五十嵐貴久のレビュー一覧
-
購入済み
揺れ動く心情の表現がうまい
思いっきり年下の男との関わりにためらう女心をうまく表現している。実際同じ立場(女の方でも男の方でも)になったらどのように感じ行動するのか考えさせられてしまった。
ただ残念なのは終盤がずいぶん駆け足になってしまっていること。もうひとひねりぐらいした方が印象的な作品になったような気がする。 -
購入済み
前作の年下の男の子とは違って、切れ味が悪いというか、話がなかなか進展しませんでした。
親の説得に関してはちょっとくどい感じがしました。
次の完結編に期待します。
-
ネタバレ 購入済み
リカ感染…
リカが感染する⁉︎。
あんな恐ろしい女は1人で十分。
今作はリカ本人は出てこず、サスペンスよりミステリー要素が高い作品。
句読点なく支離滅裂にしゃべる様は文字だけなのにうすら寒く恐怖を感じる。
残念なのは途中でなんとなく先が読めちゃったこと。
今作は今までのリカシリーズとはテイストが異なり、どんな展開でもリカは健在なんだなと、今後もリカシリーズが続く予感。
-
購入済み
30代後半まで独身だと、焦る時期を通り越し、恋愛にもかなり慎重になる様子が
リアルに書かれていました。。
自分の『好き』という感情よりも世間体、周りの目が気になる気持ちが
これでもかというほど書かれていて、もっと素直になったらいいのに
などと思ってしまいました。 -
Posted by ブクログ
東日本大震災以降、それぞれの事情により全国各地に離れ離れになった6人は中三になった。
そんな中、仲間の1人である葉月が自殺したと知らされる。
葉月の暮らしていた北海道に、当時の担任と集まることになった。
震災に対するそれぞれの思いや悲しみを抱えながらも、今もそれぞれの地で上手くやっていると繕う。
しかし、岬へ向かった車が橋から転落し、助けを求めて森をさ迷うことになる。
そこで徐々に浮き彫りになるそれぞれの今の生活や心境。
震災のあの日から崩れてしまった多くのものの大きさが、多くの人の心を塞がせ、狂わせてしまったのかもしれない。
傷は大きくても、未来もまだまだ長い彼らの力強さが救い。
2020