように感じた。


    30年以上前の本だけれど、言っていることはほぼ現代にも当てはまる(「老害」という言葉が既に出ている!)。(信仰上の立ち位置等も含め)じゃあ自分はどう考えるか?を意識してこそ意味のある本。

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    2021年07月27日
  • 女の一生 二部・サチ子の場合

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     遠藤周作の書く女性は、いつも正直でひたむきだ。そしてほんとの恋というテーマ話語っている。私は出来なかった。それは宗教ほども強い信念がなかったからだ。

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    2021年07月10日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

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    困っている人を見ると助けずにはいられないミツと、自分の幸福のためなら他人を利用することを厭わない吉岡の視点が双方向から描かれていて面白かった。
    ぼくは完全に吉岡側の人間だけど、ミツのような人に憧れを抱くこともある。ミツは修道女や患者にとって忘れられることがないと思う。

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    2021年07月09日
  • 女の一生 一部・キクの場合

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     遠藤周作の本を読むといつもキリスト教の惨さを思う。どんなに祈ろうと、どんなに善行を積もうと、神は報いてくれない。それでもキリスト教信者は、神を信じ神に祈る。
     多神教徒なら都合のいい時に都合のいい神様に神頼みをするのに…
    でもだからこそ、心に滲みるのが遠藤周作の小説である。キクのような生き方こそ神様だよね。私は伊藤だ、熊蔵だよなぁって思いました。
     女の一生2部はないのかなぁ

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    2021年07月04日
  • 恋愛とは何か 初めて人を愛する日のために

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    性的なことから向き合う。
    執筆された時代だと、特にタブーとされてたことかもしれないけど、そういうところから目を背けない。
    恋愛とは何か、迷ったらまた読みたい。

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    2021年06月07日
  • 女の一生 二部・サチ子の場合

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    ネタバレ

     コルベ神父がアウシュビッツで同じ班だった妻子ある父親の身代わりとして餓死の刑を受けるという行動が「無償の愛」だと思った。
     女の一生〈1部〉キクの場合でも無償の愛について考えたけど、今回は自分が愛する人(家族や友人や恋人)のためではなく、見ず知らず,ただアウシュビッツでたまたま同じ班だった人の身代わりとして死ぬという行為、これこそが全く見返りを求めない愛だと思った。
     最後に、この小説でコルベ神父が実在の人物であることを知って更に感動した。この方を知ることができて良かったと思う。

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    2021年05月07日
  • 哀歌

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    ネタバレ

    病気、死、基督教、切支丹。
    名作長篇に繋がる短篇がまとめられていて、短くとも真髄に触れられる濃い内容。
    神の存在の描かれ方が印象に強い。生きている動物や人間に神の存在を見ているのが、自分の中にない感覚だった。
    人間の罪深さや弱さと対峙するのは心を抉るように辛いが、目を背けずに知りたいという欲求が勝る。

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    2021年04月19日
  • 彼の生きかた

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    著者のイメージはテレビで、ユーモアあふれる会話をする作家さんと言うものでした。間違いなく著者は日本の文壇で名前を残している方だと思います。ただ残念ながら、後世に読み継がれていくのかと思うと不安になります。私の杞憂かもしれませんが、「海と毒薬」「沈黙」「深い河」など。感銘を受けた作品が沢山あります。今回読んだ作品は彼の代表作とまでは言えない作品かもしれませんが、面白く読めました。著者の弱い立場の人に寄り添う姿勢が読み取れます。主人公の学歴に対するコンプレックスなどは著者に通じるものがあるのではないかと勝手に思っています。今度は、著者のエッセイを読んでみようと思います。

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    2021年03月09日
  • イエスの生涯

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    遠藤周作による聖書の解釈、キリスト教観がわかりやすく書かれた1冊。遠藤周作作品を読むためのバイブル。この作品を読んでから別の作品を読むとより一層楽しめると思う。

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    2021年08月02日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    マリー・アントワネットの生涯、とっても気になる。
    マルグリッドの登場とか、(たぶん)創作の部分はあるものの読み応え十分。

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    2021年01月08日
  • 白い人・黄色い人

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    教会も罪の苦しみも、救済の願望も、私たち白人が人間の条件として考えた悉くに無関心、無感覚にあいまいなままで生きられるのだった。これはどうしたことなのだ。これはどうしたことなのだ。

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    2020年12月13日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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     心の込められた手紙を書くには『読む人の身になって』書くと良いが、【どのようにして】という部分を、例題を絡めて綴られている。
     手紙について2割、恋文に5割、お見舞い・お悔やみに2割、他1割といったバランスで、主にラブレターに関してだが、要領は他の内容でも使うことの出来るものだ。
     少し古い価値観も見られるが、家族へしっかりとした手紙を書きたいと考えていた身としては、概ね参考になった。

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    2020年10月10日