大森望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
劉慈欣のファンとして、読まない手は無く
楽しみに取っておいたが、ついに積読消化
本作ももちろん、私を圧倒的な世界に没入させてくれました
期待値が高いにも関わらず面白いのは、何故だろう?
それは
「球状閃電」の謎を徐々に解き明かしていく、ミステリーの部分があるからだと気づきました
三体シリーズ然り、現実でも起こり得そうな不可解な現象のベールが徐々に明かされる構成により、最後のページまでノンストップで読んでしまうのだと思います
こんな、量子の解釈の仕方もあるのか、、、読み終えるまでに何度圧巻したか数えきれません
堂々の星5
スピンオフなので、どのタイミングで読んでも構いません
また -
Posted by ブクログ
テッド・チャン2作目にして最新刊。どうしてこんなに寡作なの、かなしいね、テッドチャン。
全作品を通して破滅と隣り合わせでひやひやするが、すんでのところで持ち直し希望を見出す展開が読み取れる。SFってどこかディストピアを描き救いがないって方向もあるが、本作品は善のSFである。
キーワードとしての「自由意志」。オートマトンとしての人間観が科学の発展におって否応がなしに突き付けられる世界。それでも人間の知性や感性を駆使して、自由意志消滅の現実にもがきながら人間として生きる道を模索する。まさに人間賛歌、オーバードライブである。
もう一つ、科学の産物との関わり方。
生成AIが跋扈する今まさに。巷で -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.暗黒森林抑止
暗黒森林抑止がなぜ効いていたのか。そして座標情報が伝わることがなにを意味するのか。この論点に対する理解が進展してよかった。三体星人は移住先を探しているという前提が物語をより面白くする要素になっているし、その点について三体ⅠのVR世界で語られていたというのもよかった。
2.スケール
時間も空間も圧倒的スケール感があってSFからしか摂取できない栄養素を感じた。ディストピア物のような部分も近未来物のような要素も詰まって全部入りって感じ。
3.低エントロピー体
まさか三体星人以外の外敵が登場するなんて思いもしなかったし、そこからの目線の描写よかった。三体星人ですらも下位の存在に過 -
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ネタバレめちゃめちゃ面白かった(語彙力)。
▼ふたつの公理
・生存は、文明の第一欲求である。
・文明はたえず成長し拡張するが、 宇宙における物質の総量はつねに一定である。
▼宇宙文明に関するフェルミのパラドックス
*原注 銀河系は、その全体が荒涼たる砂漠だった(p2)
この謎は、宇宙文明に関するフェルミのパラドックスと呼ばれる。理論上、人類は、百万年の時間をかけて、銀河系の星々へ赴くことができる。ならば、もし人類より百万年早く進化した宇宙人がいれば、現在すでに地球にやってきているはずである。このフェルミのパラドックスに説得力があるのは、銀河系に関するふたつの事実に基づいているからだ。その一、銀河系 -
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テッド・チャン「息吹」大森望訳を読み終える。
間違いなく傑作の短編集!
積ん読になってたけど、読んで良かった。
ひとつひとつの作品が深い思考のもと、入念に作り上げられた緻密な絵画のよう。
物の見方や既定の認識についてに改めて見直させ、深く考えさせてくれる。
SFの部分だけではなく人の心も描いていて、とにかく凄い作品ばかり。
出会えて良かった1冊だ。
表題作の息吹も良かったけど、その他には、タイムトラベルを扱った「商人と錬金術の門」、神の信仰と科学を描いた「オムファロス」、ある分岐点で別れるパラレルワールドはなにをもたらすのかをテーマとした「不安は自由のめまい」が特に印象に残ったかな。 -
Posted by ブクログ
『マイノリティ・リポート』
映画を観たあとだと、驚くほど別物の物語。
犯罪予防局長官のアンダートンが主人公。
3人の予知能力者が未来に起きる犯罪を観ると、自動的に犯人の名前がカードに書かれて提出される。
犯罪予防局は、これから起きる犯罪を捜査し犯人を逮捕する。
犯罪者はまだ何もやっていない。
だから被害者も何も奪われない。
理想のようなシステムに、社会から重大犯罪は消失した。
ある日、カードを受け取った主人公は愕然とする。
カードに書かれたのは「ジョン・A・アンダートン」、本人。
短編の分量で、未来予知の矛盾を突くシンプルな物語。
まさしく未来は一つではない。
選択とは、未来を選ぶことに