五十嵐貴久のレビュー一覧

  • リセット

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    シリーズ第七弾。
    時系列で言えば第二弾となる本作は高校生時代のリカの物語。

    リカのいる所に悪臭あり。

    この先どれだけ残酷な事が起きるのか、それに関わっているのは誰か、全て分かっていても心臓がバクバクする。

    今作はリカを引き取った升元家を軸に、この家の次男・晃の視点で描かれる。

    突然、目の前に現れた美少女・リカに一瞬で恋に落ちる晃。
    恋は盲目とは良く言ったもので友人の助言も聞かず、自分の身の回りで次々起きる不審な出来事はリカと無関係だと思い込む。

    悪意はすぐそばにある。

    リカに関わったら最後、誰もこの呪いから逃れられない。

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    2023年02月18日
  • マーダーハウス

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    鎌倉が舞台の爽やかな青春物語かと思いきや…
    読み進めれば読み進めるほど、闇が広がり本当に怖かった…
    主人公と一緒に人間不信に陥っていく、そんな感覚でした。

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    2023年02月18日
  • リフレイン

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    リカシリーズ第六弾。
    「はじめに」でまんまと騙されてしまい作者の思う壺。

    本作では雨宮リカの看護専門学校時代、18歳~19歳までが描かれている。

    生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った火災事件、その惨劇以前に次々と起きていた不審死。
    リカの邪悪さを知っている読者であれば、全ての事件の黒幕がリカである事は一目瞭然。

    容姿端麗、仕事も出来る彼女が、何故そこまで?の思いが募るが答えは得られない。

    ルポタージュ形式で淡々と進行して行く事で不気味さが増す。
    ミステリーとしての面白さは薄味だったが、そこはかとない恐怖を感じた。

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    2023年02月16日
  • リメンバー

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    『リカ』『リターン』『リバース』『リハーサル』に続くリカシリーズ第5弾。

    本作も文中からリカの臭気が漂って来る様な不気味さに満ちていた。

    舞台は帝光大学医学部精神科、精神鑑定を担当する立原正則教授の周りで次々と凄惨な殺人事件が起きる。

    巻末の参考資料に記されている様に、今回は人間心理学についての描写が多く、やや説明的な形が見受けられたが、それを素直に読み進めて行くと自然とミスリードされて行き、ラストが近づくに連れまんまと騙されていた事に気付く。

    最後まで読み終えるとタイトルの意味がストンと腑に落ちた。

    リカは不滅。

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    2023年02月15日
  • リハーサル

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    雨宮リカ、自称28歳、切れ長の大きな目を持ち、長い黒髪、スレンダーな体型

    外見だけを聞くと、とても素敵な女性を連想するが、その身体からは常に異臭が放たれ感情の起伏が激しくなるとそれに伴い体臭が強くなる。

    花山病院内で次々起こる陰惨な事故・事件。

    犯人はリカしかありえないが何も解決せぬまま物語は進む。

    自分をリカと呼び、全く噛み合わない会話、人を人と思わないリカの言動はサイコパス以外の何物でもない。

    ひたすら不気味で背中がゾワっとする様な感覚を味わうがリーダビリティの高さで一気読み。

    ドキドキしたい方にオススメの1冊。

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    2023年02月14日
  • ウェディングプランナー

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    「新郎新婦入場」「開宴の辞」「主賓挨拶」「ウェディングケーキ入刀」「祝辞」「お色直し」「余興」「親への手紙」「閉宴の辞」

    9話で構成された連作短編集。

    主人公は自らも結婚式を3ヶ月後に控えているウェディングプランナーの草野こより。

    五十嵐作品ですがミステリーではなくお仕事小説です。

    結婚式の数だけドラマがあって、それを陰で支えるウェディングプランナーの仕事内容が新鮮でした。

    平坦なまま終了かと思いきや一筋縄では行かない結末はやはり五十嵐さん。

    ただ終盤の幸雄のセリフ「思いが一生変わらない」これは実体験で言えば無理!

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    2023年02月12日
  • マーダーハウス

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    大学合格を機に住居を探していた理佐は、偶然シェアハウス「サニーハウス鎌倉」を見つける。
    そこはセレブの別荘のような豪華な外見と設備、格安な家賃と好条件ばかり。
    すぐに住むことを決め、充実した日々を送っていたが、同居人が立て続けに死亡する。
    不安を抱いた理佐は高校時代の友人に相談するが……。

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    2023年02月11日
  • SCS ストーカー犯罪対策室(上)

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    ネタバレ

    新品川署ストーカー犯罪対策室所属の女性警察官、白井有梨
    彼女もストーカーの被害者
    数々のストーカー事案を捌き、自身のストーカーにも神経を集中
    警察官以前に女性
    怖さは一般人と同じ
    読んでいる私も恐怖…特に終盤
    下巻は、どんな展開が…

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    2023年02月01日
  • マーダーハウス

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    途中までは全然怖くなかったけど終わりに進むにつれてゾッとするところが多々あった。
    怖くなるまでが少し長いかなと思ってダラダラ読んでたけど怖くなってからはページを捲るスピードが早くなった。

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    2023年01月18日
  • マーダーハウス

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    初五十嵐氏なので、サイコ加減、スプラッタ加減がどんなものか手探りしつつ。オープニングに不穏な描写があって以降、意外と淡々と続く日常、終盤に一気に加速するのは派手だった。犯人のヒントはチラチラ見せてたが、動機はまあサイコやね……。確かに一気読みする。

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    2023年01月15日
  • アンサーゲーム

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    ネタバレ

    結婚式を終えた2人が拉致され、アンサーゲームに参加させられる。
    グロさはほぼないので、そこまで緊迫感を読んでる側は持てない気がする。ただどうなっていくのか気になって一気読み。

    最終的にはお互いの醜い部分、隠してる部分が露見してミスマッチしておわる。

    ピエロが足を引きずってるってことは叔父だろうし
    結婚式に偉い人がたくさん来てたのは
    このゲームを会社自体が創り上げたからなんだろうなぁ。
    続編があるから、あまりその辺を明らかにしなかったのかな?

    ただ最後は水に沈めておわるは
    一気に読んで、そうか、まぁそうだろうけどという感じで少し物足りなかった。

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    2022年12月29日
  • マーダーハウス

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    物騒なタイトルと、帯の『一気読みしちゃう!』的なコメントに惹かれて購入。

    簡単にいってしまうと、鎌倉のシェアハウスで人が死にまくるというお話なのだけど、個人的にはちょっと物足りなかった。現実的に考えればすごいことが起きているのだけど、エンタメ小説としては優等生すぎる作品かな、という印象。

    よくあるホラー映画みたいに、郊外の寂れた廃館に若者が迷いこんで殺人鬼に襲われる!くらいのいさぎよさが欲しかった。後半は割りとスリリングな展開になるわけだけど、そこに至るまでが退屈。はよ誰か死んでよと思いながら読んでいた。

    可もなく不可もなくというわけで、☆3つ。

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    2022年12月26日
  • アンサーゲーム

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    ネタバレ

    結婚しきを終えた直後の二人が
    密室にそれぞれ閉じ込められ目覚める。

    漫画のカイジに出てきたゲームに似ているストーリー。
    短くて一気読みできたが、動機、展開、オチが微妙。

    シュチュエーションは面白いのでもう少しリカのようなグロさがあってもいいと思いました。

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    2022年12月21日
  • マーダーハウス

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    「リカ」シリーズの作者さんなので
    序盤からどんどん人が死んでいくのかと思いきや
    個性的なキャラのわちゃわちゃなシェアハウスの話し?

    と思いきや 後半めちゃくちゃ死んでいく
    みんな死ぬじゃん!!

    犯人が驚愕!でラスト楽しめた

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    2022年12月18日
  • リカ 黒髪の沼【合本版】1巻

    ネタバレ 購入済み

    自業自得

    リカというストーカーに狙われるようになったのは主人公の自業自得なので、全く同情できません。
    既婚者であることを隠して、お手軽不倫目的で出会い系サイトに登録してる時点で主人公は最低。
    「バレたら左遷に離婚」って、なら最初から不倫するなよ。
    リカは何者なのか謎ですね。
    あの人間離れした身体能力や目が真っ黒に表現してある所など、この世のものとは思えない何かを感じさせます。

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    2022年11月29日
  • 奇跡を蒔くひと

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    三重県志摩市民病院の事例をモデルにした、地方の自治体病院の再生物語。

    病院改革側から書かれ、その意味では半沢直樹的に勧善懲悪の痛快な結末になっていて、厚労省の役人は悪役でしかないが、本書でも提示された老人医療・福祉の財政負担を維持すれば国家財政が破綻するというのは現実だ。

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    2022年11月28日
  • ウェディングプランナー

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    ウェディングプランナーとしての10年のキャリアを持つ、草野こより。
    千件近いカップルの結婚式をプロデュースしてきた彼女も、3か月後に、自身の結婚を控えていた。

    そんな彼女にも、マリッジブルーが。
    申し分のない婚約者で、愛しているのも、間違いない。なのに、不安で仕方がない。
    折りしも、彼女の元彼が、目の前に・・。

    心が揺れるのは、マリッジブルーのせいか、それとも、元彼のせいか。

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    マリッジブルーか・・
    有ったなぁ。忘れたけど。

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    2022年11月07日
  • 奇跡を蒔くひと

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    3.7
    読んでいて、
    パターンは違うのだが、小泉孝太郎主演のドラマと被った。
    そして、厚労省とのやりとりはバチスタシリーズ(笑)

    財政破綻している市民病院を救う若手医師。 
    この国の抱える医療の問題、向かうべき方向とは…

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    2022年11月04日
  • 誰でもよかった

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    ネタバレ

    犯人は30歳前後のフリーター男性。
    渋谷スクランブル交差点に軽トラで突っ込み無差別殺人を引き起こす。
    センター街にある喫茶店にたてこもるが、
    特殊事件捜査係の刑事が交渉にあたる。

    作中描写で、犯人の社会から隔離されたような心情が出てくるが身近にもそう感じてる人は多いのかもしれない。
    一種の社会問題。

    タイトルの"誰でもよかった"は犯人の無差別殺人を指すものだが警察側も見せしめとして殺すのは誰でもよかったのである。

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    2022年10月31日
  • 奇跡を蒔くひと

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    病院というより企業という感じがします。
    病院の現実なのかな。
    自分達には見えない世界ですね。
    無理だけど病気になりたく無いと思いました。

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    2022年10月21日