五十嵐貴久のレビュー一覧
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冒頭がDVシーンとそこからの脱出だったんで社会派小説かと思って読み進めていたら違っていた。
うん、途中でね、あれ?なんか違うっぽい とか思ったんだ。
だってさ、逃げ隠れしてんのに、んな目立つことやんの? とか え そりゃ事情はあろうけどボクサーなのに殴って良いの?とかさ。
ツッコミ過ぎて手の甲が痛くなりそうなくらい。
でもね、タイトルの通り、倒されても倒されても立ち上げる。そんなファイトシーンで悟ったんだよ。
「あ これは『ロッキー』やな!」とね。
(あとがきに、まさにその通りに書かれてたw)
この話のリアリティの希薄さやご都合主義やらにツッコミを入れたい気持ちを抑えてさ、最初から『ロッキー』 -
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東日本大震災は創作分野においてもその前後で世界のありようを変えたと考えているんだけど(アマもプロも)、この作品もその震災後の世界にある作品。
五十嵐貴久センセって他にもなかったっけ?
それだけ取材してるってことなんかなー。
震災後を背景にするとどうしても(ややもすると結局は)最後には前向きな意識を魅せて終わりがち。希望がないとあかん…てのはわかるんだけれども、それだけしかない、登場人物の気持ちの変化だけしかない作品も震災直後とか目立った記憶があるんだよなー。
そこに今作は7人制女子ラグビー、しかもラグビーに縁ある岩手でってのがフック。
震災だけじゃない、物語がその地にある立派な証明になってる -
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がっきーが主演のドラマの原作!
ドラマ見てない(涙)
さえないサラリーマンのパパ47歳と、いまどきの女子高生の小梅16歳が事故にあって人格が入れ替わった話。
設定としてはありがちですが、これまた楽しいファミリーコメディとなっています。
しかし、この設定、女子高生にとってはありえんでしょう(笑)
自分の体を親父が見ることになるんですよ。
物語の中では、常に目隠しをされて着替えてたことになっていますが、ちょっとつらいでしょうね。
そして、この間の騒動として、小梅のあこがれの先輩との初デートを失敗させようと画策するパパ。
新商品の御前会議のプレゼンで、ブチ切れて余計な発言をしてしまった小梅。し -
- カート
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試し読み
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長編小説、ミステリー、出版社の主催する公募新人賞を狙う。
受賞作はミステリー系が多い。
アガサクリスティー賞、朝日時代小説大賞、鮎川哲也賞、江戸川乱歩賞、このミステリーがすごい大賞、小説現代長編新人賞、小学館文庫小説賞、小説スバル新人賞、新潮ミステリー大賞、電撃小説大賞、日経小説大賞、日本ファンタジーノベル大賞、日本ホラー小説大賞、日本ミステリー文学大賞新人賞、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞、富士見ラノベ文藝大賞、松本清張賞、メフィスト賞、野生時代フロンティア文学賞、横溝正史ミステリー大賞
書く時間は1年間。
募集要項をよく読んで守る。
プロット作りに全力を注ぐ。100枚以上。
プロッ -
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ネタバレ冒頭のDVシーンが不愉快で苦しくて。
あそこ、なかったらもっと楽しんで読めたのかもしれない。
でも、ヒロイン愛が、どうにも好きになれず。
逃げ出した勇気はいい。
でも、途中から登場のジムの年下の先輩、呼び捨て?
しかも、その状況で目立つことをやるか?
きっと、それで見付かると思ったら案の定。
ま、決着をつけなきゃならない相手だったけど。
あと、天才ボクサーの美闘も性格わるーい。
バイト先の同僚・店長さんたちは好き。
娘の唯愛も健気で可愛い。
なんだかんだで面倒見のいい会長さんや沖田さんも好き。
というわけで、全体に、ちょっと残念な感じだった。 -
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面白かった!
タイムリミットサスペンス。
しかし、設定はいまいち。
深夜の人気ラジオ番組「オールナイト・ジャパン」に自殺予告のメール。
「放送終了後に自殺する」
というもの。
前半は、このメールを番組で取り上げるか、取り上げないかで、大揉めします。
いたずらなのか、本気なのか?
ディレクタは、自殺をやめるよう番組で呼びかけたいと主張。
もちろん、パーソナリティふくめ周囲は反対。
そんな中、番組が始まると、パーソナリティは結局、番組内で取り上げることに。
さらに、メール発信者を挑発!
時間内にメール発信者を突き止めて、救う事が出来るのか?
そして、明らかになるディレクタの過去(ってなんとなく想 -
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五十嵐貴久『ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集』双葉文庫。
短編集。『ぽきぽき』『嗜虐』『麻雀探偵』『ガールフレンズ』『オーブン・セサミ』の5編と著者による個々の作品の解説『楽屋噺』を収録。デビュー間もない頃の短編なのか、可もなく不可もなく、様々な風合いの作品が並ぶ。
『ぽきぽき』。著者にしては珍しいエロ短編。若手の医者で実家が金持ち、おまけにハンサムで女には全く不自由していない主人公は次々と女をとっかえひっかえのやりたい放題。しかし、そこに落とし穴が……
『嗜虐』。これもまたエロ短編。但し、油断は大敵。嗜虐性向の強い女が主人公。大石圭の作品のような……
『麻雀探偵』。安楽椅子探偵的 -
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面白かった!
大脱走の江戸時代バージョン!
大脱走よろしく、穴掘っての脱走劇の物語なのですが、設定が面白い。
井伊直弼に諜られ、南津和野藩士51人とその姫が脱出不可能な山頂に幽閉されます。
井伊直弼の要求は、姫を側室にすること。
姫が側室にならなければ51人の藩士は謀反者として扱われます。姫の返答の猶予は1カ月。
この設定の中、その1カ月の間に藩士達は密かに穴を掘り、脱走を計画します。
それも、特別な道具もない状態で、ほぼ素手で穴を掘り進める作戦!
途中、落盤があったり、酸欠になったりと、さまざまな困難を乗り越えて、昼夜問わず作業を行います。
見つからないで穴を掘りきる事が出来るのか?
日