遠藤周作のレビュー一覧
-
戸田ぁぁぁぁ…..。
勝呂には簡単に感情移入できたけど、やっぱり中盤であった戸田の昔話ゾーンで、完全に心惹かれた…
もちろん戸田は間違っているんだけど、嫌なやつだけど、わたしは標本盗んだりはもちろんしないけど、それでも惹き込まれるキャラクターでした。
「沈黙」を読んでからこの本を読んだけど、「沈黙」...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな遠藤周作先生。
新作を今読めるとは思わなかったし、出会いも知らず知らずで。
前半後半のみならず、エッセイだなと思うところもあれば、あれ?フィクションかな?と思ったり。
短編集なので、とても読みやすかった。
オチが明確なことがあ〜!って思ったり。
ん?と考えさせるオチもあったり。
遠藤周作のユ...続きを読むPosted by ブクログ -
人が人を裁く資格なんてない。40年経った今も、当然それは変わらない。
追い求める正義は、果たして誰にとっても正義なのか。自分がその立場に立った時、絶対に起こらないと断言できるのか。
生きることに付随する悲しみが、あまりに多すぎる。もう苦しまなくていい、もう辛いことはない。誰もが死に向かう中で、死を求...続きを読むPosted by ブクログ -
有名な作品だけど、初めて読んだ。
解説がわかりやすかった。実話をもとにしていること、しかし、戦争という異常時の話としてではなく、設定を平常化することで罪責意識について問うているという内容はなるほどと首肯した。Posted by ブクログ -
自己啓発的な導入で始まった文豪エッセイに若干の戸惑いを抱きつつ、気付けば著者の一生に滑り込んでいた。温かでお茶目で少年のような心を持っていた著者に親しみを感じた。(無礼を承知の上で可愛いなぁとも思った。そう思う理由も本書で語られていてクスリとした)
私が小学生の頃に亡くなられている。お会いしてみたか...続きを読むPosted by ブクログ -
圧巻。何も言えない。強すぎる。
描写も構成も絶えず胸糞なのに、なんだろうこの妙な気持ちは、、、。信じるとは、、、本当何が正しいとか、間違えているじゃなくて、いいとか悪いじゃなくて、強いとか弱いじゃなくて、本当一言じゃあ片付けられないPosted by ブクログ -
すごく良い
人は皆、誰にも言えない秘密を抱えている。それゆえに孤独なのだ。深い河に象徴される救いは、秘密を吐露できる安心感があるがゆえで、だとすれば確かに誰の中にも玉ねぎはいるのかもしれないPosted by ブクログ -
大晦日に読破。良かった。もう一度読みたい。
人間はやがて死ぬ。早いか遅いか。今していることは、だからなんなん、と自問するとに戸惑うことばかり。どう生きようか。Posted by ブクログ -
和風「少年の日の思い出」ハードモード
心のなかに罪の意識を抱えながら、変わらぬ日常を送る人々の不気味さが際立つ内容でした。
冒頭の十数ページでそんな罪を抱えながらも変わらぬ日々を送る人々の恐ろしさを感じられるのも本書の魅力でした。また、印象的なのはp144の戸田の独白。
『ぼくはあなた達にもきき...続きを読むPosted by ブクログ