遠藤周作のレビュー一覧
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短編集なので、読み易い。
「沈黙」など、これまでに読んだ著作を思い浮かべながら読み進めていたが、最後の作品に辿り着いたときに、この本は心に残るな、っと実感した。
見つかった未発表原稿をこの1冊にまとめた編集部と表紙の選択、そして薦めてくれた読書会のメンバーに感謝と拍手です。Posted by ブクログ -
11冊目『海と毒薬』(遠藤周作 著、1960年7月、2003年4月 改版、新潮社)
太平洋戦争中に起きた戦争犯罪「九州大学生体解剖事件」を題材にした名著。
戦争に歪められる医師の姿が描かれるが、本作が追及しているのは現代にも通じる人間の本質。出世欲や絶望、孤独、嫉妬、傲慢、恋慕、そのような欲望や感情...続きを読むPosted by ブクログ -
信仰の脆さと縋り
沈黙という概念は倫理的に考えてはいけないと今まで思っていたけど、そういう訳ではないのか(?)
スイッチングの描写が少し物足りなくは感じた.
大審問官をより読みたくなった..(あの..)Posted by ブクログ -
若い頃の作品
才能溢れる友人との交流
母親がヴァイオリニストで止める母親に
逆らってレッスンに挑むが三ヶ月で挫折
結果的に小説家になった 笑える
愛についてのエッセイだが
ドンファンとプレイボーイについて
面白かった
ヨーロッパはジゴロという言葉もある
でも筋金入りのいい男はいないな
日本の文...続きを読むPosted by ブクログ -
大事に少しずつ読んだ。
フィクションとはいえ 悲しい 日本 いにしえの時代の黒歴史。
なぜ日本は ラテンアメリカ諸国のように キリスト教 に征服されなかったのか ここに一つの答えがあるように思う。Posted by ブクログ -
海と毒薬。この本が課題読書だと知り合いが話していたので興味があり、読んでみたのですが、罪と罰、日本人とは何か。
戦争中はこんなにも人を変えてしまうのか。
という強い衝撃を受けました。
また、実際の事件があった場所がとても身近な場所であったため、改めて様々なことを考えさせられる1冊となりました。Posted by ブクログ -
またかけがえのない人が亡くなったときこれを読みたいです。仮にある人がまだこの世界にいても、いつか亡くなったときのことを想像するだけで今いる時間を大切にしようと思えます。Posted by ブクログ
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終始引き込まれ続ける。
人体実験という、人間としてのタブーを犯した医師たちの話。
初めから終わりまで、とにかく重い空気感が漂う。
本からここまでの重圧を感じた事は今までほとんどなく、何か心の奥を抉られ続けるような感情で読み進めるという新しい読書体験になった。
遠藤周作の本はこれが初めてだったのだけど...続きを読むPosted by ブクログ