感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「誰でもよかった」の2つ目の意味が明かされたところでゾクッとした
横川の行動が意味不明でこの人はなんか怪しいと思いながら読んでいたけど最初から結末を考えていたとは…
これはこれで横川の正義だったのかもしれないけど、責任を取って辞職するつもりとか言いながら報告書を自分の都合がいいものにしようとしていて、さらに上との何かがあるのでは?と疑ってしまった
渡瀬が高橋と交渉しているところはドキドキしながら読んだ
めちゃくちゃ応援した
それだけにこの結末は悔しかった
でも面白かった!!
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スクランブル交差点に軽トラックで突っ込み、11人を無差別に殺傷した男は、人質をとり喫茶店に籠城する。
その男と警察官の緊張感漂う交渉。
人質は無事に救出出来るのかと、手に汗握る。
犯人の心の闇、現代社会の在り方。
様々なものが頭をよぎる。
そして、結末…あんなことが待ち構えているとは…
2016.6.17
Posted by ブクログ
ネットで予告し連続殺人。理由は社会からの孤独、自分の存在証明、メディアに出て目立ちたい。
現場にいない人は運が良かっただけ、現場にいた被害者は運が悪かっただけ。
実際に同じような事件がある世の中だから、こんな考えの人がいて、それに共感する人もいて悲しくなる。被害者のことも考えてほしい。
「誰でもよかった」ってほど理不尽な言葉はないと感じた。どちらの立場でも。
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白昼の渋谷の交差点で無差別殺人が発生。その後、犯人はセンター街の喫茶店に籠城…。警察側の交渉人との息詰まる攻防の行く末は?
タイトルの意味する結末だが、人によって意見が大きく分かれそう。個人的には国家側の考え方を認めたいが、それはあくまでも感情論になってしまう。法治国家故に、決して"誰でもよかった"という理屈はとおらない。
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秋葉原の無差別殺人事件をモチーフとしたミステリー。
車で交差点に突っ込み、その後ナイフで手当たり次第に殺していく冒頭の描写は迫力があった。でも、その後は喫茶店に立てこもっての交渉人とのやりとりばかり。犯人の動機等へ踏み込むことはなくラストを迎えてしまった。
あぁ、そういう描き方のミステリーかと納得はしたが、スッキリしない。タイトルと概要説明で期待した内容とのズレが原因。もっと面白くなりそうなのにもったいない。
Posted by ブクログ
つまらない、というほどではないけれど、それほど面白くもない1冊。
五十嵐貴久の小説は『交渉人』以来なのだけれど、『交渉人』ほど「息もつかせぬ」というような展開があるわけではなく、全体的に描写も浅い。
『交渉人』は面白かったんだけどなぁ。。。
今回唯一面白かったのは、最後まで読むとタイトルの意味合いの深みが増す点(※叙述トリックとかではないよ!)。
ただし、それを書きたかったなら短編でよかった。
最後にメインを盛り込むことで、逆に、全体が冗長だったように感じられ、「それだけを言いたいがためだけにここまで読ませたのかよ」と思ってしまう。
あるいは、どうせ長編にするんだったら、もっと警察側や犯人側、人質側などの心理描写を深めていたら、こんなにも「最後以外がぜんぶ蛇足だった」感を味あわなかったじゃないかと思う。
いずれにしろ、全体的に何もかもが中途半端な感じが拭えない1冊。
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ちょっとものたりなかったですが、最後まで読むことでこのタイトルが秀逸!
渋谷で発生した無差別殺人事件。11人を殺害。
さらに犯人はセンター街の喫茶店に人質を取って籠城。
交渉人との攻防が始まります。
犯人はなぜこのような事件を起こしたのか?
ある意味、承認欲求を満たしたいということかとも感じました。
犯人にすれば「誰でもよかった」
良くありがちの、誰かを殺すためのカモフラージュではありませんでした(笑)
交渉人による辛抱強い会話。一方で、解決を急ぐ、理不尽な警察上部からの要求。度重なる課長からの不可解な判断と指示。
現場って大変ですよね。
犯人はどうなるのか?
といったところから、
最後明らかになる真相という展開です。
「誰でもよかった」
秀逸なタイトルでした。
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秋葉原の無差別殺傷事件を思い出す。
読みやすく、終盤までは面白く読んだけれど、最後あっけなく終わってちょっと拍子抜け。
もっと最後に盛り上がったらよかったかなあ。
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うーん。
詰めが甘いかな。
最後の横川と渡瀬の話にどんなオチがあるのか期待したけれど、中途半端。
一気に読めただけに残念。
結局「誰でもよかった」のタイトルありき?
それはいいけど、ラストでどんでん返し的な物を期待したから、中途半端だと感じてしまったのかも。
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犯人は30歳前後のフリーター男性。
渋谷スクランブル交差点に軽トラで突っ込み無差別殺人を引き起こす。
センター街にある喫茶店にたてこもるが、
特殊事件捜査係の刑事が交渉にあたる。
作中描写で、犯人の社会から隔離されたような心情が出てくるが身近にもそう感じてる人は多いのかもしれない。
一種の社会問題。
タイトルの"誰でもよかった"は犯人の無差別殺人を指すものだが警察側も見せしめとして殺すのは誰でもよかったのである。
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渋谷通り魔殺傷事件を起こした犯人が喫茶店に立てこもり、逃亡を図るために警察と電話で取引きしようとする話。
犯人が事件を起こすシーンは、被害者一人一人の人物像だったり背景が描かれていたし、臨場感があって引き込まれるものがあった。
ただ、立てこもった後からが長すぎる。ここまで長くするなら、身勝手ながらも犯行を実行するに至った心情、渡瀬の焦りと葛藤をもう少し描いて欲しかったし、なぜ横川が不可解な言動を繰り返すのか匂わせて欲しかった。
Posted by ブクログ
ネゴシエーターが主人公の話としては「交渉人」の方が奥深くて面白かったというのが、読後の率直な感想かなぁ。
このタイトルが犯人のセリフではなく、警察側が下した処置の理由ってところが驚きポイントなのかもですが、ちょっとインパクトが弱かったかも。
それは、作中で横川がわざと高橋を刺激するために理不尽な指示を出すあたりに感じた、違和感に近い非現実感——いくらなんでもリアリティがなさ過ぎないか?という疑問——に由来する気がします。
横川が普段無能と思われている人物だったらその言動は自然に映ったかもしれませんが、けしてそうではない人物があからさまに不自然な行動をとっていたので、そこに不信感やうさんくささを感じざるを得なかった訳です。
そう思うと、横川が普段無能と周りに思われている人物だったと描写されている方が、本作は面白かったかもしれません。
無能と思われる横川の行動が計算づくであること。警察の価値観が個々人の生死や幸福感より、社会全体のそれを優先すること。そのためには個々人の命など歯牙にもかけないという現実。
横川=無能、とすると、そんな印象操作ができたんじゃないかなー。素人考えですが……