遠藤周作のレビュー一覧

  • アラベスケ 遠藤周作初期エッセイ

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    若い頃に書かれたエッセイ
    堀辰雄に影響を受けたこと
    そして彼の作品を貫く
    宗教と無意識 無意識による罪
    モーリヤックのテレーズ デスケルウ
    彼はフランス留学中にテレーズを
    追って旅をする

    結核で留学を切り上げ
    治療を続けて回復するが
    この病がさらに作品に影響を与えたと
    思わせる
    読む進める毎に遠藤作品の
    奥深さを考えさせられる

    また読み返してみようか
    海と毒薬 沈黙


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    2024年11月06日
  • 海と毒薬

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    ネタバレ

    尊敬する人が遠藤周作さんの本がお好きとのことで読んでみました。
    戦争時の生体解剖に関わった人の話。
    実際に起こった事件から、少し内容等変えて書かれているそうですが(解説で知りました)
    本当に起こっているかのような表現に、ドキドキハラハラしながら読みました。
    途中良心が痛みすぎてしんどくてなかなか読み進められないところがありましたが、勝呂さん、戸田さんそれぞれの心境がよく書かれていて、私は勝呂さんの方にとても感情移入しましたが、戸田さんのような人も中にはいるのだなぁと思いました。
    勝呂さんもこのようなご経験があったから、冒頭のような生活をしていたのか…などと後でつながりました。
    戦争時の心理状態

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    2024年10月17日
  • 死海のほとり

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    宗教というものを信じていない分、共感出来ない部分は多かったがそれを抜きにしても面白かった。

    誰もが持つ弱さや狡さとしっかりと向きあい
    咀嚼していく。

    そんな生き方をしていきたいものです。

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    2024年10月15日
  • P+D BOOKS おバカさん

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    フランスからやってきたナポレオンの子孫ガストン.そのバカと見まごう無私の行動が引き起こす顛末.彼は何をしに日本に来たのか謎を残しつつその姿を消した.キリスト教信者らしい遠藤周作のイエスの一つのありかたのようだ.

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    2024年10月04日
  • 夫婦の一日

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    ネタバレ

    【夫婦の一日】
    夫婦揃ってキリスト教徒だが、妻が夫の身を案じるあまり占いに頼って言われたことを実行しようとする。

    【授賞式の夜】
    キリストの教えを守る模範的教徒(?)が実は教えを破り滅茶苦茶にしたいという願望を密かに持ち続け、よく暗示的な夢を見る程追い詰められている話。

    【ある通夜】
    敬虔なキリスト教徒が、見た目は自分と瓜二つだがダークな従兄弟に、心の底に眠る欲望を刺激されて葛藤する話。

    【六十歳の男】
    肉体の衰えと死に怯える男が、女子高生の生命力を目の前にして欲望を感じる。

    【日本の聖女】
    「沈黙」に通ずる、中世日本のキリスト教観の話。日本人は十字架を下ろすために解脱する。キリストは

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    2024年10月03日
  • 海と毒薬

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    序盤から最後まで全体が乾いてる印象を受けた、
    けれど手術の場面では水、汗、血、が滴る感覚と
    同時に緊張感を感じて名作と呼ばれる所以を感じた

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    2024年09月29日
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

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    面白いけど昔の爺さん特有の一部の人間への偏見が満ちてる。
    あと所々話盛ってるだろってのもチラホラ。
    フィクションとしては楽しい。

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    2024年09月11日
  • 自分をどう愛するか<生活編>幸せの求め方 ~新装版~

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    初版が1982年のため、現代の感覚ではどうかと思う部分もあるが、基本的に、日々の暮らしで凹んだり、自分に自信をなくしたりしたときに、こういう考え方もある、と力をくれそうな本。
    時々読み返したい。

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    2024年08月19日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    古い内容や、現代の文筆家ならしないような表現もあるが、全体的には面白い。軽く読めて、へぇ、ふむふむ、と楽しめる。
    作家ならではの視点や洞察や感性に満ちているし、うまい言葉で書き表しているなぁと思うところも随所にあった。隙間時間にオススメできる一冊。

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    2024年07月30日
  • キリストの誕生

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    ネタバレ

    まず著者自身が疑問を持って考え尽くしたのだろうと思った。迷い苦しむ弟子たちに対する親密なまなざしが、文面からでも伝わってくる。
    キリスト教のことはよくわかっていない立場からの感想だが、取り繕わずに率直に、堅苦しくなく書かれていて非常に興味深く読んだ。
    著者による福音書の読み解き方を知るにつれ、使徒たちの死を「書かない」という行為に、ルカの正直さと人間味を感じた。胸に浮かんでくるこの気持ちは何なのだろうか。書物の向こうに人間がいると気づいたような感覚。
    死はきっとどんな人間にも呆気ない。たとえ神に一生を捧げた者でも、死には劇的なものなんてないのではないかと思う。
    強い信仰を持ったことがないわたし

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    2024年06月27日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

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    教養なく見た目もよくない森田ミツは、修道女に「一番好きなのはミッちゃんみたいな人。どういう人になりたいかと問われればミッちゃんのような人」と言わしめ、自分を棄てた吉岡に「聖女」と言わしめる。

    他者に強く強く共感し、自分ごとのように他者の苦しみを受け止め、他者の苦しみを見過ごせないミツ子は、それが美しい行為であることに本人は全く気づいていない。だからこそ、その心の清らかさに周囲が圧倒される。

    社会の角で生きて早逝したミツ子は、確かに「消すことのできぬ痕跡」を吉岡に残した。私自身もまた本書を通してミツ子と出会い、その痕跡を残されたような気がする。

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    2024年06月14日
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

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    ここまで心の機微を表現出来るのが、凄い。自分の気持ちの有り様を言葉に正確に移し替えてあるその見事さ。初期でこれほどとは。

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    2024年06月09日
  • 侍

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    なんというか、すごい本を読んだ。
     300ページ超とそれほど分厚い本ではないのに、重苦しく読むのに10日と、とても時間がかかった。が、つまらないからでは決してない。
     この本の感想を言葉で表す術がない。怒り、悲しみ、切なさ、理念、信念…少し、頭をひやしてじっくりと脳みそがことの本質を理解するのを待つことにする。いや、もしかしたら感想を書くこともできないかもしれない。私のような凡人にこの本の感想を書く資格などないのかもしれない。

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    2024年06月04日
  • 私にとって神とは

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    キリスト教は人間の執着とか欲望があってその中に神の動きをみつける、というのが面白いと思った。
    ユダヤでは差別されていた人たちに声をかけて慰めたのがキリスト。仏教のように執着を捨て、静かに死んでいくのではなく、波瀾万丈でドラマチックに苦しい死に方をするキリスト。
    また男性的なユダヤの世界旧約聖書と比べて、新約聖書キリスト教では女性的な母の愛の要素が多いという捉え方もおもしろかった。
    また遠藤周作作品読んでみたくなった。

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    2024年06月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    納得出来る部分多々、ぶっ飛んでる部分もたまに 女性の分析や男性目線の女性とは、だったり、恋、愛について、闇のような感情、死、教育、子供などについて書かれており、、、小説家であるからか、一般的な社会倫理から外れていてもびくともしない、むしろそうゆう人たちの感情、考えをもっと知りたい、という面が強く、一般的には怖くて避けたくなる対象を探していて、スゴイな、受け入れ対象が広いんだな、と驚いた。
    書かれているどこかの部分は、よく言葉にしてくれた、ほんとにそうだな、と強く共感する部分もあるだろうから、一回読んでみてはいかがか。ただ40歳過ぎじゃないと分からない部分が多いだろうから、ある程度人生を経験した

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    2026年03月14日
  • 海と毒薬

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    ☆4.2

    なんとなくで手に取った本だったけど、こんなに心に残る時間になるとは思っていなかった。
    どんな年齢の時に読んだとしても、必ず読んで良かったと思うことだろう。
    続編があるとは知らなかったので、その続編『悲しみの歌』もきっと読もう。

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    2025年06月13日
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

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    知り合いから聞いた話のような、フィクションかノンフィクションか曖昧で不思議な短編集。えぇ…て感じで終わる話もあれば、くすっとしてしまう話もある。旅をしていろんな人に出会ったような充実感がある。

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    2024年04月18日
  • 現代誘惑論 遠藤周作初期エッセイ

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    遠藤周作先生の初期のエッセイ。
    冒頭はこの本が書かれた当時の
    プレイ・ボーイとはどういう者か、
    それとドン・ファンそしてカサノバの違いについて。
    どれも、女性を誘惑する者であるが、
    遠藤先生はどれも情熱はあるかもしれないが
    愛を知らなかったと。

    私も結婚して10年以上たつので
    多くの人と同様に倦怠である。
    既に情熱はない。

    しかし、遠藤先生の言葉を借りるなら
    《二人が忍耐して、倦怠期や病気や失業や子供の入学、子供の卒業、その他もろもろの日常と人生の悲しみと悦びとを一緒にしながら(どこの他人が君とこれほど君の人生を共にしてくれるかね)二人の連帯を努力して続けていこうとするのが「愛」というのだ

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    2024年05月17日
  • 死海のほとり

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    私と戸田の巡礼の記録と、2000年前のイエスを取り巻く群像の一人ひとりの物語が交互に語られ、一度その人の人生を横切ったからには「永遠の同伴者」として共にいる惨めで貧しいイエス像を描き出す。
    神は清らかで威厳があり高く尊いもの、という一般的なイメージに対して、今回も遠藤周作が描くのは、無力で惨めで汚らしく、ぼろ切れのように棄てられるイエス。戸田が語るように、奇跡を期待する民衆に対して何もできず、その無力さに愛想を尽かされて皆に棄てられるのだが、一度関わった人は誰も彼を忘れられない=イエスは誰も見棄てない。
    弱くてずるい修道士のねずみはナチスの収容所で最後まで弱いまま、ただ最も歳若だった少年に自分

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    2024年03月06日
  • 影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

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    短編集なので、読み易い。
    「沈黙」など、これまでに読んだ著作を思い浮かべながら読み進めていたが、最後の作品に辿り着いたときに、この本は心に残るな、っと実感した。
    見つかった未発表原稿をこの1冊にまとめた編集部と表紙の選択、そして薦めてくれた読書会のメンバーに感謝と拍手です。

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    2024年03月05日