遠藤周作のレビュー一覧
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第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。
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戦争によってさまざまな人たちがたどった悲しい運命に心を痛めずにはいられなかった。こんなひどい時代があったこと忘れてはいけないなと。Posted by ブクログ -
1部は個人的に辛い話だったのですが、この2部はひたむきな愛情がストレートに響きました。こういう利他的な姿に弱い。もし長崎の大浦天主堂に行く機会があるのなら、事前に一読をお勧めします。Posted by ブクログ
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マリー・アントワネットともう一人の女性の視点から、王宮での様子と庶民の生活の両方を対比させながらドラマティックなミステリータッチで描かれています。Posted by ブクログ
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聖書のなかの女性たちとして一人の娼婦、ヴェロニカ、病める女、カヤパの女中、サロメとヘロジャデ、マグダラのマリア、マルタ、ピラトの妻、聖母マリア、ルルドの聖母について書かれており、そのあとに「エルサレム」や「秋の日記」として、体験や思いが綴られている。とても分かりやすく、また感じるものも大きい。女性の...続きを読むPosted by ブクログ
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長崎を舞台に描かれる物語。
江戸の隠れキリシタンとその司教の迫害から長崎に原爆が落ちるまでが、キクとその子孫サチ子の目を通して描かれている。
途中長崎の大浦天主堂で布教活動をした後に祖国へ戻ったコルベ神父を追って、アウシュビッツも登場する。
手に汗握る。そんなレベルではない。息苦しい程に心に迫る本。Posted by ブクログ -
遠藤周作さんの作品から、名言ばかり集めて編集された1冊。
人生に悩んでいるときにヒントになる言葉がたくさん詰まってます。
『滅入ったときは、孤独になりなさい。そして孤独のときの対話はやっぱり本や芸術です。』Posted by ブクログ -
格言・ことわざに対して遠藤氏が解釈をつけ、
最後は、編集部からのツッコミがはいります。
まんまとだまされました。
最後まで読んだ人ならわかりますよね。
この本もよく笑いました。Posted by ブクログ -
どもりのため子供の頃から気が弱い一平。人よりも動物を愛した彼は野生猿の調査に生涯をかける。人間の身勝手に翻弄される動物たち。
この本が書かれたのは20年前なのに、こういうストーリーということが哀しい。全然人間は変わらないのかしら。久し振りに泣いた本でした。Posted by ブクログ -
一生忘れない作品。
アウシュビッツでのコルベ神父の行動が、“愛”とは何かを教えてくれる。アウシュビッツで見る夕日。それを見て、残酷で絶望的な状況にあるユダヤ人が、単純に美しいと思う、その姿に胸を打たれる。Posted by ブクログ -
とにかくワガママで浪費癖のあるというマリー・アントワネットのイメージが変わった。(もちろんそういう部分もあったのだけれど)
とても人間的であり、家族を守りたいという母である一面もあったのだということを読み取ることができた。
歴史は(受験のために)一面的に学ぶことも必要であるが、そこにでてくる人物はひ...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて読んだ遠藤周作の歴史小説。私は、一気に信長の時代に引きこまれていった。
上巻は、荒木村重の心の葛藤を中心に、明智光秀・豊臣秀吉・高山右近が登場し、それぞれの人物像やそれぞれの思いが絡み合う。
また、村重の家臣である竹井藤蔵が非常に魅力的に描かれている。
早く下巻が読みたい。Posted by ブクログ