遠藤周作のレビュー一覧

  • 女の一生 二部・サチ子の場合
    第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。

    戦争によってさまざまな人たちがたどった悲しい運命に心を痛めずにはいられなかった。こんなひどい時代があったこと忘れてはいけないなと。
  • 女の一生 二部・サチ子の場合
    1部は個人的に辛い話だったのですが、この2部はひたむきな愛情がストレートに響きました。こういう利他的な姿に弱い。もし長崎の大浦天主堂に行く機会があるのなら、事前に一読をお勧めします。
  • 彼の生きかた
    もう10年以上前ですが、就職活動期間中に読んだ気がします。
    最終的に、どちらの生き方も否定せずに終えるのが遠藤周作流の優しさと思いました。
  • 眠れぬ夜に読む本
    我が敬愛する狐狸庵先生!いいですね♪
    24年前に週刊誌に連載されていたコラムがエッセイとして文庫化されたものですが狐狸庵先生独自のタッチで普遍的なテーマをユーモラスに書かれており今読んでも読み応えがあります。また中に面白い著書の紹介が散りばめられており手帳に書き留めました、古書店めぐりの楽しみも増え...続きを読む
  • 王妃マリー・アントワネット(上)
    マリー・アントワネットともう一人の女性の視点から、王宮での様子と庶民の生活の両方を対比させながらドラマティックなミステリータッチで描かれています。
  • 聖書のなかの女性たち
    聖書のなかの女性たちとして一人の娼婦、ヴェロニカ、病める女、カヤパの女中、サロメとヘロジャデ、マグダラのマリア、マルタ、ピラトの妻、聖母マリア、ルルドの聖母について書かれており、そのあとに「エルサレム」や「秋の日記」として、体験や思いが綴られている。とても分かりやすく、また感じるものも大きい。女性の...続きを読む
  • 女の一生 一部・キクの場合
    長崎を舞台に描かれる物語。
    江戸の隠れキリシタンとその司教の迫害から長崎に原爆が落ちるまでが、キクとその子孫サチ子の目を通して描かれている。
    途中長崎の大浦天主堂で布教活動をした後に祖国へ戻ったコルベ神父を追って、アウシュビッツも登場する。
    手に汗握る。そんなレベルではない。息苦しい程に心に迫る本。
  • 人生には何ひとつ無駄なものはない
    遠藤周作さんの作品から、名言ばかり集めて編集された1冊。

    人生に悩んでいるときにヒントになる言葉がたくさん詰まってます。

    『滅入ったときは、孤独になりなさい。そして孤独のときの対話はやっぱり本や芸術です。』
  • 勇気ある言葉
    格言・ことわざに対して遠藤氏が解釈をつけ、
    最後は、編集部からのツッコミがはいります。

    まんまとだまされました。
    最後まで読んだ人ならわかりますよね。

    この本もよく笑いました。
  • 彼の生きかた
    どもりのため子供の頃から気が弱い一平。人よりも動物を愛した彼は野生猿の調査に生涯をかける。人間の身勝手に翻弄される動物たち。

    この本が書かれたのは20年前なのに、こういうストーリーということが哀しい。全然人間は変わらないのかしら。久し振りに泣いた本でした。
  • 怪奇小説集
    関係ないこととして、なぜかカバーと
    作品が異なっていた(笑)
    中に入っていたのがこの作品。

    しょんぼりしつつ読んだ作品でしたが
    非常に面白かったです。
    でも夜に読むのは控えたほうがいいですよ。
    読み終わったら思わず後ろを振り返りたくなる作品が
    結構含まれていますからね。

    個人的には「時計は十二時...続きを読む
  • 女の一生 二部・サチ子の場合
    一生忘れない作品。
    アウシュビッツでのコルベ神父の行動が、“愛”とは何かを教えてくれる。アウシュビッツで見る夕日。それを見て、残酷で絶望的な状況にあるユダヤ人が、単純に美しいと思う、その姿に胸を打たれる。
  • 王妃マリー・アントワネット(上)
    とにかくワガママで浪費癖のあるというマリー・アントワネットのイメージが変わった。(もちろんそういう部分もあったのだけれど)
    とても人間的であり、家族を守りたいという母である一面もあったのだということを読み取ることができた。
    歴史は(受験のために)一面的に学ぶことも必要であるが、そこにでてくる人物はひ...続きを読む
  • 影法師
    神を捨てて女性と結婚した元神父が
    すみっこでこっそりとミサに参列しているという話。
    この手の寂しい話を書いたら右に出る者はいないのでは。
    母の事にも触れている。
  • 満潮の時刻
    これを読んでいる間中、父親が何度も重なった。
    そしてこの本を思い出すと大連のマックを思い出す。
    とても、懐かしい思い出が詰まってる本。
  • 彼の生きかた
    これ読んで中国での仕事の姿勢が変わった。
    彼のように自分も生きていく事になっても
    間違いじゃないんだと、勇気付けられた。
  • 砂の城
    それぞれの道を歩んでいって交差した時に生まれる悲しみが
    なんとも言えないほど美しかった。
    こんな時代もあったんだなぁ。
  • 反逆(下)
    秀吉と光秀、二人の心理的競り合いを楽しむかのような冷酷非道の信長。
    自らを唯一の絶対神とし、全ての人から崇め奉られる事を望んだ信長。その信長への愛がやがて反逆へと変わっていく光秀を中心に下巻は展開する。
    上下巻を通して、主人公達の反逆は、単なる野望や怨念に基づくものでなく、人々の生き様、心の葛藤が描...続きを読む
  • 彼の生きかた
    大学の卒業研究でニホンザルについてちょこっとかじったから、あまりに内容が近くてちょっとびっくりした。
    一平はあれで幸せ……なんだろうなあ……。”彼の生き方”を考えると胸が苦しくなる。
    加納は嫌い。嫌い。嫌いだ。根本から女を馬鹿にしてる。…でも朋子の気持ちも分かる…。
    朋子は『昔の女性』という印象だっ...続きを読む
  • 反逆(上)
    初めて読んだ遠藤周作の歴史小説。私は、一気に信長の時代に引きこまれていった。
    上巻は、荒木村重の心の葛藤を中心に、明智光秀・豊臣秀吉・高山右近が登場し、それぞれの人物像やそれぞれの思いが絡み合う。
    また、村重の家臣である竹井藤蔵が非常に魅力的に描かれている。

    早く下巻が読みたい。