あらすじ
七代目市川團十郎vs悪の奉行・鳥居耀蔵。積もり積もった100万両をめぐる史上最大の騙し合いが始まる! 天保十四年十一月。七代目市川團十郎は、自分を捕縛し江戸から追放した南町奉行・鳥居耀蔵を討つべく、息を潜めてその時を待っていた。絶好の機会が訪れ、短刀を抜いたその瞬間、何者かの拳をくらい気絶してしまう……。それが、父・矢部定謙を無実の罪で陥れられ、同じく鳥居への復讐に燃える鶴松との出会いだった。聞けば、鶴松は別の方法で鳥居に復讐しようとしていた。なんと、鳥居が富くじの裏で溜め込んだ、100万両を根こそぎ奪おうというのだ。果たしてその方法とは!? 『1985年の奇跡』『リカ』の著者が、『安政五年の大脱走』『相棒』に続いて贈る、一気読み必至の歴史エンタテインメント。
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Posted by ブクログ
私の好きな アメリカ映画で
『スティング』があります。
頭を この映画が よぎりました。
まだの方は
見てください。
私も もう一度 見たくなりました。
内容的的には この本と 同じです。
こちらの時代は 江戸時代。
いかに いかさまをやるか。
告げる人を いかに
足止めさせるか。
ここは 最高でしたね。
全員 方法が 違いました。
五十嵐作品 ちょっと 注目です。
Posted by ブクログ
悪徳奉行の罠に落ちた矢部定鎌の息子 鶴松が
同じような境遇の仲間を 見つけ
悪徳奉行 鳥居耀蔵を罰する勧善懲悪の物語
江戸時代の富くじと 現代のロト6を重ね合わせて
面白く物語を構成している
主人公の鶴松が 純情 堅物 文武両道で
いい男だなぁ。
Posted by ブクログ
01月-17。3.0点。
江戸時代、水野忠邦の時代。鳥居耀蔵に貶められた奉行の義父、養子が復讐に立ち上がる。
スピード感あり。細かいところは粗いが、一気読みできるし、人情もあり。
Posted by ブクログ
結末は意外だけど、それを秘すためにうやむやにしてしまうところが多くて(読者に明かせないことはわかるけど)エンタメなのだから、フィクションなのだから、多少の無理は面白ければいい、と我慢しながら読まなくてはならない。
所々にある富くじや宝くじの子細にわたる解説も、所々にあるので興をそいでしまった。巻末にまとめてくれたらよかった。
・・・ところが、読み進むうち、悪役の鳥居の所業や、金目当てに裏富くじにたかる大名たちが、なんだか現代の政権をも想起させて、別の興味も湧いた。作者が意図していたかどうかはわからないけれど。
Posted by ブクログ
荒唐無稽だから面白い小説も(たまにだが)ある。本作はギリギリ許せるレベル。天保の改革がどのような治世だったかをある程度知っていれば、フムフムと思いながら読んだり流したりしてエンターテインメントとして楽しめる。
全く関係ないが、タイトルが「万延元年のフットボール」みたいで興をそそられたのも事実。
Posted by ブクログ
時代小説の現代劇化については興味深い。
映画でも文学でも時代劇の風化への取り組みは変わらないんすね。
ただ博奕を扱った作品としてはトリックが弱い。