北方謙三のレビュー一覧

  • 逃がれの街

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    北方謙三とであった記念碑的一冊。不意にやってくる理不尽な状況。主人公は流されるのか、自分の意思で走るのか。
    ラストまで一気に読むのだ。

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    2009年10月04日
  • 擬態

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    ハードボイルドの成立しにくい時代になったという。痩せ我慢が男の美学だった時代は終わったのか。改行毀れていく男の美学を様式美としてでなく1人の人間の切実な衝動と行動を通じて描いてみせてくれる北方氏の圧倒的な筆力が際だつ。文庫本493p。長編ではあるが一気に読ませる展開と作品世界の魅力に脱帽。

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    2009年10月04日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    ネタバレ

    燕青がこんなに活躍するとは水滸伝の時には思ってもみなかった。ただし、好きなキャラクターなので、どんどん人間味を見せてくれるのは嬉しい限りだが。

    今回は一巻目なので、まだ動きは少ない。プロローグといったところか。これからが楽しみ。

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    2026年02月22日
  • 水滸伝 四 道蛇の章

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    一見は百聞に如かず、とはこのことかとなる
    文字で識るだけでなく、経験がいかに自分を助けるか身に沁みる
    まだ4巻なのに、これは長くなりそうだというのがわかる
    登場人物が多くて、名前を覚えきれないのが哀しい

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    2026年02月22日
  • チンギス紀 十五 子午

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    「なぜ、国をひとつになさるのです?」
    「おまえのように、国が国がと考えているような人間は少なくなく、たとえ奴隷でも国というかたちの中にいると、反逆が生き甲斐になったりするのだ」
    「同じ民草で、国がない。そんな途方もないことが」
    「そんなことを考えるようになったのは、モンゴル国を統一してひとつになり、眼が外にむいた時だったな」
    「民族があります、宗教もあります」
    「それとはまったく別のところに、政事がある。広すぎて眼が届かぬというなら、いまでも充分広すぎる。そうなっていないのは、モンゴル国に文官が育ち、決定的に人が不足することは起きていないからだ」
    「人が多ければ多いほど、不正などがはびこります

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    2026年02月22日
  • チンギス紀 十二 不羈

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    ネタバレ

    我らがトクトアは既にお亡くなりになっていた! まあ当たり前だが、いわゆるナレ死はちょっと寂しかったかも。その分タルグダイ様は本望だったに違いない。金国もあっという間に瓦解したが、史実もそうだったかもしれない。権力は腐敗するのが常識で、国家レベルでなくとも簡単におかしくなる。会社でもそうだから、正しいコントロール手段を持っていてそれをチェックする仕組みが必要と思われる。大詰めが近くなってきた感。ストーリー的にダイルは残念だった。

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    2026年02月19日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    この巻でいよいよ「梁山泊」が誕生する。現代でも優れた才能や志を持つ者、あるいは野心家たちが一堂に会する場所として使われるこの物語の本拠地が「梁山泊」だ。林冲が先発して山塞に入り王倫を抹殺するまでの流れはこの巻の最大の山場であるし、そのための仕掛けの一つとして晁蓋が十万貫の生辰綱(誕生祝)を強奪する件は、'青面獣'楊志を後に同志とするための重要なイベントとなる。
    またこの巻で重要キャストの公孫勝が登場して致死軍を創設する。吉川版では幻術使いであった公孫勝は北方版では闇の軍の総元締めとなり、致死軍は最後まで重要な働きをする。敵の本拠地となる青蓮寺と袁明の存在が明らかになる。この

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    2026年02月18日
  • 三国志 七の巻 諸王の星(新装版)

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    ネタバレ

    まずは赤壁の戦いについて。孔明が風が勝敗を決すると口溢したり、周瑜の戦略がストレートには決まったりと、なんとも美しいと思った。戦略とは言え一か八かを乗り越えた戦いなんだなという。

    今までの曹操は行動力はあるけれど結構知的なタイプで、自信がある時に確実に行動してる感じがしてた。だから江陵取って船ゲットした後、本来一呼吸置いても良いはず。北部で調練してたしいけるっしょ!って今までの曹操だったらしなかった気がするんだよなぁ。孔明の罠にバッチリ嵌ったんだなと思った。

    周瑜と孔明が語り合うシーン、とても良かった。周瑜はこの時まだ35歳なんだよなぁ。もはや幼いと言っても良いくらい若い頃から天下のために

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    2026年02月10日
  • 森羅記 二 揺籃の塵

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    視点が変わるので読みづらさはあるものの、やはり面白い。今回は非常に引き込まれた。まず漸く時宗の登場。彼がどのようにして執権になるのか、今後の展開が楽しみです。そしてモンゴル側の視点。最後の最後に衝撃展開。こちらもどうなるか楽しみです。今まではまだプロローグ。本番はこの次の巻からだと思ってます。楽しみだ。

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    2026年02月08日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    梁山泊の中枢人物が、やや詳しく登場する。子供時代の楊令もいる。
    闘いの駆け引きも面白く、並みでない鍛え方(調練)の過酷さも窺えて、志があれば超えられるものか、肉体は精神の器だと感じる。



    楊志は山賊に破壊された村から孤児を拾い、楊令と名づける、そして、魯智深と組んで山賊の根城・二竜山を奪い、梁山泊と絆を深めた。魯俊義の闇塩の道を清蓮寺が潰そうと画策。そこで致死軍が動き、清蓮寺の間者を殲滅させた。魯智深は少華山を訪ね、史進に危ういものを感じて王進に預ける。宋清は、柴進の密偵・礼華と知り合い、惹かれあう。宋江は形だけ礼華を妾にする。閻婆惜が嫉妬して礼華を殺し、宋清が閻婆惜を殺す。宋江は自

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    2026年02月08日
  • 水滸伝 二 替天の章

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    まだ二巻目だが、ますます面白い。 表紙の裏に、当時の装束をつけた「武松」の人物画があり、その横にドラマ「天地人」の武田双雲の墨書「武松」がある。今回はメインが武松かな。  それもあるが、、、。
    梁山湖に浮かぶ山寨には、王倫を頭目とする叛徒一団が籠もっているが、今は盗賊集団になり果てていた。宋江と晁蓋は叛乱の拠点として、山寨を奪うことに決める。

     武松は、恋焦がれていた兄嫁の潘金蓮を犯し自殺させてしまう。死ぬつもりで虎と闘ったが果たせず、失意の武松を、魯智深は王進に預け、再生を希う。宋江の意を受けた林冲は梁山湖の山寨に潜り込むが、その武勇を王倫に疎まれ、地方巡検視の楊志と決闘させられる。一方、

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    2026年02月08日
  • 水滸伝 一 曙光の章

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    水滸伝は面白い。北方さんの水滸伝はワクワクする。なかなか読み終わらないけれど。
    各所に暮らしていた豪傑やさまざまな天才たちが集って体制に反旗を翻す、王国を建てる、仇を討つというような物語が好きで面白い、楽しみに類するものを読んだり映像で見たりしてきた。
    「南総里見八犬伝」もそうで、考えてみれば、仲間が増えてくる経緯や、それぞれの個性や育ってきた歴史が、ひとつの物語に縄を綯うように、カラフルな紐を組むように次第に太く強くなっていく構造が楽しめるということでもある。

    赤穂の浪士がそれぞれ辛苦の中で流浪していても、行き着く先がすでに決まっていても、毎年同じ様なドラマになっても飽きないように、この種

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    2026年02月08日
  • 三国志 一の巻 天狼の星(新装版)

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    ばーっと、わーっと読んだ。
    三国志を手に取ったのは初めて。初めてが北方先生で良かった。なぜなら、ハルキ文庫にはページごとに難読漢字や人名・地名にはルビがふってある。だから、漢字が読めなくて視線が止まることはない。一方で、勢いよく読めるぶん、「はて、今、誰の話が書かれているので?」となることがしばしば。漫画版の三国志と併せて、このシリーズを読んでいきたい。

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    2026年02月04日
  • 三国志 六の巻 陣車の星(新装版)

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    ネタバレ

    とうとう出会いましたね、劉備と孔明が。詳しくは知らないけど、すごい出会いであったということだけ知ってる(浅い知識...)。孔明が仕官すると決めたシーン、めちゃくちゃ良かったな。人生が変わる瞬間って一瞬なんだな、と。そして孔明の軍略を見てると、確かに今までの劉備の戦い方にはなかったものだなって凄く分かる。張飛とはあんまり相性が良くなさそうな感じだけど、いつか心開くのかしら。今後の展開が楽しみすぎる。
    曹操は袁家を滅ぼして北部制圧が完了。洪紀の牧場を避けて戦うところが、曹操を憎めないところなんだよなぁ〜〜。怖いけど真の優しさが見える気がして。やっぱ時を掴むのが上手いよな、曹操は。
    孫権と周瑜はよう

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    2026年02月02日
  • 血涙(上) 新楊家将(ようかしょう)

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    前回の楊家将と違い、始まりは静かな展開。
    確かに父楊業は死、兄弟もほとんど亡くなった状態からの復活ではあるが、ちょっと間延び感が。。

    しかしながらラストの展開は予想はできたが衝撃すぎるというか石幻果の運命がかわいそ過ぎる。
    この後の下巻はどうなるかわからないがどっちに転んでも地獄の道しか見えない。

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    2026年01月30日
  • 水滸伝 三 輪舞の章

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    歴史は勝者の物語である、という言葉を思い出す
    同じ目標、別の方法、どちらが良い悪いではなく、たた道筋が違う
    どっちも丁寧に書かれてる

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    2026年01月25日
  • 水滸伝 十八 乾坤の章

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    ネタバレ

    林冲が!林冲が!まさか!

    楊令が、さらっと仲間に加わり、フリーレンのように無双を繰り返して笑ってしまった。もう段々とグラデーションのように水滸伝から楊令伝に話しは向かい始めている。

    李富も童貫もそれぞれ志を持っていることが改めて語られた巻でもあった。

    次巻が最後。楽しみ。

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    2026年01月18日
  • 水滸伝 十七 朱雀の章

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    ネタバレ

    久しぶりに致死軍などの裏舞台の活躍が多かった巻だった。なかでも、燕青のモノローグが多く意外だった。最後まで語られることなく終わるのかな、と思っていたので。 

    そして、魯達。まさか死ぬとは思っていなかった!驚きである。

    あと2巻でおわりだが、本当にまとまるのか?楊令伝もあるのは知っているが、あれはまた別の話。どうなるだろう。

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    2026年01月17日
  • 水滸伝 十六 馳驟の章

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    ネタバレ

    やはり戦ではなく、人々の思惑が動く描写が多いと面白い。今回も戦と戦の狭間の巻であった。

    顧大嫂と孫二娘のやりとりや心根が響いた巻だった。ようやく女性たちが活き活きしてきた。最初の頃はなんだか頭の悪い役割しか書けないのか?と心配になったぐらいだから。

    そろそろ終盤。どう転んでいくのか楽しみ。

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    2026年01月12日
  • 水滸伝 十五 折戟の章

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    ネタバレ

    各地で戦いがあり過ぎて、少しどういった状況かキャッチアップするのに時間がかかってしまった。

    戦が終わると各キャラクターの小話があった。王英は扈三娘と結ばれるが、街に残してきた彼女とはどうなるのだ、、、と悲しくなってしまった。

    そして、張平の盗みをやめられない寂しさを楊令がきちんと受け止めるシーンは素敵だった。

    これからは講和の策略が巡っていく。どうなるか予想が出来ないので、また次巻が楽しみだ。

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    2026年01月11日