遠藤周作のレビュー一覧

  • 王国への道―山田長政―

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    ネタバレ

    タイの勉強として。600年前にアユタヤで日本人が力を持っていた、その様子を想像できておもしろかった。キリスト教徒が迫害されて、それでも信念をつら抜こうとする岐部についても。

    途中、長政にふきが体を触られるところ、キモい、サイテー、それ性的虐待、遠藤周作サイテー、時代錯誤もいいとこだ!と思っていたけど、最後フキが長政を毒殺するのがよかった。

    遠藤先生、引き続き読むことにする。

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    2023年01月16日
  • 留学

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    当時の留学の苦悩と孤独感が苦しく、重い。
    この救いの無さ、読後虚脱感の最高峰は『侍』だと思うが、他の名作の影に隠れた良い作品だと思う。

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    2023年01月08日
  • 白い人・黄色い人

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    遠藤周作は作を重ねる毎どんどん平易で読みやすい文章になっていくが、初期は通読にかなり体力が要る。
    イエスとは何か・キリストとは何かという永年の主題に一歩踏み出した意欲作だが、主人公が殊更露悪的なのも本作の特徴かもしれない。

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    2023年01月08日
  • フランスの街の夜 遠藤周作初期エッセイ

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    周作の知の深さを初期から感じる。戦後最初の公費留学生とは、なんと優秀な。数々の作品を送り出したその後を思うと、その経験は、何倍もの価値を生み出した。その価値観が独特かつ面白い。

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    2023年01月08日
  • 新装版 海と毒薬

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    一線を超えることで、人として非難される行為をした事にはなるが、当人は人として、何か変わるというのか。勝呂は人間らしく、戸田は非人間なのか。良心とはなんなのか。機会さえ与えられれば、誰もが非情な人間という烙印を押されるのではないか。

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    2022年12月12日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    ベルばら展後、実家に昔からあるこの本を手に。ベルばらのマリーアントワネットとはまた少し違う印象でより我儘に感じましたがこちらの方が史実通りなのでしょうか。人物・場所など調べながら読むとより歴史に触れられて◎でした。

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    2023年06月10日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    ベルばら展後、実家に昔からあるこの本を手に。ベルばらのマリーアントワネットとはまた少し違う印象でより我儘に感じましたがこちらの方が史実通りなのでしょうか。人物・場所など調べながら読むとより歴史に触れられて◎でした。

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    2023年06月10日
  • 反逆(上)

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    とりあえず、上巻のみ読み終えました。

    歴史小説は初めてだったので読み慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れたかどうか考える前に引き込まれていく面白さがありました。

    学校で日本史を習うだけでは知り得ない、また別の視点から戦国時代を知ることができます。

    今まで知らなかった歴史の一面を学ぶと同時に戦国時代に生きた人たちの心の葛藤を見事に描写している作品です。

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    2022年11月08日
  • 反逆(下)

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    上巻が荒木村重の視点が多かったのに対し。下巻では明智光秀がメイン。

    日本人特有の感情や、礼儀、筋の通し方など巧く表現できないけれど、日本人を見直すことができる作品。

    また、戦争や争いについても現代のそれと比べて色々な考えを巡らせることができました。

    藤蔵や、だしの最期には思わず泣いてしまいました。

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    2022年11月07日
  • 沈黙

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    遠藤周作のキリシタン三部作の内の一冊。ポルトガルから来た司祭の書簡から始まる一連の流れはリアルさを十分引き出し最後まで勢いをなくさず物語は淡々と進む。キリスト教や神について非常に興味深い視点で描かれている。

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    2026年03月10日
  • 新装版 海と毒薬

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    タイトルとあらすじから、おどろおどろしい物という先入観から、読み終わると意外とそうでも無かったなと先ず感じた。

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    2022年10月19日
  • 私は私、これでよし

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    ネタバレ

     ①「桃栗3年、柿8年」は知ってますが、「膝なで3年、尻8年」は知りませんw(吉行淳之介の迷言)②入院すると「~してはいけません人間」になって自信を失くしてしまう。「一日半時間以上散歩をしてはいけません」でなく「一日半時間散歩ができるようになりました」に ③相手の名前を言って呼びかけ、微笑する。そうすれば、友達はできる ④手の親指、うしろに全くそらない人は本質的にケチ。少しそる人は普通の人。ひどくそる人は浪費家。私は全くそりません。そして、確かにケチですw 遠藤周作「私は私、これでよし」2014.3発行。

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    2022年09月12日
  • 侍

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    戦国時代、藩主の命令によってローマ法王への親書を携えて海を渡った東北の貧しい侍の話。侍から見た世界、キリスト教とは。4人の侍の性格の違いとたどった道筋の違い、そして太平洋から南米大陸、大西洋、ローマへの長い旅路の様子も興味深い。
    忍耐強い侍の心理描写や従者との信頼関係も印象に残った。

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    2022年08月31日
  • 死について考える

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    「死」に対して様々な角度から、カトリック教徒としての遠藤周作の私見が書かれている。最初の方は、遠藤周作があの時代に力を注いでいたホスピスの様な医療の普及について書かれていた。たった30年ほどしか経っていないのに、ホスピスもたくさんあるし、癌の告知も当然のようにされる世の中に変化していることに驚いた。このあたりの文は、時代が少しばかり違うので、あまり共感する部分はなかったけれども、後半の宗教的(哲学的)な考え方には共感し、彼の考える「救い」の広さに感動した。遠藤周作のキリスト教との向き合い方がよくわかった。

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    2022年08月27日
  • 稔と仔犬 青いお城 遠藤周作初期童話

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    子どもが主人公のとても素晴らしい作品。
    遠藤周作初期の童話だけど、必ず意地の悪い子どもが出て来て、考えさせられる。
    子犬と神父さんと男の子、バレリーナ志望の女の子と友人の男の子の友情や思いやり、暖かい家族、きちんと育てられた子どもは、やはりどんな状況でも親はきちんとして、思いやりがある。
    大人が読んで考えるべき作品。

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    2022年08月24日
  • キリストの誕生

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    ☆☆☆ 2022年7月 ☆☆☆

    P287 原始キリスト教のみじかい歴史を調べる時、私がぶつかるのは、いかにそれを否定しようと試みても否定できぬイエスのふしぎさと、ふしぎなイエスの存在である。なぜこんな無力だった男が皆から忘れ去られなかったのか。なぜこんな犬のように殺された男が人々の信仰の対象となり、人々の生き方を変えることができたのか。

    『イエスの生涯』『キリストの誕生』の2冊で筆者が読者に語りたいのはまさにこの点である。『キリストの誕生』では弱虫で臆病だった弟子たちが原始キリスト教の創始者となり、キリスト教が広まっていく頃の事が語られる。
    ペテロやポーロ(パウロ)といった弟子たちの物語。

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    2022年07月23日
  • イエスの生涯

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    ☆☆☆ 2022年7月 ☆☆☆

    「彼の容貌を私たちは見たこともない。彼の声を私たちは聞いたこともない」

    彼とは、約2000年前に生まれ人々の苦しみを背負って十字架にかけられたイエスの事である。キリシタンである遠藤周作氏が「イエスの生涯」というテーマで、イエスとはどんな人物だったのかに迫る。

    この本を読んで感じるのは、イエスとは純粋な優しさを持った人だったのだろうという事。人々から誤解され、弟子たちから裏切られても尚、人を恨まず「彼らをお許しください」と乞うたイエス。

    臆病だった弟子たちはなぜ強靭な信仰者となれたのか、それは続編の『キリストの誕生』へと続く。

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    2022年07月23日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

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    主人公吉岡の生き方を批判はしないし、かといってミツのような女性が素晴らしいのかどうかもわからないけれど、ただただひとりの男を愛し
    平等に人間を愛し、孤独と戦いながら死んでいったミツは哀しい女性だなぁ、という印象。
    現代では「重い女」と排除されてしまいそうな一途さだけれど、他に拠り所のない人生において何かにすがりたい想いはわからなくもない。
    せつない。

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    2022年07月17日
  • P+D BOOKS おバカさん

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    この作品を読んで思い出した、いつかどこかで読んだ遠藤周作の言葉↓。

    神も仏もないというところから信仰は始まる。
    私が神を捨てられないのではなく、神が私を放してくれない。

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    2022年07月21日
  • 人生の真実を求めて 神と私〈新装版〉

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     この本は、遠藤周作が宗教について語ったさまざまな作品から、人間とか愛だとかのテーマ別に集めた本である。したがって、遠藤周作の本を何冊か読んだことのある他人にとっては、その本で書かれていた深い言葉の意味を再認識できるのでとても良い。遠藤周作の本を読んだことのない人が読んでも、これは遠藤周作の本に興味を持つ手引になる。
     いずれにしても遠藤周作の名言を再認識することができるのと、なぜ人は宗教信仰をするのかという本音がわかってくる。ベルナノスというフランスの作家が「信仰というものは、99%の疑いと1%の希望だ」と書いているそうである。遠藤周作にとってキリスト教は、「脱ぎ捨てようとしたが代わりに着る

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    2022年07月06日