遠藤周作のレビュー一覧

  • 眠れぬ夜に読む本

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    地に足が着いている感じの人のエッセイが好きだ。
    私が勝手にそういう本を読みたいときに選んでいる作家さんが
    須賀敦子さん、城山三郎さん、司馬遼太郎さん、谷川俊太郎さんなどだが、
    遠藤周作さんもそのひとりだ。

    日々感じたこと・考えたことを綴っている文章だけれど、
    そのまましっかりと一日一日を感じながら歩いていけばいいんだ、
    と言われているようで安心する。
    眠れぬ夜に、読みながら時を感じてみるのも良いと思う。

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    2013年10月24日
  • さらば、夏の光よ

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    なんか見事なほど誰も幸せになれなかった。切ないっていうのとはちょっと違う気がしました。
    初めて読んだのが高校の時だったからずいぶん前の話なんだけど、今さらながらにこの作品が自分が生まれるより前に出版された作品だってことに気づきました。
    もちろん昭和の香りが漂いまくっているんだけど、そんなに時代を感じさせないです。人の心ってどんな時代でも一緒なんだろうなと思いました。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い、綺麗なものは綺麗なんです。
    京子の“野呂が生理的に受け付けない”って気持ちがよく分かるんです。小鳥が死ぬときの目が一番好きなんです、なんて言える人間は暗いし気持ち悪いです。死に際を見守る野呂は

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    2013年10月14日
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

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    くだらないシモの話が楽しい。エピソードが程よく短くてサクサク読める。終盤になると自称が「わし」になって偏屈親父っぽいキャラクターになっちゃうの。可笑しい!

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    2013年09月12日
  • 人生には何ひとつ無駄なものはない

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    遠藤周作の作品の中から厳選された文章を集めて、テーマ別にまとめた一冊。

    自分の心の中に抱えているモヤモヤがこれを読んで少しずつスッキリしていく感じがした。今の私に響いたのは、結婚や夫婦について、そして、教育についての幸福と不幸についての文章。

    きっと読む人、年代によって響く言葉が違って、これからの人生で壁にぶつかったときに読みたい一冊。

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    2013年09月02日
  • 愛情セミナー

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    1977年に初版された本なんて信じられないくらい、現代に生きる私の心にも響く「セミナー」でした。
    愛するということは、何も信じられないこの世の中で唯一彼だけは信じるという挑戦…私はまだ愛することに成功していないんだなぁと思い知りました。いつかそんなにも愛せるたった一人を見つけられたらと思います。

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    2013年08月07日
  • 夫婦の一日

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    未読の遠藤の短編。「侍」から「スキャンダル」に移るその軌跡を見事に表している、とあとがきにあった。5つの短編からなる、短編集であるが、どれも心に響いた。晩年の遠藤は、人間の無意識に関心を非常に寄せており、そこに潜む悪とそこからの救いという観点から、宗教と信仰を深く見つめている。その辺の関心が、この五つの中にありありと描かれている。

    個人的には「日本の聖女」が一番響いた。細川ガラシャを遠藤流に描いている。

    13/7/9

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    2013年07月09日
  • 遠藤周作短篇名作選

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    自分の中で、文学の匂いがする作家。人間の醜さとか愚かさを知っている作家。読んでいて、自分に当てはめて心がしんどくなる。でも、向き合うことの大切さも同時に感じる。

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    2013年05月26日
  • 人生には何ひとつ無駄なものはない

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    『何ひとつ無駄なものはない』と言える境地に至った遠藤周作氏の目に見えないものへの境地、そこに生きる意味を微かに見いだすヒントがあるのではないか?

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    2013年05月20日
  • 妖女のごとく

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    ものすごい久しぶりに読んだら思ったよりB級感のある作品でした。
    昔はもっと楽しめたんですけど、なんででしょう。結末とか知っちゃってるからかな。宗教色の濃い遠藤作品の箸休めにいいかもしれません。
    主人公の辰野のキャラがあまり好きになれません。時代が時代なので、昭和の男ってこんな感じなのかなぁとは思いますが、そりゃ奥さんにも離婚されるわって思いました。辰野からか奥さんからかは明言されてませんでしたが。
    エリザベート・バートリーは読む前から知っているくらい有名な歴史上の人物です。もちろん教科書には載ってませんが、彼女を題材にした小説とかをちょいちょい見かけていたので、辰野より先にエリザベート・バート

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    2013年04月13日
  • 愛情セミナー

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    なんとなく、タイトルがいいなあと思い、借りました。
    男女の心理的な部分が多かったかな。
    かっこいい言葉がちらほらあって、よかったです。
    男性がロマンチストで、女性がリアリストだという主張にはかなり共感しました。
    ただ、書き方がちょっと変わっていたので、合う合わないがありそう。

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    2013年04月04日
  • キリストの誕生

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    原始キリスト教団とユダヤ教の関係、なぜイエスは神格化されたか。日本人には馴染みのない部分が丁寧に書き込まれているのでわかりやすかった。永遠の同伴者、孤独。

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    2013年03月22日
  • ぐうたら社会学

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    ネタバレ

    遠藤周作というと、文学作品を多く読んでいたので、エッセイは新鮮で、くすくす笑わせられた。
     終始、いたずら好きでお茶目な作家さんという感じで、今まで私が知らなかった一面を見ることができた気がする。
     「ぐうたら社会学」というタイトルだけれど、読み進める中でグサッと胸に刺さる言葉も多々あった。
     中でも、作者が語っていた、人と人のつながりの笑いが自然で大切だということ。これからの時代に大切になってくると語っていたのは印象的。50年たった今は昔以上につながりが希薄になっているゆえ、このことは大切にしたいと切に感じた。

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    2013年02月25日
  • こころの不思議、神の領域

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    林義道って昔からいたんだ、知らなかった。遠藤は小此木とも対談してユング派とフロイト派双方とバランスを取ってるのかな。ユング派に近そうだけど。

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    2012年12月10日
  • 夫婦の一日

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    深層心理がうまく描かれている。行動と理性と感情のバランスが見事。日本文化を深く観察された遠藤周作の晩期らしい作品。

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    2012年11月30日
  • 第二ユーモア小説集

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    ネタバレ

    この表紙の女の人の話が個人的に一番印象に残った。ユーモアの中の底知れぬ哀しみ。和田誠氏のイラストが上手すぎる。

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    2012年10月28日
  • ぐうたら社会学

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    遠藤周作2冊目。
    やっぱりこの人文章上手いですね。

    なんというかリズムが良い、というか。

    と思いながら読んでたらその点ご自身で言及してました。


    『笑いというのは間でしょう、テンポでしょう、句読点の置き方でしょ。
    文章でいえば』
    『オレのぐうたらものなんてのも内容はなんにもおかしくないんだよ。
    句読点の置き方ですよ。これはずいぶん苦労してんだよ。
    少しここらで、いばらしてくれよ。なあ、いいだろ。』


    そう、これだ。句読点。これが本当にすばらしい。
    特に最後の酔談なんてもうね、最高です。

    こんな文章、書けるようになりたいなあ。

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    2013年03月03日
  • 怪奇小説集

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    せるさんのレビューから、何やら面白そうな小説。秋頃にでも読みたいなぁ。

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    読んだ読んだ、秋頃といわず冬まで掛かって読んだ!笑
    遠藤周作さんの小説を初めて読んだと思うのだけれど、なんというかじわじわと真綿で首を絞められるような文章だったりユーモア系の「なんじゃそりゃ!」ていうのもあったりで色々楽しみながら読めました。
    個人的にもうだめだ、となったのは「ジプシーの呪」と「鉛色の朝」でした。必要以上に想像してしまうのと心霊関係無くじわじわくる描写で息が

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    2013年01月06日
  • 人生には何ひとつ無駄なものはない

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    遠藤周作の小説,エッセイから内容ごとに分類したもの.実は人生には無駄なものもあるかもしれないが,この本では遠藤周作という一人の作家がどのように考えて生き,それを表現してきたかがよくわかるから素晴らしい.まさに生きるように書き,書くように生きてきた一人の人間の人生が詰まっている.

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    2012年07月21日
  • 結婚

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    鹿児島に左遷になった幸せな夫婦がすごく印象に残っている。周りの目やステータスなんかに振り回されずに、自分が心から幸せを感じられる形を見つけたい。
    みんなどこかしらに疑問を感じつつ、妥協しているのだと思った。
    『青い果実』もすごく印象に残っていて、夫婦生活と対照的だと感じた。

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    2012年07月04日
  • 狐狸庵 歴史の夜話

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    ・作家のおっさんが年取って書いた薀蓄本かと思ったら結構面白かった。特に転び伴天連の心理についてはとても興味深い。古本市で10円で買った。

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    2012年06月13日