遠藤周作のレビュー一覧

  • 死について考える
    人は遅かれ早かれいづれ死ぬ。大作家だって犯罪者だっていづれ死ぬ。死について考えないで人生終えれたらどんなに楽だろうと思う。死は怖いし死んだらどうなるかなんて誰もわからない。だから人はその死の恐怖をやわらげるために宗教に頼ったりするんだろうか。
  • あなたの中の秘密のあなた
    女性向けに書かれた本。気づかずに買ってしまいました。

    でも男が読んでもいろいろ得られる本だと思います。

    絶対的な正義はない。そのようなものがあるともう人はあまりにも人間についてわかっていない人だ、といったことが書いてあったように思える。

    これは悲しみの歌のテーマにも似ている。
    遠藤ワールド全開...続きを読む
  • 満潮の時刻
    初めて読んだ遠藤周作の本。
    すごく丁寧に主人公が描写してあり、物語に没頭しやすい。
    17年ぶりに肋膜炎を再発した男性の、病気を克服するまでの日々を描いた小説。闘病というよりは、病気との共存を通して、生きる意味を静かに問いかけている。
    多分、人によって好き嫌いが分かれたり、読む時期も選びそうな本。自分...続きを読む
  • 彼の生きかた
    心にずしっと考えさせられる小説です。けれども非常に読みやすく引き込まれるようにして中に入っていけました。

    純真でまっすぐしかし弱い面を持つ主人公”一平”はもちろん、その他の登場人物”加納””朋子””藤沢”の人間描写がとてもよく書けていると思いました。
    そしてそれらの人物それぞれに人間の持つ悲しさの...続きを読む
  • ひとりを愛し続ける本
    遠藤周作読破の目標を立てたものの、カタい本に手が出ず、まずはこれから。題名とか副題がチグハグで、この本の「ひとり」というのはタマネギとかXとか神のことだったのかと読み終わって思った。地球は宇宙の生命体の一つか。ならばなぜもっと小さな私達人間が一々苦しみや悲しみを経験しなければいけないのだろうと、人生...続きを読む
  • 結婚
    時代の古さを感じざるを得ず、どちらかというと親世代を理解するために面白い表題作。それよりも、その他のあまりに切ない戦時中の話が心に残った。平和な時には思いもよらぬ苦しい思いが一般的になってしまう戦争、やはり異常だ。
  • 何でもない話
    家にあった本です。
    これを読んでから遠藤周作さんの作品が好きになりました!
    この本は比較的薄くて読みやすいです。そして面白い!
  • 愛と人生をめぐる断想
    遠藤語録のダイジェスト版といったところでしょうか。若かりし頃に壁にぶつかった際などにお世話になりました。
  • 満潮の時刻
    一回よんでみる。二回読んでみる。僕はこんな世界みたことない。将来見るのかもしれない。そんなときは主人公のような気持ちになりたいと思う。
  • 眠れぬ夜に読む本
    遠藤周作の随筆。本当に眠れない夜に読みました。そしてほのぼのとした気持ちになれて眠りにつけたのでそんな力がある本だと思います。ユングの話に興味を持ちました。
  • 眠れぬ夜に読む本
    本当に眠れない時に買いました。笑。

    遠藤周作の考え方は好きです。
    ためになりました。

    この著者のエッセイは非常にユーモアがあって読みやすいです。
  • こころの不思議、神の領域
    今までに何回読んだかわからない。
    遠藤周作が死をテーマに行った、精神研究者の第一人者たちとの対談を収めた1冊。各項とも非常に興味深い内容で、1つ1つの対談をそれぞれ1冊の本に出来るぐらい面白い内容。特に禅、心理学をテーマにした項はいつも深く印象に残る。「死」を精神的に、科学的に深く考察した1冊。
  • 彼の生きかた
    せつねー、なんか読後に泣きそうになった。おれもこんな生き方が出来たらな、と思う。いい奴だな一平は。正直めちゃくちゃ良い本。とにかくなきそうになった。
  • 私にとって神とは
    キリスト者の彼だから、シンプルでストレートなキリスト教礼賛ははばかられるのだろう。
    キリスト教を知らない人の質問に答える形式でキリスト教をわかりやすく解説していて、押し付けがましくなく、しかも深いから面白い。
  • 結婚
    遠藤周作

    私が唯一読んだことある、遠藤作品。

    男と女の結婚の価値観の違いが、オムニバスで描かれています。マリッジ・ブルーの方は、是非!

    同時収録されている短編も、戦時中や終戦後直後の、古き良き日本で、知らないはずだけどどことなく懐かしく、そして切ない話がたくさん。
  • ユーモア小説集
    遠藤周作さんの真面目じゃない話はとてもおもしろい!最後のオチがきちんとひねってあってこう来たかー!っていつもいい意味で裏切られる
  • 眠れぬ夜に読む本
    生と死についての話から仲人選びについてなど、色々盛り込んであるエッセー集。真剣に考えさせられる内容もあれば、「ぷっ」と吹き出してしまうものも。おもしろいです!
  • 哀歌
    名作『沈黙』を生み出すきっかけになった短篇集。苦いコーヒーに入ったほんの少しの甘味のような作品群。隠れた名作「札の辻」は後に『死海のほとり』として蘇ります。
  • 新装版 わたしが・棄てた・女
    教養なく見た目もよくない森田ミツは、修道女に「一番好きなのはミッちゃんみたいな人。どういう人になりたいかと問われればミッちゃんのような人」と言わしめ、自分を棄てた吉岡に「聖女」と言わしめる。

    他者に強く強く共感し、自分ごとのように他者の苦しみを受け止め、他者の苦しみを見過ごせないミツ子は、それが美...続きを読む
  • 海と毒薬(新潮文庫)

    宗教のない日本の罪の意識はどこからくるか興味を持った。
    この話はただ戦時中で倫理観が崩壊したから起こったのか関係なく起こってしまうようなことなのか感慨深い
    実際、宗教があろうが無かろうが、罪の意識の有無は個々人によるものだと感じた。ヒトラーのホロコーストも人体実験を行っていたが、無宗教ではなくキリ...続きを読む