大森望のレビュー一覧

  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    世間の評価はⅡが良かったらしいが、私的にはⅢの方が読みやすかった。(まだ上巻だけど)

    今回は何と言っても「4次元のかけら」凄い発想だし、もう想像が追いつかない。早く映像で観たい!
    それとオーストラリアへの移住計画。そんな全員入るの?と心配していたら、日本の人口密度よりもマシだとかいてあった。人口もある程度、減ってる計算だろうけど…
    移住先での人間な醜さは、リアルなのかもと思ってしまう。

    後は下巻で最後。どうやって終わりを迎えるのか楽しみ。
    ずっと疑問だっけど、羅輯が三体側に恐れられていた理由とかもちゃんと分かるのかな?

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    2026年01月07日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ネタバレ

    本作は前作の登場人物が描写されるものの、前作と打って変わって、現在から遥か未来の話となる。前作で三体文明という地球文明と異なる存在が判明され、その後、三体側は地球に干渉してきた。そのこともあって、人類は国籍に関わらず、三体に対処するための最大の知恵を絞り、いくつかのプランを実行した。

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    2026年01月04日
  • トータル・リコール

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    『マイノリティ・リポート』
    映画を観たあとだと、驚くほど別物の物語。
    犯罪予防局長官のアンダートンが主人公。
    3人の予知能力者が未来に起きる犯罪を観ると、自動的に犯人の名前がカードに書かれて提出される。
    犯罪予防局は、これから起きる犯罪を捜査し犯人を逮捕する。
    犯罪者はまだ何もやっていない。
    だから被害者も何も奪われない。
    理想のようなシステムに、社会から重大犯罪は消失した。

    ある日、カードを受け取った主人公は愕然とする。 
    カードに書かれたのは「ジョン・A・アンダートン」、本人。

    短編の分量で、未来予知の矛盾を突くシンプルな物語。
    まさしく未来は一つではない。
    選択とは、未来を選ぶことに他ならない。

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    2025年12月31日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    劉慈欣の骨太短編集。
    毎度、このアイディアだけで長編いけちゃうんじゃないの?と思うような、豊富な想像力と大きなスケールの短編が多くてとても満足できた。
    「朝に道を聞かば」「思索者」「鏡」「フィールズ・オブ・ゴールド」がとても好き。とくに思索者の男女の距離感はよかったなあ。三体のときは、程心と雲天明の関係性がなんかキモくて、劉慈欣って恋愛書くのめちゃくちゃ苦手なのか?って思っていたけど、この短編読むとただロマンチストなんだなと思った。
    あと「天使時代」のイータ博士が強キャラ感強くて良かった。

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    2025年12月31日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    『呑食者』が良かった
    ハラハラドキドキの侵略者との宇宙戦争、勝ったか、と思わせてからの
    エピローグ 帰還 の展開に震える、そんな終わり方をするのかと
    最後の一節の情景の美しさに涙が出ました
    「その静けさの中で、地球は蘇った。」

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    2025年12月12日
  • 息吹

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    シンプルなアイデアでも、それの「カタリ」方が、僕を掴んで離さない。翻訳者はもちろん、作者の技巧をひしひしと感じる。 どこを読んでも鮮烈な素晴らしい短編集。

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    2025年12月06日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    久々の三体シリーズ。安定の面白さで一気に読み切った。著者の後書きにある通り、SFは一種のファンタジーワールドを展開して引き込んでくれるのが醍醐味の一つなのだが、ありもしないと分かりつつもありそうな世界へ没入させられてしまう体験…これぞ名作の所以と言えるだろう。
    三体シリーズ読む前に読んでおけば…もっと楽しめたかもしれない。取り急ぎ関連部分は再読した。

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    2025年12月02日
  • 別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆

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    書店で必ずあるのがNHKテキストのコーナー。そこに「筒井康隆」と大きく書かれた薄い本が山積みで置かれていた。なぜ筒井康隆の本がNHKテキストなのか?と混乱しながら本を手に取ってみたら、別冊NHK100分de名著のシリーズ関連図書とのこと。他にも、有名人の本がいくつも置かれていた。この本は、今年のお正月にNHKで放送された内容を基に纏められたもの。筒井康隆大好き人間4人とカズレーザーが出演していたとのこと。4人それぞれが自分のスタイルで筒井康隆作品を解説する。そう言えば、昨年もNHK-BSで筒井康隆の特集番組が組まれていた。一時期、「残像に口紅を」がSNSで話題になり、どの書店でも文庫本がこれも山積みされ、飛ぶように売れたとのこと。一体、どの様な経緯があってSNSでバズるのか理由を知りたい。

    中条省平(フランス文学者)は流石に学者らしく、お題目の「脱走と追跡のサンバ」に関連する様々な外部作品や世界情勢を基に持論を展開し、見事に本作品を説明しきっていた。そこまで広げるか?という点は否めないが、この作品に対する深い愛を否が応でも感じてしまう。

    池澤春菜(声優・作家・エッセイスト)の担当は「七瀬三部作(家族八景・七瀬ふたたび・エディプスの恋人)」。NHKでドラマ化(NHK少年ドラマシリーズ)されており、主演の七瀬には当時好きだった多岐川裕美が演じていた。この半年前に「東芝日曜劇場」で「芝生は緑」という題名で家族八景を放送していたとは全く知らなかった。こちらも主演が多岐川裕美だったらしく、見逃してちょっと悔しかった。池澤春菜は中条の様に外部の作品をあまり引用することなく、三作品の文章自体を引用して自分の七瀬愛を深掘りしていた。

    菊池成孔(音楽家・文筆家)は18作品の短編集「エロチック街道」の個々の作品について解説をしている。まず、本作品が中南米文学から大きく影響を受けていることは知らなかった。私は単に面白い作品だなと楽しんで読んでいた訳だが、その様な深い背景があったとはね。そしてこの時期、筒井は中央公論社の編集者である塙嘉彦氏にかなり影響を受けていたようだ。実は編集者という仕事がそれほど重要とは思ってはいなかったが、編集という仕事は松岡正剛の様に哲学者の如く文学作品に影響を与えることを知った。実際に、筒井康隆をSFから純文学に舵を切らせたのは塙嘉彦氏とのこと。この本は短編集なのだが18作品の個性がかなりバラバラなので、本全体として評価するのではなく、気に入った作品を集中的に、これも深掘りしていた。

    そして最後は、SFだったら何でも首を突っ込んで来る大森望(書評家・翻訳家・アンソロジスト)による「虚構船団」の解説。この解説を読んでいると、本当にこれは純文学なのだろうかと首をひねってしまう。大森望が言う通り、この作品が新潮社から叢書風に箱入りで出すような作品なのか?安部公房「砂の女」や大江健三郎の「同時代ゲーム」と同列の純文学なのか?でも実際にこれら3冊を並べてみると、意外としっくりくる。実に不思議で謎だ。正直に言うと、購入当時は擬人化した文房具の説明に辟易して積読コーナーへ。でも大森望の解説を読んだら俄然読む気が出て来た。でもページ数が多いから、また途中で中止するかもとグダグダ悩み中。

    今回の参考に使われた筒井作品をリスト化してみたら、意外と抜け落ちているものがあった。DVDは「日本以外全部沈没」、「ウィークエンド・シャッフル」、それと芦名星の映画版「七瀬ふたたび」の3つを持っていた。買った時点で安心して、なんとどれも見ていなかった、ショック!

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    2025年11月25日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    中華SFの傑作である三体の前日章のSF小説。
    三体と同一世界線の話であり、三体に登場した人物も1人登場するが、基本的には三体の話とは関係がない、雷の球のような現象についての小説。

    (あとがきに記載されていたことだが、中国版の三体ではこの雷球のことが元々書かれていたそうで、翻訳の際に書き換えられたそう。なので、前日章というのは間違いではないらしい)

    現実には存在しない科学技術も登場するが、科学的な理由付けも素人にはかなりそれっぽく思えるほど話が練られているので、非現実感はそれほど無く没入感を得られる。
    もちろん、そんなもんあるかいというような物も出てくるのてSF感は感じられる。

    科学や技術を突き詰めていくと突き当たる、兵器への転用ということについて、科学者から見た景色がリアルに書かれており、その知への欲求と殺人への加担の葛藤が興味深い。

    三体が好きな人はもれなく好きな小説だと思うので、是非とも読んで見てほしい

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    2025年10月16日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    と言うわけで、三体の名を冠する本は全て読んだわけですが、やはり三体本編に引けを取らぬ面白さですね。特に球電の正体を解き明かすまでのドキドキ感は三体の黒暗森林仮説による抑止を,ルオジーが成し遂げるまでの流れと同じ感覚でした。最後の方で智子の存在が暗示されていたりと様々な伏線回収があり素晴らしい作品となっていました。
    最も印象深いのはやはり軍人達ですね、日本や中国関係なくどの国でも軍隊は全てをそれに結びつけてしまいます。

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    2025年10月01日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    やはり劉慈欣の作品は面白い。
    作品に登場する科学理論や事象を全て理解することは難解だが、それを超えるエンタメ性を提供してくれるから最後まで諦めずに読破できる。

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    2025年09月20日
  • 息吹

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    文庫化で再読。避けられない運命とそれに対峙する人間の知性という通底するテーマを感じた。SFでありながら、世界の説明よりも知性の行動にフォーカスしている点が、ジャンルを越境した魅力の源なのだろう。

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    2025年09月18日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    科学の力は想像力をここまで広げるか、それとも作者の類稀なる想像力が科学をここまで魅力的にするのか、
    いずれにせよ劉慈欣の作品は単なるsf作品の枠を超えてエンタメ作品としての最前線を突き進んでいることは確かだ。

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    2025年09月03日
  • 三体3 死神永生 下

    購入済み

    年代スケールが桁違い

    年数表でも分かりように、時の概念から桁違いに凄かった。とうとう読み終えてしまった。これを読み終えると、次に手に取る小説に困ってしまうほど面白かった。いつか、三体Ⅳとして続きを読んでみたい。

    #切ない #アツい #ドキドキハラハラ

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    2025年08月30日
  • 息吹

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    短編集の中で息吹が最も心に残った。
    探検家と呼ぶ同志、宇宙に存在する者に対して遠くから応援されているような感覚になった。

    今、自分がここに刻む、一呼吸が奇跡であると。息吹なんだと。

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    2025年08月25日
  • 息吹

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    ネタバレ

    SF × 哲学の魅力
    単なるSFではなく、哲学的な問いや人間の根源的な悩みと自然につながっている点が素晴らしかった。高度な設定を土台にしながらも、難解さより「人間の感情」に重心があり、読んでいて心に残る。自分はSFに身構えていたけれど、むしろ哲学小説として楽しめた。

    短編集ならではの多様さ
    長編のように構えて読む必要がなく、それぞれの物語に個性があってリズムよく読めた。とくに冒頭とラストは印象が強く、最短の「予期される未来」にも思想の鋭さがあり、「短さ=軽さ」ではないことを痛感した。一方で「デイシー式の進化論」は難解すぎて、自分にはまだ理解が追いつかなかった。再読したら違う景色が見えるのかもしれない。

    お気に入りの一編(冒頭の章)
    時間を遡行できる、という一見ありがちなSF設定。しかしそれを用いて「過去を変えられるのか?」を突き詰めていくと、むしろ「変えられない」という結論に行き着く。この逆説に惹きつけられた。自分自身に当てはめても、もし時間を遡行できたとしたら何をするだろうか? もしかすると今の自分の行動も、すでに過去から干渉してきた“もう一人の自分”によって決まっているのかもしれない——そんな想像が止まらなくなった。

    自由意志の問い
    読み進める中で最も強く感じたのは「自由意志は存在するのか」という問題だった。過去に戻っても選択は変わらない、その時の自分はその時の最善を尽くしている——この考え方は妙に納得できた。実際の人生でも、選んでいない選択肢はそもそも存在しないのかもしれない。だとすれば飲み会での失言も「不可避の摂動」なのだろう。そう考えると少し救われる。

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    2025年12月01日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    教養と科学的思考と想像力で、人はここまで考え、創ることが出来るのか。
    彼とその作品群は、現代文明の到達点のうちの一つだと思う。

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    2025年08月21日
  • 三体3 死神永生 上

    購入済み

    Ⅱを上まる世界観

    Ⅱで完了かと思っていたが、その先にこのような
    物語の展開が待っていようとは‥
    三体人とのやりとり、駆け引きに手に汗握る展開。そして、また深い宇宙の謎があって。こんな面白い小説読んだことがない。
    あと、個人的には、程心と雲天明の宇宙的規模のラブストーリーも良かったです。

    #ドキドキハラハラ #シュール #深い

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    2025年08月11日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    SFの短編集は初だったが、読みやすくて面白くてよかった。
    好きなのは、郷村教師、繊維、詩雲、円円のシャボン玉、月の光、人生、円。多いな…(笑)。
    上位の知性が登場する話が好きだ。

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    2025年08月06日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    三体でおじいさんの丁儀の印象が残ったままだったので、若いひねくれサイエンティストで登場して、ちょっと印象が変わった。面白かった。

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    2025年08月05日