三崎亜記のレビュー一覧

  • コロヨシ!!

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    ネタバレ

    仮想スポーツ「掃除」をテーマとした
    意外と展開は王道な青春スポ魂小説。

    掃除というスポーツだけがフィクションで
    あとは現代の学校が舞台かと思いきや、
    歴史や国自体もどうやら現実とはことなる世界観のよう。
    舞台である国は果たして「日本」と呼ばれているのか。
    「居留地」「西域」といった独特の歴史を辿った
    国の文化の描写も面白い。

    映像化したらカッコいいだろうな。
    少年漫画でも張り合える緊張感。

    伏線だらけで謎が多いのはもどかしい。

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    2013年04月15日
  • 鼓笛隊の襲来

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    三崎さんの文才を感じさせる作品!
    三崎亜記さんの魅力は独特な言葉の紡ぎ方。余計な言葉は一切ない。なのに、短い文節には心理描写を詳細に読者へ伝える繊細な言葉が、所狭しと盛り込まれている。長くもない、難しくもない。余計な言葉が無いから、読み手のリズムは一定に保たる。優しい文調も心地いい。
    ストーリーに関しては好き嫌い分かれるだろうが、とにかく三崎亜記さんの非凡なる文才を十二分に味わえる秀作。いかに自分に才能が無いかを思い知らされる。

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    2015年03月23日
  • 鼓笛隊の襲来

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    リアリティの障壁を避けるため、現代社会以外をを背景にする物語があります。その背景が過去ならば時代小説、未来ならSF、現代あるいは時代不詳ならファンタジーと呼ばれます。しかし、それらは背景であって、物語の主題はヒューマニティだったりミステリーやサスペンスだったりします。
    一方で、背景としてではなく、世界そのものを描こうとする物語もあります。科学の進化によって変化した未来の世界を描くのがハードSFだし、過去ならば歴史小説になります。
    三崎さんは現代の中にちょっとした不条理を持ち込み、不思議な世界を作り出します。例えば台風の如き鼓笛隊だったり、ラピュタのような浮遊都市だったり。とはいえ、それらは科学

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    2016年07月30日
  • 失われた町

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    相変わらず不思議な世界を作り出す作家さんです。
    日常の中にボコッと非日常の(今回は町の全住民が消失する)シチュエーションを突っ込みます。その現象の理論的説明は無いのでSF的では無いし、ファンタジーと言うには周りが日常過ぎるし。
    最初は「当り!」と思ったのです。
    でも読み進めるうちに、色々不満も出てきました。一言で言えば「やり過ぎ」です。古奏器、西域、消滅耐性、電域など特殊な熟語を用いて雰囲気を出すのは面白い手法ですが、余りに多用しすぎて小道具感がして来ます。さらには登場人物の造形も面白いのですが、少々カリカチュアライズされ過ぎて浅く見えてしまいます。
    ともあれ、なかなか面白い作品でした。

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    2016年07月31日
  • バスジャック

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    「二階扉をつけてください」
    すごい発想。
    この話、結構好きだった。

    他は「送りの夏」が印象的。
    表題作はいまいち微妙。

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    2017年02月02日
  • みしらぬ国戦争

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    衝撃を受けたデビュー作『となり町戦争(2005年発行)』から20年。
    あの「見えない戦争」に
    AIが導入され、デジタル化され、規模が町から国家に拡大されている~。

    コロナ禍を彷彿とさせる、見せかけの恐慌も取り入れられて、
    令和という時代ならではの説得力がある。

    現実って、リアルって、はたまた虚構って何なのだろうか。
    生きている世界の根底を揺さぶるこの感覚、相変わらず好きです。

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    2026年01月02日
  • みしらぬ国戦争

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    名前もどこにもあるかも分からない「みしらぬ国」との戦争をしている日本。三崎ワールドの世界観ではあるが、一方実際の現実正解でも起こりうることだとも感じ、いつもとは異なる感覚をうけた。

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    2025年12月31日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • みしらぬ国戦争

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    こんな国家の陰謀が情報操作されて実在すると思うとゾッとするが、案外これに近いような事が行われているのではとまたまた怖くなった。

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    2025年10月23日
  • 本からはじまる物語

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    作品紹介・あらすじ

    1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。

    森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
    青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。

    *****

    本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
    僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
    ホロリとさ

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    2025年10月05日
  • みしらぬ国戦争

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    「これ小説だよね?大丈夫だよね?」と読みながら何度も確認したくなった。国名も位置も分からない未確認隣接国家〈UNC〉の侵略で「交戦状態」となった国。作中で描かれる、見えない「敵」と戦う戦争に人々が次第に飽きて、数字のみ伝えられる戦況を他人事にしか捉えられない《日常》に怖くなり、他国の戦争のニュースを見てもどこか「遠くの国で起きている」他人事なこの空気感、現実世界でもあるなあと考えさせられる。情報に踊らされたり煽られたりせず、冷静に、正しいものを見極められるようになりたいと思うけど、その"正しさ”は誰の基準なんだろうか

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    2025年08月18日
  • バスジャック

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    三崎亜記さんの短編集。

    この方は設定が緻密であればあるほど面白いので、そういう意味では長編向きの作家さんかなという読後感を得ました。ある程度の長さだと読ませるけど、ショートショートばりの掌編ですとこちらが作品世界になじむ前に終わってしまい、少々惜しい感じがありました。

    とはいえ、手を変え品を変え次から次へよくもこんな世界を想像するものです。二階扉は若干トラウマですが(でもこの世にも奇妙な~感、大好き)、表題作のシステマチックなコミカルさも秀逸。玉石混交感はありますが、どれが玉かは読者によって全然異なるでしょうね。

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    2025年08月15日
  • みしらぬ国戦争

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    〔Ⅰ〕崩壊間近な日本はどこかわからない国から攻撃を受け戦争状態に突入したが諸般の事情から戦争と表明することはできず「非平和状態」に移行した。本当に戦争なんてやってるのか?
    〔Ⅱ〕戦中と戦後の二部構成でそれぞれ男女二人の視点から描かれる。誰がどの陣営なのか、本音なのか、どこまでが事実なのかわからない状態が続く。
    〔Ⅲ〕なかなか複雑でしんどい話でした。戦争の理由は想像できてたけど「ミシラヌ」とかがどういう位置づけになるのか読みきれなかった。むしろミシラヌが物語の中心だったかと。

    ■簡単な単語集

    【宛先不明プロジェクト】戦後登場した。アテサキ・フメイ、浮迷ちゃん、DU(Destination U

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    2025年08月13日
  • みしらぬ国戦争

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    現代社会の問題がてんこ盛りされた、
    (架空の?)日本が舞台。ほんとに架空でいいんだよね?と思わせる現実の既視感が漂う物語でした。

    ニュース見てても他人事だし、戦争は、
    「過去に起きた出来事か、よその国がやめたらいいのにやってること」なのかもしれない。

    情報に踊らされず、煽られず、
    正しく現実を見つめていけたらいいな。
    その正しくが難しいことなんだろうけど‥

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    2025年08月10日
  • となり町戦争

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    作品紹介・あらすじ

    現代的戦争の恐怖。
    ある日、突然に始まった隣接する町同士の戦争。公共事業として戦争が遂行され、見えない死者は増え続ける。現代の戦争の狂気を描く傑作。文庫版のみのボーナストラック短編を収録。小説すばる新人賞受賞作品。

    *****

    自治体の施策として始まったとなり町との戦争。主人公は自治体からの命令でスパイとしてとなり町に忍び込む。日常とあまり変化のない毎日なのに、新聞には戦死者の人数が掲載される。何も起こっていないようなのに、確実に戦争は続いている。自分とは無関係に戦争は激化し、多くの人々が死んでいく。なのにあまり実感が持てない。
    すごく面白そうな設定の割には今一つ楽し

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    2025年08月05日
  • となり町戦争

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    〔戦争〕戦争というものは基本的には政治の失敗の結果発生するもんやと思うけどここでの戦争は行政上のテクニックのひとつとして両町の協力のもと発生している戦争事業。実体の見えない戦争に主人公の北原修路はどうも釈然としないまま。いったいこの戦争はなんなのか?
    〔香西瑞希〕町役場の職員で北原とともにとなり町に潜入する。あくまでも行政としての戦争を遂行しようとしている。その感情は? 北原にとっての「運命の女」になるか。
    〔日常〕《考えてみれば、日常というものは、そんなものではなかろうか。僕たちは、自覚のないままに、まわりまわって誰かの血の上に安住し、誰かの死の上に地歩を築いているのだ。》p.230

    ■簡

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    2025年07月03日
  • 手のひらの幻獣

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    「表出」の設定開示の饒舌さと比べて、外見や風景など目に見えるもののに関する描写がびっくりするほど少ない。映像を必要とせず文字だけで進んでいけるので、えらく読みやすくはあったのだが、果たして作者にとっても文字だけの存在なのか、それとも描写するまでもなく映像が存在しているのかどうかが気になった。
    物語としては過去作の短編を読んでいれば気に入るであろう人物再利用っぷりではあったのだが、残念ながら初見だったので刺さらず。

    ところでタイトルから手のひらサイズの幻獣(ユニコーンとか)を出現させられる能力の話だと思っていた私の期待はどこへもっていけばいいのか。

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    2025年06月27日
  • みしらぬ国戦争

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    好きな作家の世界観がどの本でも好きになるとは限らない。ネットに踊らされている人々に知らない間に加担されている人など現実でも同じような事が三崎亜記氏の世界では戦争という表現で描いている。そして使われた事ないパンデミックという言葉もコロナによって日常会話に、三崎亜記氏世界でも違和感なく浸透。情報、政府に踊らされている警告とも言える。が世界に入る事が出来ず読むのに時間がかかってしまった。

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    2025年06月24日
  • となり町戦争

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    我々の日常の営みが、回り回って何処かで起きてる戦争に繋がっている、というお話。
    終盤で繰り返し述べられていたように、それを自覚してるのかしていないのかは大きな違いであり
    また、自覚した上でその人がどうする?ってことなのかな?

    読んでて、香西さんを始めとする役場の方々の余りにも淡々とした立ち回りのせいか、主人公同様、戦場にいるって実感が、終盤で幾つかの事実が明らかになるまで湧きませんでした。
    が、実際の我々も、遠い国で今行われている戦争に対する認識なんて、こんなものかもしれません。
    我事になるまではね。

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    2025年05月29日
  • 鼓笛隊の襲来

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    赤道上で発生し勢力を増しながら列島に接近する戦後最大規模の鼓笛隊を迎撃するのは国防省が準備した一千人のオーケストラ…。いないはずの恋人を失った喪失感と自分の痕跡を展示している場末のギャラリー…。不条理な日常が秀逸な短編集。
    「鼓笛隊の襲来」(2011)三崎亜記
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年05月24日