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Posted by ブクログ
五十嵐貴久『天保十四年のキャリーオーバー』PHP文芸文庫。
起伏に富んだスリリングなストーリーで、読み応えのある面白い時代エンターテイメント小説であった。
何時の時代も権力を我が物にしようとする悪い奴らが大勢居る。権力を手にすれば、次は金だ。こうした悪い奴らに正義の鉄槌が振り下ろされる様はスカッとする。
天保14年。南町奉行の矢部定謙が鳥居燿蔵の謀略に嵌められて罷免させられ、切腹する。定謙の養子で住んでいた屋敷から放逐された鶴松は、鳥居により江戸から追放された歌舞伎役者の七代目市川團十郎らを仲間に引き込み、鳥居への復讐を果たすためにとある計画を練る。
その計画とは南町奉行となった鳥居が御法度の陰富札で貯め込んだ二百万両もの大金を根刮ぎ奪おうというものだった。しかし、鶴松らの計画を事前に察知した鳥居は鶴松を捕まえ、亡き者にしようとする。果たして、鶴松らの復讐の行方は……
本体価格900円
★★★★★
Posted by ブクログ
水野忠邦による天保の改革の尻馬に乗り、苛烈な取り締まりを行った、妖怪の異名を取る鳥居耀蔵。
南町奉行に収まった彼は、富くじの裏で陰富を行い、百万両を貯め込み、ひたすら金に執着している。
彼の仕打ちにより、肉親をあるいは職場を失った者たちが、鳥居が溜め込んだ金を残らず奪おうと計画を企てる。
父を切腹に追いやられた矢部鶴松。
江戸から追放された七代目市川團十郎。
高座を潰された立川談志。
発禁処分を受け、酒に溺れて亡くなった読み本作家の娘お葉。
この4人が繰り広げる命を賭けた騙し合いに、痛快感爆発。
腕もたつし、機転が利くが、どこか抜けているところがある鶴松のキャラがいい。
「黙って耐えてた方が得なのは百も承知よ。何でもお上の言うとおりに致しますって頭を下げてりゃ、とりあえず命だけは何とかなるだろう。だがな、おれたちはそんなことに飽き飽きしてるんだ。鳥居に生かされるんじゃなく、死ぬも生きるも、てめえで決めてえんだよ」と、啖呵を切る團十郎の何と粋なことか。
巻末の参考文献が明かすように、あの時代を空気をしっかりと読み込んだ痛快エンターテイメント。
Posted by ブクログ
五十嵐貴久さんの〇〇〇〇年の□□□□シリーズ!
今回の舞台は江戸時代!?
天保の改革の煽りを喰らい江戸から追放された市川團十郎!
自分を追放に追いやった、南町奉行所の鳥居耀蔵を差し違える覚悟で襲撃しようとしていたところ浪人の鶴松に気絶させられてしまう!!!???
気がつくと團十郎は貧乏長屋に寝かせられていた!?
團十郎は自分を気絶した男から鳥居耀蔵への復讐計画を打ち明けられる!
江戸時代にもあったとされる『宝くじ』を巡って南町奉行所VS鳥居耀蔵により失脚させられた者達のマネーバトルが今始まる!!!
読み終わった後にWikipediaにて『鳥居耀蔵』を検索してしまいました!
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