遠藤周作のレビュー一覧

  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    タイトルが長い!そして挑発的!
    長すぎて、逆にそれが目を引いて買ってしまいました。

    色々な場面においての手紙の書き方についてです。

    だいぶ昔に執筆された本のようで、今はあまりお目にかかることも少なくなった(…と思われる)ラブレターの書き方なども入っていますが、つづられ方にユーモアがあり、面白おかしく、でもフムフム、と納得してしまいます。
    なるほど、同じことを伝える内容でも、書き方ひとつで相手が受ける印象ってこんなにも違うのだなぁ。
    筆不精を克服した筆者のコツも書かれていますよ。

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    2022年05月07日
  • 死について考える

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    氏は、60歳を過ぎて死について考えないのは、怠慢か、鈍感な人であって、決して褒めるべきことではありませんよ、と話したといいます。
    昔であれば、60歳なんて、バタバタと死んでいく人がいたものです。
    死を身近なものとして捉えるにあたり、本書はまさに適切な一冊と言えるでしょう。

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    2022年05月06日
  • 薔薇色の門 誘惑 遠藤周作初期中篇

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    久しぶりに遠藤周作の初期作品を読んだ。
    戦後の受験生の経験談を弟に語る兄、この時代に進学して、おまけに浪人して暮らすなんて、恵まれている。羨ましい。
    もう1篇は、人を利用してでも自分の成功を目指して策略する。
    貧しいとわからないでも無いが、人としたら悲しい話だった。
    でも人間社会はこれよりひどい事が、いっぱいある。

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    2022年03月28日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

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    とても読みやすい。
    私は男だが、作品の吉岡と少なくとも同じ経験をした事があるのでは。
    遠藤周作はやはり面白い。

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    2022年03月19日
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

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    遠藤周作の随筆。執筆当時の価値観が反映されていて、今だと首を傾げるところもあるが、総じて面白く読めた。
    特に同時代の作家についてのエピソードは興味深い。また、他人にする様々な悪戯は著者のイメージから合わないものだったので驚いた。

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    2022年03月16日
  • 薔薇色の門 誘惑 遠藤周作初期中篇

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    やはり遠藤周作は並の作家ではない。
    薔薇色の門は、実際に浪人生活を経験した筆者だからこそ描き出せたリアリティがあるし、それを乗り越えてきた清々しさと優しさがある。人生に迷っている人たちにぜひ読んで欲しい。
    誘惑は、一見ライトな赤川次郎的ミステリかなと思わせておいて、実は人間の本質や野心をもつ虚しさを描いた作品だった。
    面白かったです。

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    2022年03月03日
  • イエスの生涯

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    ネタバレ

    謎多きイエスの事実と真実を書いた本。
    無駄を削いだ文から、人間性やあらゆる感情を推察し見出した、想像力に富んだ内容だった。行間を読み、想いを巡らせ、聖書の中の人々に血を通わせ生き生きとした肉の叫びが聞こえてくるのはさすが小説家らしいと感じる。
    特に、イエスが今から訪れる自分の死をどのように考え受け入れたか、著者の深く慮る心が私の胸を打つ。
    「剣をとる者はみな剣で亡びる」
    今、この言葉が痛切に響く。
    聖書を読む決心がついた。

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    2022年03月02日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    マリーアントワネットの生涯がよくわかる。彼女の最期は切なかった。時代が彼女の運命を決めたのであろう。

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    2022年02月20日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    初めて読んだ遠藤周作の本。こんなに面白いとは!
    マリーアントワネットの事を非常に詳しく知る事ができる。また、1700年台のフランスの生活がよくわかる。貴族であるアントワネットと一般庶民であるマルグリットを交互に描いており、読み手を飽きさせない。

    他の作品も読んでみたくなった。

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    2022年02月13日
  • 薔薇色の門 誘惑 遠藤周作初期中篇

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    遠藤周作氏の作品を久しぶりに新刊として書店で発見し
    その帯に『わたしが・棄てた・女』につながる貴重な中編と
    描かれてあったので、手に取りました。
    その本はこの本棚にも上げましたが、大学生のころに
    読んで衝撃を受け、自分の生き方や考え方に大きく
    影響した大事な作品だったと思います。

    それとは少しトーンが違いますが。すらすらとよめて
    わかりやすい本でした。
    少し感動というか、重い心になるような内容ではありませんでしたが。救いのある内容だったような気がします。
    もう少し若い時に読んだら、共感するのだろうと思いました。ピカレスク的な部分は憧れというか、共感を持っていたので、昔は。

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    2022年01月31日
  • 薔薇色の門 誘惑 遠藤周作初期中篇

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    中篇2作

    「薔薇色の門」
    言葉の端っこや言い回しに面白味の欠片があって味わい深い
    遠い昔に彼の作品を読んだ記憶が呼び覚まされるいい作品

    「誘惑」
    子供のころのドラマってこんな感じだったような気がする
    踏み台にしてのし上がると言うと悪いイメージだけど、いけしゃあしゃあとやってのけて、スカした感じでタバコをふかす
    騙される方もわかってる節があって、そういう大らかさがいい時代だったのか

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    2021年12月24日
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

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    1960年代前後に発表された短編14本を収録。
    遠藤氏がこの後も書き続けたテーマの、「遠藤周作らしい」作品群と言える。

    子供の頃を過ごした大連での思い出、女性というものの描写、他人には計り知れない人間の心の闇。深い苦しみ。
    探偵小説読みすぎ?な女子学生が遭遇した事件。
    女優さんがお好きな一面と、鼻の下伸ばした男のコミカルな話。
    道を外した宗教者たちの人生。
    フランスへの留学、異国での旅愁、リヨンの街のイメージの暗さ。
    信仰の悩みの深さなど。

    信仰に関しては汲み取れない部分もあり、解説のお世話になった。
    風景の描写が美しく、また、通信手段の限られた時代が舞台なので、人づてに手紙を渡すという行

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    2021年12月21日
  • 新装版 わたしが・棄てた・女

    匿名

    購入済み

    ラストがあっけない

    遠藤周作先生の小説は、昔々沈黙のみ。こちらは全く知らなかった。さらりと読めるが、なんだか未消化でした。

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    2021年11月19日
  • 女の一生 二部・サチ子の場合

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    ネタバレ

    「あなたは――ご自分の為さっていることが、心にお辛いのですか? 死ぬまであなたのことを祈ります。ご自分に絶望なさらないように」コルベ神父の言葉が残る。そして、知る。これは、実話だったのだと。
    「愛がここにないのならば、愛を作らねば」私たちは、この言葉を忘れてはいけない。神父の生き様を忘れてはいけない、と。

    キリスト教は、何故か、加害者(悩める迫害者?)に寄り添うシーンが多いような気がする。弱者にではなく。

    コルベ神父の印象が大きすぎて、サチ子を忘れがちです。しかし、時代は、学徒出陣から特攻、そして、昭和二十年八月九日午前十一時二分へと進んでいきます。
    誰にも止められなかった。しかし、その記

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    2021年11月14日
  • 白い人・黄色い人

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    白と黄色という色をタイトルにした意味が遠藤周作らしいと思う作品。

    二作品はどちらも読みやすい分量。

    白い人はフランス人なのにナチの手先となり拷問を加える側になる。
    黄色い人は、第二次世界大戦に入ろうかと言う頃、日本人クリスチャンが教会や神父を売る、良心とは神とはを日記というものを通して描く。

    どちらもキリスト教が下地にあり、キリストの教えを知らないものとしては一つ一つが新鮮であった。

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    2021年11月14日
  • 怪奇小説集 蜘蛛

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    『共犯者』の巻より怪奇小説というのが似合う話が多かった。
    15編中半分ほどはすでに読んだことがあったけど、それでもやはり面白かった。読みやすいし。
    ゾッとする終わりかたの話もあれば、自業自得じゃんみたいなユーモアのある終わりかたする話も多かった。

    『蜘蛛』、『あなたの妻も』、『初年兵』、『霧の中の声』あたりが特に良かった。

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    2021年10月31日
  • 生き上手 死に上手

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    随時集は短文の集まりでも、その作家なり人となりがにじみでるのだけれど、この集はちゃんと人生論になって、上手く一冊の本にまとめられている。作家があちらこちらにお書きになるとき、そうしようとてその意識がおありだったのかも。

    「老年というのはふしぎなもので若い折の肉体や壮年時代の知性はたしかにおとろえていくが、ある種の触覚・感覚はとぎすまされていく。そのとぎすまされていく間隔をシュタイナーは次なる世界への媒介感覚といった。」

    氏60代ころの文だけど、わたしの年齢でちょうどいい、よくわかる。
    としをとるほど見えてくる、もう一つの世界への旅立ちの準備。

    「自分の救いは自分のなかにある」
    「余白

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    2021年10月24日
  • 彼の生きかた

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    面白かった!嵐山の猿山モデルだそう。あそこが出来るまでの流れがこんな感じだったのかと思うと実に興味深い。もちろん創作盛なんだろうけど。主人公は「深い河」の大津や「優駿」のジャガイモ(渡海博正)系の、不器用だけど真っ直ぐな生き方。リアルではごめんだけど、小説では応援したくなる。

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    2021年10月21日
  • 遠藤周作短篇名作選

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     ほんとは「その夜のコニャック」遠藤周作作品。
    星新一さんを続けて読んだ後の読書です。この短編集の第一作目を読んで、やっぱり星新一さん面白いなぁ…などと思っていたらどっこい遠藤さんの作品でした。ブラックさ加減がほどほどでなんだか似ているように思いました。
     星新一さんは宇宙からの来訪者、遠藤さんはあちらの国からの来訪者をわたしたちに紹介してくれました。

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    2021年11月02日
  • 私にとって神とは

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    宗教に関心のない一般的な日本人を代表するような質問者に対して、わかりやすくキリスト者としての自身の考えのべている。

    神は存在ではなく、働きだという言葉がなぜかしっくりきた。

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    2021年10月01日