遠藤周作のレビュー一覧

  • 眠れぬ夜に読む本

    Posted by ブクログ

    オカルトチックだったり時代を感じる表現もあるが、魅力的な人であることが伝わってくるエッセイだった。歳をとるのも悪くないなと思える。

    0
    2023年04月15日
  • P+D BOOKS フランスの大学生

    Posted by ブクログ

    遠藤周作さんのデビュー作にして恥ずかしながら自分にとっても初の氏の作品の出発点となる一冊となりました。
    当書は戦後の1950年から53年の間の氏のフランス留学時代の手記から成っています。当時のフランスはドイツから受けた戦争の傷跡が生々しく、それがフランスの若者たちの心に影を落としている様子がこの書から伺えます。当時のコミュニズムに共感しながらシンパシーは完全には抱ききれない矛盾さを抱く若者たち。
    また氏は、文学の諸作家の影を追って、フランス各地に赴き、その作家と生み出された作品の業について深く思索します。最後の編のアンドレ・ジイドとその妻の悲しい愛の在り方はジイド自身が妻を愛してはいるが、男色

    0
    2023年04月08日
  • 自分づくり~新装版~

    Posted by ブクログ

    面白かった。買った当日に一気読み。

    無意識の世界に興味をもった。
    僕たちは、自分の無意識下のコントロールによって行動を決定している場合が多い。
    なかなか無意識を感じるのは難しい。
    人が夢をみるのは、押さえ込んだ欲が解放された結果らしい。今後は夢の見方がかわりそう。

    0
    2023年03月28日
  • 恋愛とは何か 初めて人を愛する日のために

    Posted by ブクログ

    恋愛とは情熱であり、誰でも恋愛はできる。
    愛は地味で努力と忍耐であり、誰にでもできるものではない。
    恋愛は苦悩によって燃え上がる、などを繰り返しわかりやすく書いてあり、何度も読み返したくなる。
    文献の紹介も豊富で、解説がわかりやすく丁寧でそれらの本も読みたくなった。

    0
    2023年03月21日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ知っちゃってから読んだけどそれでも最後は泣く。世の中にはいろんな人がいるしいろんな人生がある。そしてそのいろんなことを選び取ることができる。選び取ることができるものが狭くならないためにも、エゴを捨てて、いろんなものを見て感じていきたいと思った。わたしの人生讃歌をいつも遠藤周作はしてくれる。好き!

    私たちの信じている神は、だれよりも幼児のようになることを命じられました。単純に、素直に幸福や悦ぶこと、単純に、素直に悲しみに泣くこと、そして単純に、素直に愛の行為ができる人、それを幼児のごときと言うのでしょう。

    0
    2023年03月14日
  • 新装版 海と毒薬

    Posted by ブクログ

    私の中の戸田を見つめ直すことができた。
    周りのお咎めがなければどんな残酷なこともしでかしていたかもしれない。
    私達日本人は良心、善悪を世間に委ねている。しかし自分の心の拠り所は自分の核として存在していなければいけないし、柔軟であってはいけない。
    流される勝呂の弱さ、自己を肯定するために歪んだ解釈をしてしまう戸田の受動的態度をもしかしたら生活の中でしてしまっているのかもしれない。そこで人間らしい優しさや思いやりを忘れ、誰かを取り返しのつかないほど傷つけていたのだと思うと辛くて。

    0
    2023年03月01日
  • フランスの街の夜 遠藤周作初期エッセイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遠藤周作先生の若き日から晩年近くまでに書かれた短文を集めたエッセイ集。没後四半世紀を過ぎてまだ新刊が出されることにまずは深い感慨を覚えます。
    やはり文体に深みを感じます。人間くさく美しい話ではない内容であっても文体には品を感じると言いますか。その品とは上品下品の品ではなく自分の人生、そして自身が関わる様々の人生に向き合う姿勢の真摯さというようなものでしょうか。先生自身の性質やカトリック信仰者であったことはもちろんあるでしょうがやはり戦後間もない時節に留学された体験が生きることに真摯にならざるを得ない人生にさせたのでしょう。今とは全く違う世界情勢の中でたった一人で日本では得られない全てを体験し伝

    0
    2023年02月27日
  • 悲しみの歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新宿を舞台にした群像劇。
    「海と毒薬」に登場した医師の勝呂が、あの後どんな人生を過ごしてきたのかが分かる作品となっていた。
    それとガストンも。ガストンはここではイエス的な役割を担っていて、かなりの重要人物。彼の言動は突拍子もないように見え、自分も暮らしが立ち行かないのに人助けばかりして、破滅的すぎて時には滑稽ですらある。他人のためになぜここまで出来るのかと不思議でならないのだが、ラストでガストンの他人への気持ちや、心の声が聞こえた瞬間に号泣してしまった。
    その前の、勝呂の自殺でもすごく苦しんだ。そんな道を選ばず、最後の最後まで生きてほしかったのだ。
    癌の末期患者のケアを無償でやっていたのだって

    0
    2023年02月25日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

    Posted by ブクログ

    フランス史好きにはたまらない……読みやすいー!!フィクションを混ぜているからこそさらに面白いのかなあ。

    0
    2023年02月21日
  • 善人たち

    Posted by ブクログ

    善き人であることの苦悩や、善き人として生きることの難しさを感じた。
    特に最後の戯曲「わたしが・棄てた・女」は、純粋さと善意に満ちた生き方を痛いほど貫いたみっちゃんに対して涙が止まらなかった。
    善き人でいることは、何が起きても他者への優しさや同情、共感が捨てられずに涙を流さなければいけないとても過酷なことなのだと感じた。

    0
    2023年02月14日
  • フランスの街の夜 遠藤周作初期エッセイ

    Posted by ブクログ

    海と毒薬、沈黙、同じ手から生み出される作品ではあるが、こちらは遠藤周作という人物の成長と人となりが垣間見れるエッセイ。
    初期のものからというが、自分を投影するその言葉一つ一つはとても完成度が高く、空気まで運んでくるよう。

    遠藤周作と言えばキリスト教。宗教じみていないキリストとの関係を書くエッセイもまた魅力。
    過去に読んだ中でも取り上げられていた、テレーズでルケルーも登場して、お蔵入りした書棚が読まなければと思い出した。
    遠藤周作の言葉から発せられると、とても興味深くその感覚を共感したくなってしまうから不思議。

    このエッセイには遠藤周作の家族や、若き日の海外暮らしも知ることができ、小説家遠藤

    0
    2023年01月30日
  • 砂の城

    Posted by ブクログ


    青春の試練に、人生の難しさ、厳しさを思い、それを重ねるべく努めないといけない。

    若者が夢想と空想のうちに築いていた青春=砂の城は崩れていく。

    0
    2023年01月29日
  • イエスの生涯

    Posted by ブクログ

    キリスト教観がかなり変わった
    これでキリスト教観を変えられると言うのはまさに同作者の「沈黙」で言われた「沼地」のようなものだけれど
    それでも

    0
    2025年03月03日
  • 死について考える

    Posted by ブクログ

    時にユーモアを交え、死についてさまざま語られた本。

    「亡くなった肉親や先祖たちのいる世界に戻るという感覚」
    そう捉えると、死もこわいものでは無くなる気がする。

    0
    2023年01月22日
  • 悲しみの歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ガストン良い奴過ぎる。勝呂医師は天国で涙を流しているんだろうか。
    自分の中にも折戸がいるのかもしれない。

    0
    2023年01月18日
  • 白い人・黄色い人

    Posted by ブクログ

    私は神を信じていないので、日本で日本人がキリスト教(どの宗教でもだけど)を信仰することに興味がある。理解したというより興味が増した。わからないことだらけ。

    0
    2023年01月09日
  • 侍

    Posted by ブクログ


    遠藤周作の圧倒的無力感・孤独感を凝縮した野間文芸賞受賞の傑作。
    鎖国下での宣教師と侍という特殊な立場の対比が興味深い。
    長編の中でも尺のあるボリュームだが、その前半で何となく結末が分かってしまうにも関わらず読ませてしまうエネルギーと説得力。

    0
    2023年01月08日
  • 砂の城

    Posted by ブクログ

    理想像として描かれる母の青春、醜く歪んだトシの青春、そして疑問や不安を抱えながらも、清く正しくあろうとする泰子の青春。
    青春という浜辺で作るそれぞれの砂の城は波に攫われ消えてしまうけど、たしかにそこにあった。泰子の清らかさに眩しくなりながらも、私もそうありたい、と願う瞬間も幾度となく。

    美しい言葉が多くある本だなという印象だった。

    「夢みたものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛」「負けちゃだめだよ うつくしいものは必ず消えないんだから」「美しいものと、けだかいものへの憧れは失わないでほしいの。」「人間がつくりだす善きことと、美しきことの結集」

    0
    2022年12月18日
  • 新装版 海と毒薬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大岡昇平の野火を読んだ時にも思ったけど、自分がそういう場所に立たされたときに自分ならどうするんだろうが常に付き纏う。そして解説で「日本人とはいかなる人間か」っていう問いには、安易ではあるけど「同調圧力」「派閥」ってものに弱いんだなと感じてしまった。
    上田ノブという看護婦さん、25歳で嫁き遅れと感じていて、この男でいいから子供がほしいと結婚する描写…戦後70年経っているのにこういう焦燥感みたいなものが今でも残る日本、やはり同調圧力みたいなものは相当根深いのでは?って思う。
    そこからの上田さんの人生はたしかに哀しみが深いものだ…お腹の中で子供が死んで、自分がこれから子供を産めないってなったら、放っ

    0
    2022年10月07日
  • 白い人・黄色い人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2作品共、神を信じない男が主人公で、性質も振る舞いも好ましくないのが印象的だった。裏切り者として「ユダ」のイメージが示唆され重ね合わせていく。
    「白い人」は拷問者側の視点が描かれているのが興味深かった。誰も好き好んでやりたがらないと思っていたが、志願する中には加虐心のある者もいたのかもしれない。この役目を担うまでは芸術を愛していたかもしれない。病のため、使い捨てのように配属されたかもしれない。
    今の日本人の日常からは想像のできない拷問という行為が、拷問者を描くことで想像できるものに変わり、すぐ近くに浮かび上がってくる。
    主人公がこのような性質になった理由として、家庭での抑圧された教育があったこ

    0
    2022年09月20日