司馬遼太郎のレビュー一覧
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ネタバレ上巻では、主人公の河井継之助は、長岡から江戸へ遊学し古賀謹一郎門下となり、その後当時藩政改革で名を知られていた備中松山の山田方谷のもとを訪れる。修行をつみ、身から藩政改革のエッセンスを吸収し、再び長岡へ帰る。
中巻は、継之助が長岡に帰り、外様吟味という地方官に任命されるところから始まる。この抜擢を行ったのは、藩主牧野忠恭であり、抜擢された継之助は一途に藩政に尽くそうとする。
もともと継之助の発想が、いわば藩至上主義的であって、世の中がどのように動こうとも、まずは自藩の安定が第一という発想のように思われる。
彼はその直後、郡奉行へ昇格し、そのポストの権限を大いに活用して、藩政改革の初期活動 -
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【感想】
「竜馬がゆく」とは大きく異なり、現世に近いドロドロとした人間関係がエグイ・・・
大久保と西郷、2人とも日本の将来を展望していると言う意味では同じ立場かつ同じ目線なのだろうが、
それぞれの立場やわだかまりがズレを生じさせつつ、それが日本全体に波及していっている。
いくら影響力がある者同士とはいえ、国家を揺るがすくらいの問題になるのが今では考えられないなぁ。
とは言え、今は爆発寸前で一点の揺らぎもない状態で物語は進んでいる。
たまに突き合いがある程度でハラハラする事もなく、少々読んでて退屈になってきた。
【あらすじ】
西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如 -
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事実誤認の多さが、今では批判されているらしい
ウィキペディアなどで調べてみてください
しかしまあ娯楽小説ですから
日露戦争の旅順攻略戦において、六万もの犠牲を出した乃木希典は
今なお愚将との謗りを受けることが多い
ただ実際の問題は
当時すでに、半ばお飾りの大将だった乃木自身のことよりも
参謀の伊地知幸介らが、己の固定観念とプライドにとらわれすぎて
外野の意見を聞かなくなっていた点にあった
損害が大きくなって、やむを得ず大本営の進言を受け入れたが
それを上手く生かすこともできないまま
結局、児玉源太郎においしいところをさらわれる格好となった
マクロな観点で戦場を眺めわたす目を、伊地知が持ち得な -
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ネタバレ幕末の動乱の中で偶然にも出現した賢候たち。実際賢かったとは思うが、それ以上に各国の頭という立場故に誇張された噂が時代を変転させた原因となる、言い換えれば実力以上の影響力を残した賢候達の物語といえます。
土佐の山内容堂は豪傑で酒飲みという印象だが、歴史の大きな立役者たる坂本龍馬の存在を知らず、志士である武市半平太を死に追いやるなどで佐幕に固執したために視野が狭くなり残念な末路に。
島津久光についても同じようなものを感じるが自己に驕りすぎる気質があり、大成を成したとは言えない存在に。
伊達宗城、鍋島閑叟についてはあまり知らなかったが今回の短編で興味がもてた。
司馬作品は長編こそやはり楽しく、短編