五十嵐貴久のレビュー一覧

  • 天保十四年のキャリーオーバー

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    時代小説の現代劇化については興味深い。
    映画でも文学でも時代劇の風化への取り組みは変わらないんすね。

    ただ博奕を扱った作品としてはトリックが弱い。

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    2020年03月08日
  • 贖い : 下

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    上巻と同じく、先が気になって一気読み。
    上巻ではバラバラだった事件が繋がっていく。そのスピードが速すぎて驚いた。
    私としては上巻のドキドキする感じが好きだったから、下巻は肩透かしというか…。ただ解決に向かわざるを得ないから仕方ないのかな。

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    2020年03月07日
  • 警官の目

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    警察小説アンソロジー。
    今野敏 「消えたホトケ」死体が消えたのは? 萩尾警部補のもの。
    五十嵐貴久 「汚名」父が起こしたという事件の真相は?
    三羽省吾 「シェパード」すばしっこい犯人を追い詰めるには。そしてその犯人は?
    誉田哲也 「裏切りの日」こちらは「背中の蜘蛛」の第一部。
    三羽さんは初読みですが、三羽さんを含め、長編で読みたい作家さんばかりです。短くてさっと読めるのがこの本で良かったことですが。
    誉田さんは「背中の蜘蛛」を読んでねっていう感じかしら。今野さんは短すぎて残念、物足りない。
    違ったタイプ刑事たちのですが、それぞれのお話、楽しめました。

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    2020年03月01日
  • セカンドステージ

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    子育て、家事、自分のことで大変なのに、ママ支援の会社を立ち上げる杏子はすごいと思う。
    でも、家庭以外にも居場所があるのはいいことだ。ずっと家にこもって、子どもの相手だけをするのは、幸せなことだけれど、しんどくもなる。
    最後は従業員であるおじいちゃんおばあちゃん、そして顧客のママたちの底力を見た。
    ご近所付き合いは面倒なこともあるけど、やっぱり子どもを見守る目は多いほうがいいし、もっと「助けてほしい」と声に出していいんだと思えた。

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    2020年03月01日
  • リターン

    購入済み

    最強!

    ほんとに刑事が追っている犯人が無敵すぎて先が読めないからこそすぐ読み終わりました!

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    2020年02月22日
  • 誰でもよかった

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    ネットで予告し連続殺人。理由は社会からの孤独、自分の存在証明、メディアに出て目立ちたい。
    現場にいない人は運が良かっただけ、現場にいた被害者は運が悪かっただけ。
    実際に同じような事件がある世の中だから、こんな考えの人がいて、それに共感する人もいて悲しくなる。被害者のことも考えてほしい。
    「誰でもよかった」ってほど理不尽な言葉はないと感じた。どちらの立場でも。

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    2020年02月05日
  • 1985年の奇跡<新装版>

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    “青春”の物語ですね(笑)

    弱小の野球部が、一人の部員の加入によって、あれよあれよというまに勝ちあがっていくという話なのですが、それには紆余曲折があります。

    学校全体で野球部を応援しているの有ればよいのですが、学校側は逆に学力重視の方針で、むしろ野球部をはじめとした運動部は『やめてしまえっ!』と言う感じです。

    “紆余曲折”には、令和になった今であれば、そこまで言われる事は無いであろうと言う事がエピソードとして一つあるんですが、1985年当時だったら、めっちゃヤバかったかもねぇ。

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    2020年01月25日
  • 誰でもよかった

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    白昼の渋谷の交差点で無差別殺人が発生。その後、犯人はセンター街の喫茶店に籠城…。警察側の交渉人との息詰まる攻防の行く末は?
    タイトルの意味する結末だが、人によって意見が大きく分かれそう。個人的には国家側の考え方を認めたいが、それはあくまでも感情論になってしまう。法治国家故に、決して"誰でもよかった"という理屈はとおらない。

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    2020年01月14日
  • SCS ストーカー犯罪対策室(下)

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    五十嵐貴久『SCS ストーカー犯罪対策室 (下)』光文社文庫。

    白井有梨にまとわりつくストーカーの正体が明らかになる下巻。急展開と結末には多少の不満を感じる。

    新品川署ストーカー犯罪対策室に所属する白井有梨らが取り扱う様々なストーカー事案。最近は変な奴等が増えており、身近に同様の事件が起きても不思議ではない。

    最凶最悪のストーカー『リカ』のような雰囲気もあるが、『リカ』ほどは恐くはない。

    本体価格720円
    ★★★

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    2020年01月13日
  • リカ

    購入済み

    ドラマ版見たからな~~

    よく吐瀉物が出てくるよね~~
    まあ、気持ち悪いからだよね~~

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    2019年12月19日
  • リメンバー

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    ネタバレ

    “雨宮リカ事件”に首を突っ込んだ女の血腥い事件で幕を開けた「リメンバー」。あのリカの影が随所にチラつき、どこかで生きていそうな気がしてしょうがない。
    怒涛の如く急展開するラストは、そうこの人のその後が知りたかった!という奇妙な安堵感とやっぱりね…という何とも言えない悲しさが溢れた。「覚えていない幼少の記憶は、深層心理内に刻み込まれたまま放置されているだけ。その無意識が人生を管理、支配することもある」の教授の言葉が重く谺響する。
    リカの感染力の恐ろしさは致死率100%のウイルスのよう。もう誰も逃れられない。

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    2022年07月15日
  • 警官の目

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    警察小説4人の作家4作品
    今野作品のみしか経験していなかったので、違う警察を見たような気がしたのは私だけだろうか。

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    2019年12月02日
  • 1981年のスワンソング

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    1981年にタイムスリップした青年が、"未来の曲"で大ヒット連発!歴史を変えてしまう葛藤と、その時代に生きる人々との交流と自身の決心を爽やかなタッチで描く、掟破りの痛快エンタメ小説。
    流行歌は時代が生み出すが、名曲はいつの時代も色褪せない。曲のイントロも新鮮だし、最も大きな要素は歌詞にあると思う。人間の本質、永遠に変わらない心の部分に突き刺さるようなメッセージがその歌にはあるのでないだろうか。

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    2019年12月01日
  • 警官の目

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    四人の作家による、4編の警察小説。

    「消えたホトケ」
    トップバッターは今野敏。
    前作でも登場した、萩尾と武田のコンビがいい。
    決してかっこいいとは言えない萩尾と、若干腰掛け(他部署への)の武田が織りなす物語は、テンポが小気味よい。
    コロンボを彷彿とさせる、ちょっと冴えない感の漂う先輩警官の武田は、誇り高きプロフェッショナルだ。
    物語は「ボタンの掛け違い」によって答えが見つからない。
    ダメなら元に戻ってみよ。
    この考え方は、今、仕事に行き詰まる私にとって家族や先輩に言われるよりもすっと心に入ってきた。
    できるかな、明日からの仕事。
    抜け出せるかな、苦悩から。
    頑張れるかな、きっと、大丈夫。

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    2019年11月24日
  • リカ 黒髪の沼【合本版】1巻

    出会い系って恐ろしいですね

    出会い系アプリとか最近増えてるけど、やっぱり知り合いじゃない人と仲良くなっていくって怖いですね、、、。人は見かけによらないものです

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    2019年11月16日
  • 天保十四年のキャリーオーバー

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    時代小説なのですが、とても読みやすく、物話に没頭できました。宝くじを題材にした勧善懲悪もので、いかにして目的を達成していくかの展開が面白く、時代小説でこんなストーリーが作れるのだなと思いました。読後感が爽快です。

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    2025年02月05日
  • 年下の男の子

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    シチュエーション的にはなんかよくわかる。
    年の離れた男の子と付き合うことによる心の動きがよく表現されててもどかしくなります。
    どうなるのかと最後までドキドキしたけれど、ラストのシーンは微妙でした。でも、読み終わりは爽やかな気持ちでまた恋がしたくなります。

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    2019年11月01日
  • 贖い : 下

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    ネタバレ

    上巻と比べて、早く読み終わったw
    面白いのは間違いないんだけど、やっぱり★は3つかな?w

    というのも、(エンタメすぎてシラケる最後の展開wは別として)ラストにむけての流れが(個人的に)しっくりこなかったんだと思う。
    確かに、犯人は本来はまっとうな人だから、犯行を躊躇することはあるだろう。
    とはいえ、直接的に関係ない被害者3人は殺してしまったわけだ。
    なら、張本人である3人に対する行動は、もっと早く実行してもいいのでは?と思ってしまうのだ(もしくは、ほっぽらかしにするか)。
    あれでは、まるで良識が実行を躊躇させている内に捜査の手が及んでしまったので、慌ててそれをしたようだ。
    そもそも、あの場で

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    2019年10月26日
  • 贖い : 上

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    ネタバレ

    『エヴァ・ライカーの記憶』に続いて、面白かった……
    …のは面白かったんだけど、でも、これも、なぁ~んか惜しい話w

    そういう感想になってしまうのは、たんなるエンタメ小説なのか、警察(の捜査)小説なのか、どっちつかずになっているからだと思う。
    たんなるエンタメ小説なら、星野警部vs犯人の頭脳戦やらスリル・アクションに徹しちゃった方がスッキリ楽しめただろうし。
    警察小説なら、星野警部みたいなスター(?)を出さずに、神崎&中江や坪川みたいな地味なキャラクターだけで捜査過程をコツコツみたいな方が重厚さを楽しめたように思うのだ。

    他の方の感想を見ると、「長い」と書いている方が多いように感じるが

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    2019年10月26日
  • ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集

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    最初の2作はかなりエロチックで読んでてちょっとドギマギしてしまった・・・。4作ともそれなりに面白かったけど、一番面白かったのはあとがきでした。

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    2019年07月23日