あらすじ
妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。
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人間の怖さがわかる1冊。
自分の行為や発言が他人からどう思わせれている理解できない、また自分の思い込みが激しいことが極限までいったらどうなるのか考えさせられる。
★印象に残ったフレーズ
・私は、私の感じている恐怖を、誰かに知っておいてほしかったのだ。誰かに話せば,誰かと共有できれば、恐怖は半減すると思っていたのだ。
・「とはいえ、一度でも警察の飯を食ったことのある人間なら、まあ身内です。身内が殺されて、ああそうですか、というような警察官はどこを探したっていやしません。身内のことは身内で片をつける。それがわたしらのやり方です」
・「わたしはね、課長、最近こう思うんです。無意識の悪意、無作為の悪意ほど、恐ろしいものはないと」
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私の人生でホラー小説2作品目。当時確か学生で以来ずっと続きを読んで来て先日最終巻も読ませて頂きました。今では結婚して子供もいる自分ですが思い出のある作品です。
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怖っ!!
身から出た錆といえばそれまでなんですけどね…
しかし面白い!!
良い意味で何も考えずに没頭し、感情をブリンブリン揺さぶられて、先が読みたくなる。
私の読書の楽しみを凝縮した一冊です。
こういう話も好きなんだと新たな自分を発見。
狂気に満ちた人物が登場する話にどんどん魅力を感じるようになってきて、選書の幅も広がる笑
おもしろい
RIKAさんの生命力よ。。。Gか??なぜそんなにも死なないのだ!!!!よくネットを知らないのに容易に個人を特定できそうなことを(後輩にそうしろとお勧めされたからとはいえ)ホイホイ書いた既婚者男性の悲しい末路、RIKAの執念も怖いなぁ、、、
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初めてのホラー系小説だったが、とても面白かった。
今となっては少し古い本なので、最初の方はジェネレーションギャップが酷くて読んでいけるか不安だったが、リカとの邂逅から頁を進める手が止まらなくなった。
後半で、ん?こんなんありえる?みたいなことも起きたが、まぁホラー系の小説はこんなもんかなと割り切れば面白い。
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面白かった!!
ドラマで実写化されてる様ですが、そちらのリカは美人なサイコパスらしい。
こちらのリカはデカくて、痩身、顔は泥色、艶の無い黒髪ストレート、白眼がない、極め付けの臭い。
イメージするだけでも美人とは言い難い。
だけど声だけは美しい。
ネットリテラシーガバガバな中年おじさんの本間さんに降りかかった災難。
若い子とネットで繋がりが持てたから浮かれ過ぎちゃったんよね。
まさかこんなラストが待ってるなんて…
ハラハラドキドキのホラーサイコサスペンス
グロテスクさも◎
シリーズ化されてるので順番に読みたい!
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とある出先で、ふと待ち時間が発生し、ちょうど本を持っていなかったので、ふらっと入った書店で購入した本。
これがすべての始まりでした…。
ものの1ヶ月ほどで既刊6冊ほどを貪り読むくらいには、ハマりました。
ジャンルはホラーなんでしょうか?
時代設定が少し古いので、現代人の感覚からすると、主人公があんな目に遭ったりそんな目に遭ったりするのも、まあ納得というか、いやいや、あなたのネットリテラシーがガバガバだからでしょうよ…という気持ちに。
ただ、中盤くらいから主人公の自業自得を大きく超えた展開になってしまい、そして衝撃のエンディング。
主人公は、まあ、なるべくしてそうなったんじゃないの?という気持ちが最後までありましたが、あの刑事さんが不憫すぎる。
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狂気極まる。
文章はスラスラと読みやすいが、だからこそ身に染みる恐怖。
あらゆる意味で無敵の人って怖い。今の時代マッチングアプリが流行っているため、第2第3のリカが生まれているのかもしれない。
エピローグ怖すぎ。
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再読。
やっぱり面白かった。リカが怖い。だけど自己中の本間隆雄に罰と恐怖を与えてくれて、ありがとう。
ありえないくらいリカは強いから、次はどうするの〜?って笑。そして、そうかなるほど、やっちまったなぁとニヤついてしまいました。
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今から21年前の、中学生の頃に夢中で読んだ小説です。怖いけど面白くて、周りの友達にも勧めていました。何回も何回も読んで、文庫本がボロボロになるぐらい読んでいました。今でも思い出すと読みたくなって、懐かしさも感じながら読んでいます。
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いやああああ怖すぎる!
ちょっと読んだら風呂入ろうと思ってたら2時間たってた、1人で風呂入るの怖い
救いようのない絶望感のなかで、もしかしたら助かるかなと思わせる展開で、最後までどきどきした
とにかく単独行動はやめましょう、複数いてもやられてたけど
テレビで見てリカ大好き❤️
リカはテレビで見て大好きになった。
本の中のリカとは違うけど
ドラマの高岡早紀はすごく綺麗で妖艶
後から本を読んだので
このイメージが強かったから
臭い匂いがする人とか肌が汚ないとは
高岡早紀とはイメージが違う。
でも 本当にたかおさんを愛していたのだなあと
テレビでは放送できない所が
本を読んで良かったと思う。
最後まで
一気に読んでしまった。
漫画を見てからの原作でしたが、漫画よりもよりリアルな表現で更に気持ち悪かった。
後味が悪い話が好きなので、この作品はそういう意味では私好みの後味の悪さでした。
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これは……嫌すぎる……!!!!!(歓喜の叫び)
誇張なしでドキドキする読書体験でした。
本当に、本当に、嫌……っ!!
リカも嫌……っ!主人公も嫌……っ!!エピローグはもっと嫌…………っ!!!!
この嫌さがクセになってしまいそうです。
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やっぱり何回読んでも面白い!!!!!!
大学生の時にリカシリーズドハマリして読んでたけど、今読んでも最高に気持ち悪くて大好き!!
キャラクターのセリフが何か古臭くて最初若干引いたけど、これ2002年の作品だと知ってからは気にならなくなったー!
何よりも読みやすくてリカの世界に没頭出来るのが良い
本当にリカは人間なのかが疑問
Posted by ブクログ
物凄く読みやすく物凄く怖い。つまり一才の手加減のないホラーである。
リカシリーズはここからだいぶ続いているようだが、大分体力を奪われたのでしばらく続編は読めなさそう。
ラストが壮絶。あまりに恐ろしいので手元に置いておきたくない程。読んでいてずっとハラハラさせられて読む手の止まらない一気読み確定の作品です。
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「リカ」という女性は現実味には欠けますが、不思議とどこかにリアルに感じる部分があります。そのため、印象に残り、恐怖を感じました。難しい人物なのに、素晴らしいです。
最後のエピローグがついていたことで、刑事さんのその後の関わりが気になりました。
9作品のうちの1作品目なので、2作目も読みます。
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怖すぎるけど面白くて一気読み。
周りの人、主人公を助けようとしてくれたのに酷い目にあって可哀想だ、、、
主人公もそれを十分にわかっていて後悔しているところが本当に可哀想で。。
最後の方はもう想像するのが恐ろしくて直視できなかった。
時代を感じるところがあって、それも良かった。
出会い系って言わなくなったのはマッチングアプリ出てきてからかな…?
携帯のフリッパーって何かわからなくて検索してみたり。
ひんやりしました。
続編あるのですね…読むの勇気いるなあ。
『愛してるって言えなくたって』書いた人と同じとはびっくり
Posted by ブクログ
ドラマではリカは「美人なサイコパス」という印象でしたが、原作では「とにかく常軌を逸している怪物」で人間っぽさが全くない。
小説で読んだ方が想像力をかき立てられるため、より一層恐怖を感じられます。王道なストーリーではあるけれど、スラスラと読みやすい文章で物語の中に引き込まれました。
2002年に発行された小説のため、現代では考えられないような内容(会社のPCから出会い系サイトにアクセスしてるとか、ネットリテラシー低すぎとか)もありますが、マッチングアプリが普及している今だからこそ、リカのような人間が存在していてもおかしくないと思いました。
Posted by ブクログ
再読だが一人のモンスターのような女に囚われ、私生活を破壊されていく様は自業自得とは言え絶対的な恐怖がある。出会い系が出たばかりの頃なのでこういった恐怖は当時、新鮮だったのではないか。
かく言う自分は当時、本作を読んで合わなかった覚えがあるが、今回読んでみて優れたサスペンスの演出や描写に目を見開いた。王道の展開だが、それがいい。
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やばいストーカーに絡まれてから……っていう展開からはあらかた王道なストーリーとしてシンプルに楽しめる。
しかし文庫版になるにあたって加筆された最後の章がほんとにエグすぎて、それまで本書でみていた相手のほんとの闇を覗いたようで怖かった。
最後の最後にゾクゾクきた良作◎
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情景があまりにも鮮明でスルスルと読める
最後の終わり方のオカワリがあるなんて斬新だ
テーマパークにあるお化け屋敷を完走し切ってまだ心臓のバクバクが収まらない間に『第二弾へようこそ〜♪』言われた感じ
1個目のお化け屋敷のあの場所があーだこーだと、今ゴールまで来れたその瞬間の想いすらも浸れない
良いと思う
Posted by ブクログ
リカシリーズの原点にして頂点。
作中でリカの顔を
「美の残骸」と表現していたが、これが秀逸で印象に残っている。
残骸、だなんて普通は美しいものに対して使わないからだ。
リカの恐ろしさを引き立てる良い表現だった。
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主人公の自業自得だから冷めた目で見てしまうところはあるけど、パソコンに不慣れなおじさんのネット恋愛は色んな意味で面白かった。展開もするする進んでストレスがない。終盤はゴルフクラブで殴られ腹と胸を打たれたのにリカがタフすぎて笑ってしまった。エピローグでは完全にレクター博士と化している。
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ジワジワくるサスペンス寄りホラーかと思ったら、ジェイソンとかチャッキーの方だった。文庫版にして正解。完成形でしょコッチが。主人公が色々浅はかだなと思っていたが、あまりにもおぞましい自業自得。
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話の構造的には、調子に乗った学生がうっかりダメな祠を壊して怪異にとりころされたみたいな理不尽さと自業自得感だなぁと思いました
主人公は酷い目にあってるのでもちろんかわいそうなんだけど、妻子がいるのに刺激が欲しい(笑)とか後腐れなさそうな若い女を(自分は歳を誤魔化して)探してたりとか、マッチングアプリなどで出会いを求める男性ってこんな気持ちなのかな…と、げんなりしました
男性側は知らない異性に会うとしてもそもそもそんなに覚悟とかしないもんね(だからこそ予想外すぎて怖いっていうのがこの作品の肝の一つなのでしょうが)
ちょっと羽目を外しただけなのに〜!?って認識が伝わってきて、でもその認識の甘さで「妻子や会社にバレたくない…」とかどうしようもなくなるまでウダウダやってて、とはいえその愚かさはあんな目に遭わされるほどの罪ではないし などと、人によって感想が分かれそうです。
いやでも、子どもにまで被害が及んでも黙ってるのはほんと胸糞悪かったなぁ 子どもを巻き込むリカも同じですが
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最近、会社の同期にマッチングアプリを勧められたことがきっかけで、捻くれ者の私はこのタイミングだと思い、本作を手に取りました。まあ、お察しの通り、これを読んでマッチングアプリへのやる気は喪失しました。
本作は出会い系サイトが流行り始めた20年前くらいのお話になります。主人公である妻子持ちのサラリーマンが遊びで始めた出会い系で、「リカ」という女と知り合うことから物語がスタートします。第一印象は好感触ではあったが、次第にその女の行動がエスカレートしていくことに恐怖を覚える主人公。そして、その女を探っていくうちに、その女の悪い噂を聞いて…というお話。
これぞ王道ホラーという展開。文章も非常に読みやすく、テンポよく読めてしまうのが、かえって恐怖心を煽るように感じました。本作は9部作の1部目にあたるのですが、今後、このお話をどう肉付けしていくのか、非常に好奇心がそそられるシリーズだなと思いました。
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妻と小学生の娘を愛する平凡な会社員、本間。出来心で出会い系サイトにはまり、そこでリカと知り合う。メールと電話でリカとの仲は深まっていくが、まだ実際に会ってはいなかった。会うより前にリカが異常なストーカー行為をはじめた。リカを避けていた本間だったが、娘に危害が及び、リカと対面する決心をする。そして悲劇が。うーん、推理もオチもない、ひたすら追い詰められる恐怖。
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本間タカオが出会い系サイトで出会ったリカは常軌を逸したストーカーだった。
リカに関わった人達が次々と事件に巻き込まれていく。ただただ恐ろしいサイコミステリー。
Posted by ブクログ
子煩悩で幸せな日々を送っていたサラリーマン本間は、後輩の勧めにより興味本意で始めた出会い系サイトにのめり込んでしまう。しかし、そこで出会った看護師のリカはとんでもない怪物だった。
徐々に狂気に満ちていくリカのストーカー行為が身に迫り、スリル満点だった。
展開も早く読みやすく、実際にありがちな傾向かと思いきや、ラストの展開に背筋が凍りました。
この本はシリーズ化されているようなのでそちらもまた読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
ジャンル的にはホラーとかパニック系になるのかな。
怖…くもないし、グロ…くもないけど、序盤以外はただただ読み易い。何を読んでんのかわからんけど、読み易い。
今もやってるのか知らないけど、深夜にボーっと見たのに最後まで見ちゃったドラマみたいな感覚。
多分この本の趣旨はリカの気持ち悪さなんだろうけど、序盤のメールのやり取りが、おじさんと中の人がおじさんのやり取りをずっと見てるようだったな。おじさん構文って訳じゃないんだろうけど。
次に娘との会話があるんだけど、その娘喋り方が気持ち悪くて…
その気持ち悪さがあったから、リカが本領発揮したのを読んでも対した嫌悪感は無かった。
ハラハラも特に感じなかった。
シリーズの初め読んじゃったから継続して読むけど、この後に期待するしかないな…
まあでも読み易いよ。
Posted by ブクログ
ドラマを先に少し見ていました。リカが高岡早紀さんなので、普通に美人だから、精神異常がある美人な女性のイメージでした。が、小説を読むと、口裂け女のような怪談話を彷彿とする雰囲気、極め付けに、ラストのリカの狂気。最後の数ページで、リカが最も相手を苦しめる方法で相手を自分のものにする様を描いていて、衝撃的でした。
怖い怖い
登場人物達の背景が詳細に描かれてないにも関わらず、この怖さは一体何なのだ!
なぜリカは黒眼なの?なぜ屈強な男がバラバラになって発見されたの?なぜ娘さんは裸で背中に十字が描かれてたの?
様々な疑問が逆に恐怖を煽ってくる。
怖い怖い怖すぎまっせ!
救いがない
池井戸潤のストーカーものを読み終わり、他にも似たものを探し、この作品を読みました。
最初から最後までノンストップで読み終わりました。
読んでいる最中、トイレなどにに立った際、ドアに鍵がかかっているか無性に気になったり、電気のついていない部屋に入ると、言い様のない恐ろしさで無意識に鳥肌が立つほどでした。。。
読み終わった時、あれがラストなのかと思うと救いがないです。
読み終えた時、何とも嫌な気持ちになります。
身から出た錆…なのかもしれないけど、最後はせめてもハッピーエンドにして欲しかった。
消化不良なラスト
時代的には2005年くらいのちょっと昔の設定。
私が女だからだろけれども途中までは妻子と円満な家庭築いてる癖に出会い系サイト的なものを利用している主人公に全く同情できず自業自得じゃん、と、それに巻き込まれて被害にあった人達が気の毒、としか思えなかった(最後はさすがに主人公にも気の毒だったけれど)。
確かに犯人の描写は怖い。
ただ、結局犯人の存在が何なのか、が明らかにならないまま終わってしまったので、消化不良な感じが否めなかった
こういう形の『ホラー』が好きな人もいるんだろうけど私にはちょっとダメでした。残念。