大森望のレビュー一覧

  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    相変わらず、着地点がまったくわからないストーリーで面白かった!
    球電、私は見たことないけど、以前家族が見た話を聞いていたので、そういった点でも興味深く面白かった
    三体シリーズでの丁儀、Ⅱはなんだかとても印象に残ってるんだけど、記憶が朧な場面もあるので、また三体読もうかな

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    2025年04月10日
  • 息吹

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    本屋では毎回ハヤカワSF文庫の棚を凝視している自分ですが、ちょっと厚めの本作「息吹」は毎回視界に入って印象に残って、しかし購入はしないというパターンが続いてました。

    決して軽くはないボリュームですが、2日で一気に読んでしまいました。
    SF小説の最高峰とネットのあちこちで書かれていますが、読んで納得。SF小説に求めるものが全部入っていると思います。

    私がとりわけ感銘を受けたのは作品のラストを飾る中篇「不安は自由のめまい」です。
    人生の選択によって分岐した別並行世界と通信できる装置が、この中篇の中心的なギミックです。誰しも思い描いたことのある「あの時こうしていれば自分の人生はこうなったんじゃな

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    2025年03月30日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    面壁計画おもしろ‼︎ ルオジーのターンをどんどん心待ちにしながら、宇宙社会学に惹きつけられて、何を言ってるかわからないのに心がワクワクする‼︎ 下巻楽しみ

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    2025年03月24日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    前回の平和なラストから一転して魔女紀元から始まって何事かと思ったし、状況が変わりすぎて頭がパンクしそうになったけど、相変わらず最高だった。
    安全通知の送り方が気になるけど、一応4次元のかけらで太陽を隠すみたいな予想だけしておきます。
    あと、2時間の会話内容を正確に覚えるタスクが地味にキツい。元ソードホルダーのチェン・シンありがとう。
    ロオ・ジーはさらに洗練されててかっこよすぎるし、ユン・ティエンメンは幸福のまま人生を終えられそうでよかった。

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    2025年03月19日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ジュアン・イエンという人物の素晴らしい表現描写によって、ルオ・ジーの興奮具合がひしひしと感じられて思わず笑ってしまった。
    また、ルオ・ジーが計画を立案するまでのワクワク感が最高!!

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    2025年03月09日
  • 息吹

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    ネタバレ

    時間をかけて読み終わりました。
    SF作品の中でも、特に人間の感情に訴えかけるものが思いの外多く、現代にも地続きに通じるような考え方に心を打たれました。

    タイムトラベルから始まり、遠い宇宙の違う種族、自由意志など存在しなくなった世界、AI等等、短編ごとにSFのテーマが全く変わっていて全体を通して読み応えのある作品でした。

    特に「予期される未来」は5ページほどで終わってしまう非常に短い短編なのですが、負の時間遅延が実装された事によって自由意志が存在しないという証明になる事実に繋がること、それを知った上で我々がこの先どう生きれば良いのか、これをたった5ページで表現しており、良い読後感を受け取りま

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    2025年03月05日
  • 老神介護

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    ネタバレ

    おじいちゃんかわいそ…って読んでたら大変なことになってた話

    資本主義のやりすぎて富が1人に集中して破滅、人類の生活基準の最低限を上げるために金を配る、というストーリーは社会主義の中国で生きてる人からじゃないと出ない発想な気がする

    親の死体から抽出した有機物で生き伸びるシーンがエグすぎて好き

    恐竜

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    2025年03月03日
  • 円 劉慈欣短篇集

    匿名

    購入済み

     

    面白かった。
    独特の発想から作られる短編たちに圧巻されてた。
    三体の元になったであろう要素がちらほらと見れて楽しかった。

    #ダーク

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    2025年03月02日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    二巻である黒暗森林の終わり方が完璧で、続きをどうなるのだろうと読み始めた。

    人類の救世主とも言える面壁者のその後が何ともやるせない。世間の評価はどんどん変わり、英雄だ、悪魔だと言われたい放題。ルオ・ジーの達観した様子を見るに極度のストレスにさらされて、ある意味ボケしまったのではないかと思わされる。

    人類は重大なミスを犯して、再度滅亡の危機にさらされる。チェン・シンの心情描写には胸が苦しくなる。自分がその立場に立ったとしても、きっと何もできないだろうと思う。
    それでもあっと驚く展開で、またも形勢逆転。圧倒的なスケール感と正直理解の及ばない描写が続く。

    人類に最後の希望を残して、下巻に続く。

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    2025年02月27日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    II部の時点でそうだったけど、SF以外の要素も考えられてるのがすごい
    暗黒森林理論の是非についてもちゃんと議論してたり、様々な状況によって政治や宗教の変遷もちゃんと描写してる。
    自分は宗教に対して無関心(強い言葉を使うと、馬鹿馬鹿しい)と思ってたけど、
    「地球が助かったのは奇跡=神がいるとしか考えられない→ 信仰しよう!祈りが足りない!」みたいになるのは少し理解できたし、単に自分の教養が足りない(歴史的背景があるからこその宗教)んだな、と気付かされた。

    もちろんSF要素も、四次元や他の全宇宙文明を出してくることで、三体文明をちっぽけに見せてしまう圧倒的スケール。理解できてない部分が大半だけど

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    2025年03月01日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    全編面白かった。流石の劉慈欣。
    訳者の大森望もあとがきで言っているが、過去30年余りにわたって書かれた作品のうち邦訳されていなかったものが収録された作品集であるのに、ハズレと感じるものが1つもないのが劉慈欣という作家の凄まじさを感じる。
    特に気に入ったのは『時間移民』、『全帯域電波妨害』『鏡』『フィールズ・オブ・ゴールド』
    2018年の『フィールズ・オブ・ゴールド』以降書き続けているという新作長編が出版され、邦訳される日を心待ちにしつつ、積んじゃってる球状閃電と白亜紀往事を読もうと思う。

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    2025年02月16日
  • 謎の放課後 学校の七不思議

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    二つ目と五つ目がお気に入りだった。
    ハッとさせられる展開も
    ホラー要素もミステリ要素も
    多種多様に揃っていて面白い!
    辻村さんのお話は、世にも奇妙な物語でドラマ化もされているようなので,そちらも見てみたいな!

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    2025年02月12日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    Netflixドラマにもなった「三体」の劉慈欣先生の短篇集。
    「時間移民」「思索者」「夢の海」「歓喜の歌」「ミクロの果て」「宇宙収縮」「朝に道を聞かば」「共存できない二つの祝日」「全帯域電波妨害」「天使時代」「運命」「鏡」「フィールズ・オブ・ゴールド」の13作品を収録。

    SF×哲学の「時間移民」「共存できない二つの祝日」「朝に道を聞かば」
    SF×戦争の「全帯域電波妨害」「天使時代」
    SF×科学の「宇宙収縮」「思索者」「ミクロの果て」
    三体を感じる「夢の海」「歓喜の歌」
    ・・・などなどSFといってもいろんなタイプの作品があり、1つ1つの作品で違った世界観に一気に引き込んでくれるものばかりで、ど

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    2025年02月11日
  • 息吹

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    ネタバレ

    読みごたえのある作品集だった。こんな一冊にはなかなか出会えないんじゃないかと思うくらいひとつひとつの作品が濃密で、いくらでも深く掘り下げることができる。テーマと読者への問いかけがしっかりしていて、完成度が高い。どれも短編・中編とは思えないくらい、作品の世界に没頭させてくれる。
    作品を通してここまで何度も考えさせられる体験は他ではあまり味わえないものだった。前作よりも断然こちらが好みだ。
    どれも凄い、けれど特に印象的だったのは「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」だろうか。AIの育成がテーマだが、失敗を重ねて悩み、意見が分かれながらも、現状をよりよくしようとする人間たちのリアルな歩みを見

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    2025年02月10日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    劉慈欣の短編集。圧倒されっぱなしです。ほんにあんたはすごい。長編書かずにいっぱい短編書いてください。その一つひとつに新しいSFが感じられると思うとたまりません。
    今回もほんとに面白かったのですが、「歓喜の歌」。国連が崩壊しようとしている時に宇宙からの音楽が世界を救います。各国首脳が心揺さぶられる中で日本の首相だけが「人類にとってこの音楽は馬の耳に念仏かもしれませんよ」とひとりズレている。おかしかったですね。日本ってそんな国と思われてるんですね。

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    2025年02月01日
  • 流浪地球

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    別の短編集である「円」と比べるとコミカルな作品が多かった印象だった。
    本当に「地火」や「栄光と夢」と同じ作者か疑いたくなる。
    「呪い5.0」のばかばかしさが最高だった。

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    2025年01月27日
  • 息吹

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    「偽りのない事実、偽りのない気持ち」がよかった。事実の正確性はどのくらい必要でどのくらい不要か?
    SFを通して人間を考えるの、好きだ。

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    2025年01月22日
  • 流浪地球

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    「三体」、「円」(短編集)ともにとても面白かったので、新年最初に手に取った本
    面白かった!
    この本でも、ミクロ視点とマクロ視点の切り替えが毎回実に鮮やか
    ホラーが苦手なので、タイトルからしておどろおどろしい「呪い5.0」は読み始めるのに心構えが必要だったんだけど、ホラーどころかコメディ…?で面白かった!…と書きたいけど書けないような…
    突然の九州シリーズ創始者のひとりがモデルになってる登場人物とか、やっぱり面白いといえば面白いかな
    (九州シリーズは、ドラマ「九州縹緲録」と「斛珠夫人」視聴済)
    1番好きなのはこれ!って即答できないくらいどれも面白かったけど、あえて選ぶなら中国太陽…いやミクロ紀元

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    2025年01月10日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    我らが大劉こと劉慈欣、バカSF炸裂。
    いやもう、読みながら「バリントン・J・ベイリーみたいだな・・・」と、我ながらちょっと極端だなぁと思える感想を抱きながら読んだんですけど、あとがきで大森望氏が正にその通りのことを書いていて、決して極端な感想ではなかったのだな、と安堵しましたヽ( ´ー`)ノ

    とにかく針の振り切れまくった作品ばかりで、その振り切れ具合に大笑いさせられつつも、根底に重厚なハードSFの骨格があり、そのどこかに豊かな詩情とペーソスを感じるのが、さすがの大劉節です。
    ・・・とまとめたいのに、それを妨げる「呪い5.0」の破壊力といったら(笑)作中に「SF作家の劉慈欣」が登場してSF超大

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    2025年01月09日
  • トータル・リコール

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    どの話も面白い マリノリティ・リポート(映画版も見た。映画も負けず劣らず面白い)、訪問者、ミスター・スペースシップ、吊るされたよそ者あたりがよかった ミスター・スペースシップはこの中だとファン人気が低いらしいけど、ロマンティックで美しい余韻がある

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    2025年01月05日