遠藤周作のレビュー一覧
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「深い河をさぐる」は相手によって態度を変えているというか、はぐらかして言う風なところがあり、いまいちだったが、この本は真摯に応えて自分の信仰の核や考えについて説明してくれている。
神が働きである、という考え方は納得でき、神を母的なものとしてとらえていることも親しみやすい。Posted by ブクログ -
最後は断頭台で命を絶つという、アンハッピーエンドの本を読むということに抵抗が有ったのですが、以前から気になっていたので読みました。
読み始めたら、描写の分かり易さと、軽快な物語の展開に、あっと言う間に下巻まで読み進めてしまいました。
マルグリットや修道女アニエスは架空に人物らしいですが、それ...続きを読むPosted by ブクログ -
これは傑作。
棄教司祭や神経質な神学生を主人公に置き、作者自身も抱える”キリスト者の内なる弱さ”を描写した8篇。
鬱屈とした進行に鋭い表現が刺さる。
史実に基づくエピソードも多く挿入されてて読んでて面白い。Posted by ブクログ -
一言で言うなら『凄い愛の話』。二部はパワーダウンするので読まなくて可。神を罵ることも「祈り」なのだなぁ。罵倒される日常もそう思うとちょっとラク。Posted by ブクログ
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古い単行本は味がある。
昭和48年発行の単行本を古本屋で見つけました。遠藤周作さんは歴史に出てくるいろんな人たちの作品がおもしろくすてきですが、宗教者としての作品はとても比重が高いように感じます。読み応えのあるとても良い作品でした。Posted by ブクログ -
人が異文化に接したとき、その異質さに打ちのめされることはままある。
あのテヘランの、どんよりした空気の中、ひとりバスに座り帰宅を急いでいたころをぼんやり頭に置きながら、読み進めた作品であった。時代も、場所も、作中の人物とは異なるけれども。
留学経験者には、なるほど頷ける場面が多い作品だとおもう。Posted by ブクログ -
就活前の私にピッタリな一冊。
人からどう思われようとかそんなことは構う必要はなくて、それより自分の意志を大切に。
守りたいものは、なにがなんでも守る。守りたいものを見つける事は人生において大切だとつくづく感じたな。
遠藤さんのメッセージが伝わりやすい、読みやすい一冊。Posted by ブクログ -
たまたま古書店で手に取って読んでみたら、ドンピシャ。
遠藤周作先生の入り口が、海と毒薬とか、沈黙とかでなく、
ぐうたらシリーズ。
狐狸庵先生のひねくれ具合が自分に近くて、
昭和48年に書かれた本なのに、共感共感。
そんなに男を知っているわけではないけど、
いつの時代も男って勝手よね!とか思って...続きを読むPosted by ブクログ -
第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。
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戦争によってさまざまな人たちがたどった悲しい運命に心を痛めずにはいられなかった。こんなひどい時代があったこと忘れてはいけないなと。Posted by ブクログ