遠藤周作のレビュー一覧
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江戸幕末から明治時代にかけての壮絶な恋の物語。キリシタン禁制の時代に信念を強く持ったひとは、絶対的な精神力の強さがあったんだろうなぁ…。
その強さが欲しい。Posted by ブクログ -
短編集。
表題作も印象深いのですが、この作品唯一の歴史小説の「日本の聖女」が一番印象的でした。
細川ガラシャの話です。
聖職者からみた、それも批判的?なガラシャ評価が心に残ります。Posted by ブクログ -
死後、キリストとなったイエス。弟子たちや信仰の問題。聖書に書かれなかった使徒たちの最期の秘密。
ポーロの布教活動と協会同士の対立。
イエス「復活」とキリストの「誕生」Posted by ブクログ -
第二部は第二次大戦下での長崎を舞台とし、サチ子を主人公とした作品です。
おさななじみのサチ子と修平は互いに好意を抱きあっていた。修平は聖書の「汝、人を殺すなかれ」という教えと戦争で人を殺さなくてはならないことの矛盾に悩み、やがて特攻隊として出撃する。一方、サチ子の住む長崎は原爆にみまわれる。
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遠藤周作のポテンシャルの高さが見事に表されている短編集。
最後のオチには思わず「え!」って声を出してしまった。
天才は笑いを作ることにおいても天才だったのか。
そこらへんのお笑い芸人の何百倍も面白い。こりあんせんせーPosted by ブクログ -
第1部のキクの場合と時代設定が違うけど、同じ思いにかられる一冊。
この本、男性が詠むよりやはり女性が詠む方が心を鷲掴みにされると思う。
泣きたい時、結婚して幸せボケしている時に、ぜひ。Posted by ブクログ -
大好きで何度も何度も読んでます。
一番好きなのは、本文ではなくて『ひよこ』との話。
この本を読むたびに、愛と優しさを感じます。
ただ、ひとつだけ。
サロメの話だけが切なくて悲しい。
たくさんの人を救ってきたけれど、サロメはその対象にはならなかった。
サロメというと、7つのヴェールの妖艶な踊りが有名で...続きを読むPosted by ブクログ -
山田長政ってこんな人だったのか!
ちょっとサスペンスチックというか、
読んでて手に汗握る部分あり、
人生のはかなさみたいなものを感じさせる場面あり。
なかなか面白かったです。Posted by ブクログ -
幕末から明治、長崎を舞台にした切支丹迫害の歴史。その中でひたむきな想いを貫いた女性キク。キリスト教が日本では異端であった時代。政治的な背景も含め、私達に生きるとは何か?神とは?考えさせられる作品である。Posted by ブクログ
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海外で日本人である、ということ。日本でキリスト教信者である、ということ。マイノリティである、ということについて考えさせられる作家が遠藤周作だと思う。
タイトルどおりに「異邦人の立場」というテーマを扱ったエッセイ集。秀逸です。
海外に住んだことのある人・キリスト教(カトリック)の日本人だけじゃなくて...続きを読むPosted by ブクログ -
サスペンス、ミステリーを読んでもどこか他人事で私にとっては単なるエンターテインメントでしかないのだがこれと「真昼の悪魔」だけは別。本当に面白い。というか本気で怖い。どんどん引き込まれて、一旦本を閉じてもどこか現実に戻りきれないような背筋が凍るような寒気を感じる。すごい。Posted by ブクログ
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人は遅かれ早かれいづれ死ぬ。大作家だって犯罪者だっていづれ死ぬ。死について考えないで人生終えれたらどんなに楽だろうと思う。死は怖いし死んだらどうなるかなんて誰もわからない。だから人はその死の恐怖をやわらげるために宗教に頼ったりするんだろうか。Posted by ブクログ