【感想・ネタバレ】時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱのレビュー

あらすじ

環境悪化と人口増加のため、政府はやむなく“時間移民”を決断。全世界に建設された200棟の冷凍倉庫に眠る合計8000万人の移民を率いて、大使は未来へと旅立つ……。表題作「時間移民」のほか、宇宙からやってきた“音楽家”が国連本部前のコンサートに飛び入り参加して太陽を奏でる「歓喜の歌」、『三体』でも活躍した天才物理学者・丁儀がクォーク分割に挑む「ミクロの果て」、すべてを見通しているかのような男に警察が翻弄される銀河賞受賞作「鏡」、太陽系の果てへとひとり漂流する少女を全人類がネット経由で見守る「フィールズ・オブ・ゴールド」など全13篇を収録する、劉慈欣の傑作短篇集。
【収録作品】
時間移民
思索者
夢の海
歓喜の歌
ミクロの果て
宇宙収縮
朝(あした)に道を聞かば
共存できない二つの祝日
全帯域電波妨害
天使時代
運命

フィールズ・オブ・ゴールド

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

科学の力は想像力をここまで広げるか、それとも作者の類稀なる想像力が科学をここまで魅力的にするのか、
いずれにせよ劉慈欣の作品は単なるsf作品の枠を超えてエンタメ作品としての最前線を突き進んでいることは確かだ。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

教養と科学的思考と想像力で、人はここまで考え、創ることが出来るのか。
彼とその作品群は、現代文明の到達点のうちの一つだと思う。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

全編面白かった。流石の劉慈欣。
訳者の大森望もあとがきで言っているが、過去30年余りにわたって書かれた作品のうち邦訳されていなかったものが収録された作品集であるのに、ハズレと感じるものが1つもないのが劉慈欣という作家の凄まじさを感じる。
特に気に入ったのは『時間移民』、『全帯域電波妨害』『鏡』『フィールズ・オブ・ゴールド』
2018年の『フィールズ・オブ・ゴールド』以降書き続けているという新作長編が出版され、邦訳される日を心待ちにしつつ、積んじゃってる球状閃電と白亜紀往事を読もうと思う。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

Netflixドラマにもなった「三体」の劉慈欣先生の短篇集。
「時間移民」「思索者」「夢の海」「歓喜の歌」「ミクロの果て」「宇宙収縮」「朝に道を聞かば」「共存できない二つの祝日」「全帯域電波妨害」「天使時代」「運命」「鏡」「フィールズ・オブ・ゴールド」の13作品を収録。

SF×哲学の「時間移民」「共存できない二つの祝日」「朝に道を聞かば」
SF×戦争の「全帯域電波妨害」「天使時代」
SF×科学の「宇宙収縮」「思索者」「ミクロの果て」
三体を感じる「夢の海」「歓喜の歌」
・・・などなどSFといってもいろんなタイプの作品があり、1つ1つの作品で違った世界観に一気に引き込んでくれるものばかりで、どの作品もSFの醍醐味でもある未知の世界との接触のようなワクワク感があり本当に楽しめました。短篇集1の【円】を読めていなかったので読みます。

個人的には「共存できない二つの祝日」「思索者」「宇宙収縮」「フィールズ・オブ・ゴールド」あたりが好きでした。

本当におすすめです。

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2025年02月11日

Posted by ブクログ

劉慈欣の短編集。圧倒されっぱなしです。ほんにあんたはすごい。長編書かずにいっぱい短編書いてください。その一つひとつに新しいSFが感じられると思うとたまりません。
今回もほんとに面白かったのですが、「歓喜の歌」。国連が崩壊しようとしている時に宇宙からの音楽が世界を救います。各国首脳が心揺さぶられる中で日本の首相だけが「人類にとってこの音楽は馬の耳に念仏かもしれませんよ」とひとりズレている。おかしかったですね。日本ってそんな国と思われてるんですね。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

ハードあり戦争ありロマンスあり

なんでもありも硬派SF短編集を楽しめた。これで作者さんの短編はすべて訳されたらしい。

全体的に三体の空気つまり圧倒的なスケール感が漂う世界観が魅力で、読み手のイマジネーションが試される作品群だな。

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2025年06月15日

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