大森望のレビュー一覧

  • 三体2 黒暗森林 下

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    なかなかの大どんでん返し。
    やってくれたねって感じで、とても面白かったです。
    ただコンパクトにはできないだろうから、映画には向かないですね。

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    2026年03月23日
  • 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ

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    短編集
    どれも読み応えがあった
    「朝に道を聞かば」がとても好き
    他にも「鏡」と「フィールズ・オブ・ゴールド」も良かった
    「フィールズ・オブ・ゴールド」が最新の作で、現在は長編を書き続けていると訳者あとがきにあったので、いずれ読めるであろうそちらも期待

    (図)

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    2026年03月23日
  • 息吹

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    SFって機械系のわからん用語やディストピア的な展開が多いという偏見があったけど、すぐ、5〜10年したらこうなるかも、という身近さがあった 90

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    2026年03月21日
  • トータル・リコール

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    短編って不完全燃焼で終わることが多くて、若干アレルギー反応がありました。
    でも、本作は一作品が短すぎず長すぎずで、物語がギュッと凝縮されており、絶妙なボリュームなので満足感が素晴らしいです。トータルリコール、マイノリティレポートと2作品も映画化されているのも納得です。10編いずれも毛色が全く違う話なので、次々と違う世界に引きずりこまれていく感覚が味わえます。
    電気羊、ユービックも面白いけど取っ付きやすさではこちらかな?やや分かりづらい話もあるけど、ディック作品の入り口として間違いなくオススメ。

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    2026年03月16日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    この話に出てくるサンダーボール(雷球)は、滅多に見ることができない自然現象みたいだが、驚いたことに、昔、叔父が四国の山奥で出会ったらしい。
    四国の山では、もののけや動物に憑かれた人たちを含めて、いろんな超常現象が起きるんだなとつくづく感心。
    叔父の話では、真っ赤な球が空中に浮かんでいて、それがどんどん膨らんで突然大きな破裂音とともに爆発!そのあたり周辺の電子機器が故障したとのこと。
    SFのお話が、身近に起こったことを聞いて興奮した。
    小説のラストでは、物理的視点で人生のロマンを表現していて、素敵だった。
    難しい理論をロマンに昇華させる筆力が素晴らしくて、もういなくなった人や物がまだ別次元で存在しているように思えて、心があたたかくなるお話だった。

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    2026年03月12日
  • はい、チーズ

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    カート・ヴォネガットの初期の未発表作品を集めた短編集。
    ショートショートのような作品から、中編に近いくらいのものまで、SFっぽいのからミステリーっぽいのまで、多様なバリエーションがつまった1冊。
    軽快でユーモアのある文章のなかに、どこか多面的でさまざまな解釈ができる作品が多く、とても面白かった。

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    2026年03月09日
  • 三体3 死神永生 上

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    三体シリーズの集大成。三体I, IIではSFに馴染みのない人でも楽しめるようなエンターテイメント性が高い作品である一方で、本作三体IIIはまさにSF好きに捧げる1冊といった仕上がり。正直後半は何言ってるか全然分からなかったが、雰囲気は抜群。(好みが分かれそうな部分でもある。)
    これまで以上に壮大なスケールで、「人間とは」 「文明とは」 「宇宙における存在の意味」が描かれる作品でした。
    累計で3,000ページを超える壮大な1つの物語が完結してしまい、三体ロスを感じる...。(前日譚となる三体0、有志が本編で語られなかった細部を補完した三体Xもあるが、悩み中...。三体ロスは三体ロスで良いような気もする。)
    ナウシカの「庭」のような場面もあり、自分はこういう世界観が好きなんだなと改めて確認したりなどした。

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    2026年03月08日
  • 三体3 死神永生 上

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    下巻が気になってしまう。雲天明は何を語ったのか。人類はどう進化していくのか。敵はいるのか。ここからさらにどう展開していくのか楽しみになった。もう次で終わってしまう…。

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    2026年03月07日
  • 息吹

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    ヒューゴー賞4回受賞の現代を代表するSF作家らしい。中短編集。
    商人と錬金術師の門:手の込んだタイムパラドックス。クール。
    息吹:異世界の異種生物が自分の種族の将来の限界を発見する話。人類への風刺。
    予期される未来:超短編。自由意志とは何か。
    ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル:けっこう長い。実録のような味わい。
    デイシー式全自動ナニー:これはあまり響かなかった。
    偽りのない事実、偽りのない気持ち: 原タイトルは、The Truth of Fact, the Truth of Feeling 多くの人の視覚と聴覚の内容をデータベースとして利用できるようになったために、個人的な事柄についてまで客観的な記録を遡って確かめられるようになった時代に、10年以上前の自分と娘とのいざこざの原因が娘だったと信じていたのに、実際は自分であったことを知るジャーナリストの話と、初めて文字を西洋人から習った部族の若者が、西洋人の40年前の記録によれば、自分の尊敬する長老の記憶が間違っていることを知り、迷った上、そのことを書いた自分のメモを破棄する話が、並行して語られる。これは、深い洞察を含む名作。
    大いなる沈黙: オウムが、人間と音声で会話することのできる異種生物として、人間にメッセージを送る。超短編の佳作
    オムファロス: 神が世界を作ったことが実証されている世界において、新たな天文学の発見が、神が人類を作ったのは、他の星系において生態系を作るための試作に過ぎないという理論が成立することの衝撃を描いている。キリスト教的なベースが無い私にはあまりピンとこない。
    不安は自由のめまい: 無限に分岐する平行世界と交信ができる装置(ただし、使用時間に限界があり、かつ高額)が発明された世界で起きる依存症や犯罪を描く。これは、シリーズ化した欲しいくらい面白い。



    380ページまで読んだく

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    2026年06月14日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    何年も前に一巻までで止まっていた一冊。
    プロジェクトヘイルメアリーで高まったSF熱に乗じて、手に取ったところ、これは確かに面白い…!!

    長いけど、これは続きが気になりすぎる。

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    2026年02月21日
  • 息吹

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    評判に違わず素晴らしく楽しめた。SF小説とは言えハードSFとはテイストが違って物理法則を下敷きに人文的、哲学的な思索が深くて刺さる。どちらかと言うとそっちがメインに見える。時間、自由意志、神、道徳、人生観、・・・。それでいてどれも暗い未来ではなく爽やかに(?)綺麗に希望ある形でまとめられており。「経験は圧縮できない」「ある特定の行動を続けることが脳に轍を刻みうる」良い言葉だ。

    順番前後だが前作「あなたの人生の物語」も読みたい。映画「メッセージ」の原作であることを本書で知る俄かファンだけど。

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    2026年02月14日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    劉慈欣のファンとして、読まない手は無く
    楽しみに取っておいたが、ついに積読消化

    本作ももちろん、私を圧倒的な世界に没入させてくれました

    期待値が高いにも関わらず面白いのは、何故だろう?

    それは
    「球状閃電」の謎を徐々に解き明かしていく、ミステリーの部分があるからだと気づきました

    三体シリーズ然り、現実でも起こり得そうな不可解な現象のベールが徐々に明かされる構成により、最後のページまでノンストップで読んでしまうのだと思います

    こんな、量子の解釈の仕方もあるのか、、、読み終えるまでに何度圧巻したか数えきれません

    堂々の星5

    スピンオフなので、どのタイミングで読んでも構いません

    また、あとがきを読むと「三体シリーズ」の解釈が深まります

    おすすめします!

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    2026年02月12日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    面壁計画の背後で進められていた階梯計画、前作で成立した暗黒森林抑止の崩壊、四次元空間との偶然の遭遇など、今作も上巻の時点で前作をより上回るスケール感で物語が進む。
    ページをめくる手が止まらず後半300ページは一気読み。
    ここからどのように物語が展開されていくのか予想もできないが、最終巻である次巻も楽しみ。

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    2026年02月10日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    三体人と地球人の違いや、そこからの展開が面白い。少しずつ年代が進んでいくけど、三体人の到来まではまだまだ先だった。全然進んでないのか、って思ったりもしたけれど、結果的にそんなことはどうでもよく、面白く読めた。面壁者としての使命はどうなっていくのか。下巻が楽しみ!

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    2026年02月07日
  • 息吹

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    テッド・チャン2作目にして最新刊。どうしてこんなに寡作なの、かなしいね、テッドチャン。

    全作品を通して破滅と隣り合わせでひやひやするが、すんでのところで持ち直し希望を見出す展開が読み取れる。SFってどこかディストピアを描き救いがないって方向もあるが、本作品は善のSFである。

    キーワードとしての「自由意志」。オートマトンとしての人間観が科学の発展におって否応がなしに突き付けられる世界。それでも人間の知性や感性を駆使して、自由意志消滅の現実にもがきながら人間として生きる道を模索する。まさに人間賛歌、オーバードライブである。

    もう一つ、科学の産物との関わり方。
    生成AIが跋扈する今まさに。巷ではチャッピーとの友情を育み、誰にも言えないことを密かに相談しているという。ただのツールとして捉える枠から超越した存在になってきているという気がする。

    生成AIによって現在の仕事の半分が奪われるなどの負の側面がフューチャーされやすいが、対等な関係性として共存するという正の側面を描き出してくれている。テッド・チャンの将来に対する信頼が垣間見れて、だからこそ作品を通して勇気をもらえる。

    SFって専門用語とか世界観が突飛で入り込めないとかたまにあるけど、本作品群はぐーーっと没入感。ストーリーとテーマが秀逸なのはもちろん、登場人物たちの感情の揺れを丁寧物語ってくれている。これからも読み継がれる名作であること間違いなし、次回作なる早やでお願いします。

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    2026年01月29日
  • 三体3 死神永生 上

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    この巻にきてようやく話が見えてきた印象です。そして読み終えた時点で、この先最終巻でどういう展開、結末になるのか全く読めない状態で最終巻への期待が否応なく高まりました。最終巻がとても楽しみです。

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    2026年01月24日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    「三体」の前日譚。安定の面白さ。素晴らしすぎる。ありがとう。。。

    今回1番に面白かったのは、球電の正体が解き明かされるシーン。ディンイーによって謎が明かされ、世界が開く。そんな体験は、SFでしか出来ない体験でした。あと、観察者のくだりも、、、

    中国での刊行順はこの三体0からだったとか。皆さんもこの一冊から始めてみては。

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    2026年01月24日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ネタバレ

    めちゃめちゃ面白かった(語彙力)。

    ▼ふたつの公理
    ・生存は、文明の第一欲求である。
    ・文明はたえず成長し拡張するが、 宇宙における物質の総量はつねに一定である。

    ▼宇宙文明に関するフェルミのパラドックス
    *原注 銀河系は、その全体が荒涼たる砂漠だった(p2)
    この謎は、宇宙文明に関するフェルミのパラドックスと呼ばれる。理論上、人類は、百万年の時間をかけて、銀河系の星々へ赴くことができる。ならば、もし人類より百万年早く進化した宇宙人がいれば、現在すでに地球にやってきているはずである。このフェルミのパラドックスに説得力があるのは、銀河系に関するふたつの事実に基づいているからだ。その一、銀河系は非常に古く、誕生からおよそ百億年経っている。その二、銀河系の直径はおよそ十万光年しかない。それゆえ、光速の一千分の一の速さでしか航行できないとしても、一億年程度の時間で銀河系を横断できる。 この時間は、銀河系の年齢に比べればはるかに短い。もしほんとうに宇宙人がいるとしたら、このロジックに照らせば、とうに太陽系に到達していることになる。

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    2026年01月11日
  • 息吹

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    テッド・チャン「息吹」大森望訳を読み終える。
    間違いなく傑作の短編集!

    積ん読になってたけど、読んで良かった。

    ひとつひとつの作品が深い思考のもと、入念に作り上げられた緻密な絵画のよう。
    物の見方や既定の認識についてに改めて見直させ、深く考えさせてくれる。

    SFの部分だけではなく人の心も描いていて、とにかく凄い作品ばかり。
    出会えて良かった1冊だ。

    表題作の息吹も良かったけど、その他には、タイムトラベルを扱った「商人と錬金術の門」、神の信仰と科学を描いた「オムファロス」、ある分岐点で別れるパラレルワールドはなにをもたらすのかをテーマとした「不安は自由のめまい」が特に印象に残ったかな。

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    2026年01月10日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    『三体Ⅱ』よりもさらに未来の話で、本作も主人公は交代。相変わらず三体の脅威に向けて、さまざまなプランを画策して対抗する。また、主人公程心は古くからの友人雲天明とともに、宇宙の存亡にかかわる出来事に出くわす。ゆえに、『三体Ⅲ』は解説にあるように、物語の構成としてセカイ系に近い。

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    2026年01月10日