【感想・ネタバレ】バスジャックのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2013年08月04日

買って良かった!!と本気で思った。
長さがまちまちな短編集。
最初の「二階扉をつけてください」から、説明なしで向かってくる世界に引き込まれました。
「普通じゃないこと」を、「この世界ではこれが普通」として貫かせる、なんというか「自然すぎる書き方」をしていてとても面白い本です。

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

短編集。現実からほど近い不思議なお話ばかりで、思わずぞっとするものから温かい気持ちになれるものまで様々な雰囲気を味わえる。
一番好きな話は「送りの夏」で、個人的にはこの小説があるだけでこの本を買って良かったと思った。この話がなければ★3つかな。生者と死者の境界線が淡い場所での少女のひと夏の物語。大事...続きを読むな人との別れとは悲しく、切ないものだけれど、とても尊いものだと、心に染み入るように感じさせてくれる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月24日

7つの物語からなる短編集でした。
中でも気に入った作品は「動物園」と「送りの夏」です。
どの作品もあり得ない設定でありながら、登場人物はリアルで、とても人間味があり、面白かったです。

「動物園」
主人公の日野原さんは動物になりきる仕事をしています。設定は現実的にはあり得ない仕事ですが、現場対新参者...続きを読む、男社会対若い女性、ビジネスモデルをパクるライバル社の登場など、起こるイベントやその空気感はとてもリアルで今そこに起きた現実のように感じました。
自分も働く女性の1人として、共感できる作品でした。

「送りの夏」
少しわかりにくい作品でした。
短編集の中ではかなり長い作品だと思いますが、展開が多く、少し強引でご都合主義的に感じてしまう部分もあり違和感が残ります。
ただ、時折出てくる考え方にはハッとさせられるものがあり、『信じている、というより、信頼しているんだ』という父の言葉と、帰りの電車の中写真を見て『そこには、すべての人の生があり、そして死があった。』という回想がとても印象的でした。

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Posted by ブクログ 2018年11月11日

短編集。
基本的には現実味の無い舞台設定の物が殆ど。
タイトルの『バスジャック』はテンポは良いが特に何か感じるほどじゃなかった。
ただ、意外にも最後の話は現実には有り得ないとしても少しじんわりと暖まる話だった。

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Posted by ブクログ 2018年06月23日

読書会の為に再読しました。
三崎ワールドは長編にも短編にも確かにあります。非日常も続けば日常になる、って確か他の作品に出てきた言葉ですが、三崎ワールドを上手く表現してあるなぁと思います。
読書会では表題作を紹介したのですが、お話はやっぱり「動物園」と「送りの夏」が好き。動物園は日野原さんの能力表出の...続きを読むところが少し想像し難いですが、どのお話も情景が浮かんでくるようです。映像的。
ヒノヤマホウオウ、見てみたいなぁ。
情報量の少ない、静かな世界なのも好きです。
ハヤカワ・トータルプランニングのシリーズも、他の作品も読むのが楽しみです。

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Posted by ブクログ 2018年03月18日

「世にも奇妙な物語」が好きな方にはオススメ
表題作のインパクトが強い
日常によくあることを少しずらしてさらにそれが日常になった世界を描かせたら随一
この著者の作品を読むきっかけになった作品

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Posted by ブクログ 2015年11月02日

『となり町戦争』がおもしろかったので、その作者の二作目。購入したのはだいぶ前なので、かなり積読していた。外れの少ない短編集。好きなのは…

「二階扉をつけてください」町内会の回覧板に書かれたその言葉。わからないままつけた二回扉に隠された秘密。SFチックで後味が少し悪い。笑

「バスジャック」バスジャ...続きを読むックブームにより、ルールや様式美が定められた不思議な世界。「ロマンはどこだ」感。

「動物園」動物を表現できる不思議な能力を持った女性の話。おじさん飼育員との会話が良い。

「二人の記憶」彼女との記憶に少しずつすれ違い。そのずれをどうするかという話。彼女と主人公、どちらが違うのかもはっきりしないんですよね。

「送りの夏」ある日突然蒸発した母の行き先を求めて娘が向かった先には、マネキンのような人を抱えたいくつかの家族のシェアハウスが。彼らとマネキンのような人々の正体は?

ショートショートから短編まで、変わった設定の作品が多いけれど、どれも読んでいて感情移入できる。「動物園」と「送りの夏」が好き。とくに「送りの夏」はアニメ映画にでもできそうな感動的なストーリーです。命とか、死の乗り越え方について考えさせられます。

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Posted by ブクログ 2015年09月24日

回覧版で知らされた『二階扉』なる設備をつけるべく奮闘する男の話『二階扉をつけてください』、バスジャックがブームとなり形式化しつつある世界を書いた表題作『バスジャック』などの七つの物語。


突如不条理な世界で繰り広げられる三崎ワールド全開の短編集。
一番目の話が、戸惑いつつもコメディタッチだったのに...続きを読む、オチがホラーで少々ビビりましたが、その他はほぼ優しさの中に寂寥感漂うお話でした。
特にラストの『送りの夏』は、小学生の女の子の生き生きとした目線で話が書かれている為、対局である『死』もより強く、残された者達の苦しさ悲しさが感じられる話だったと思います。
この中で私が一番気に入ったのが『動物園』。どこがとは上手く言えないのですが、印象強いものを感じました。

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Posted by ブクログ 2015年03月04日

叙情的な季節感を醸しながら語られる不思議な短編集。その中にあって、二階扉〜とバスジャックの2篇はブラックユーモアテイストで読み手を飽きさせない。
作者は情景描写がとても素敵ですね。
お気に入りは、送りの夏かな。小6の少女が大人過ぎだけど。

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Posted by ブクログ 2016年05月15日

再読。
建築物に執着を見せる三崎さんですが、この短編集では建物は「二階扉をつけてください」に少し出てくる程度です。
初読の時と同じくこの短編集の中では長めの「動物園」「送りの夏」が印象に残ります。特に今回は「送りの夏」。
それぞれ動かないマネキン人形のような人間を抱えた4つの家族が共同で暮らす家。主...続きを読む人公の小学生・麻美の母親も家出してそこで暮らしていた。
愛する人の死を受け入れるための場所。そこで麻美の知らない動かぬ男性と暮らすどこか奔放な母親と、妻や娘を信頼する父親。ちょっと不思議な家族。
夏の物語なのにどこか静寂でひんやりと、しかし暖かな気持ちになる話でした。

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08-099 2008/12/09  ☆☆☆☆

不条理の世界です。
「となり町戦争」も不思議な世界でしたが。

読み始めは「何で?」という感覚が強く。何だか不条理な世界を描くことのみが目的のように見えて、付いて行けませんでした。しかし、読み進めるうちにかなり感じが変ってきました。
特に最後の2作は私好みです。
動物園の檻の中で、見物客に居もしない動物の幻視を起こさせることを生業にする若い女性。大切な人の死を受け入れかね、人形を代役にゆっくりとした別離を図る集団。不思議な世界ではあるけれど、切なさがあって、染み込んで来ます。

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Posted by ブクログ 2014年12月07日

不思議な物語をさも当たり前の世界かのように書いている小説。それぞれが面白かった。ミステリーあり、ファンタジーあり。個人的には動物園が一番良かった。語り口が好き。

2014.12

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Posted by ブクログ 2014年10月20日

ちょっと不思議な話がつまった一冊。二階扉はどこでもドアみたいなものでしょうか。記憶が相手と違ったら怖いですね。でも写真とか毎回撮っておいてこれは覚えてる?とかお互いに確認するのが楽しそうかもしれないです。バスジャックはまさかの公認でちょっとした命がけのツアーですね。送りの夏は終わらせずに一緒に過ごし...続きを読むていくのはいつまでも痛みが薄れず、決心もつきにくく辛いだろうと思います。

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Posted by ブクログ 2017年02月02日

「二階扉をつけてください」
すごい発想。
この話、結構好きだった。

他は「送りの夏」が印象的。
表題作はいまいち微妙。

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Posted by ブクログ 2020年05月09日

二階扉をつけてくださいのふふっとなるちょいブラックなオチ、しあわせな光の幸福感、送りの夏のラストが好きでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月09日

「二階扉をつけてください」 コミカルなテンポで話が進んだ結果、後味の悪い結末。という対比が読んで癖になる。

「送りの夏」 短い文章ながら、舞台設定の細かい描写が見事で情景が目に浮かぶような作品。

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Posted by ブクログ 2016年11月21日

7種類の短編

二階扉をつけてください
世にも奇妙な物語でありそうな話、コミカルでテンポが良いです。

しあわせな光
ほのぼのしてますが、職質されないように!

二人の記憶
記憶は曖昧なものだけど・・・

バスジャック
バスジャックが娯楽として認知されてる世界!物語の造りは同作者の『となりまち戦争』...続きを読むのようです。

雨降る夜に
こんな来客が居たら雨の降る夜も楽しいでしょうね!

動物園
超能力もの!こちらは同作者の『失われた町』が思い出される。続編希望!

送りの夏
母が失踪、そんな母に文句を言ってやろうと娘が母を追い掛ける。追いついた先では人形のような人達と暮らす住人が居ました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年03月21日

不思議なお話でした。2階扉でコメディっぽいのかと思いきや送りの夏は思ったより深かった。
世界観は嫌いではないです。

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Posted by ブクログ 2016年02月24日

いろいろなタイプの短編が収録されている。
しかし、作者の個性が発揮されていない作品が多く、
消化不良気味。
ネタは申し分ないと思う。
もう少しインパクトが欲しい。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

なんとなく懐かしい感じがして面白かったですね。
筒井さんはじめ、不条理で少し怖くて、悲しくて、なんか染みてくる小説に夢中になった昔を思い出されます。

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Posted by ブクログ 2015年08月25日

不思議さの度合いが心地良い短編集。
世にも奇妙な物語で映像化してほしい。
大切な人の死を受け止めるには、見守ってくれる第三者と、特別な時間が必要なのだと「送りの夏」を読んで思った。哀しみに浸り切る贅沢って、あってもいいのにな…

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