【感想・ネタバレ】超・戦略的! 作家デビューマニュアルのレビュー

あらすじ

「正しい方法論」で臨みさえすれば、才能やセンスがなくとも「作家になる」のは決して難しくない。むしろ「簡単だ」と著者はいう。「作家デビュー」というのはゲームのようなものであり、ゲームである以上、攻略法が存在するというのだ。本書では、多くのベストセラー作品を生み出してきた著者が、「いわゆる小説入門書の“まずは短編を書いてみよう”は間違っている」「プロットは100枚書く」「審査する側の気持ちを理解しよう」など、徹頭徹尾リアルな「作家になるための正しい方法論」〈イガラシ・メソッド〉を惜しみなく紹介。効率よく、ノーリスクで作家になるための「最短距離」が学べる、作家志望者必読の一冊!

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Posted by ブクログ

作家になるための道のりが具体的。5W1Hに基づく100枚プロットなど非常に分かりやすく説得力がある。紹介にあるように作家志望必読の書と思われる。

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2019年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作家・五十嵐貴久氏による、
作家になりたい人のための、How To 本です。
著者によると、作家になるためには、
正しい方法(とはいえ、五十嵐氏の提案する方法は
あくまでひとつの方法であり正解というわけではないと言っています)で
小説を書いて応募することだということです。
作家になるためには長編の新人賞を取ることがもっとも効率的であり、
新人賞自体は攻略を考えて戦略的にやるゲームだと考えていい、とのこと。
ちなみに、純文学については著者にその知識がないので、
本書では除外対象とされています。
つまり、この本はエンタメ作家としてデビューするための
How To 本ということでした。

・プロットは100枚書くこと。
・そして推敲をきちんとすること。
・審査は減点法。
・非常識な人間は作家になれない。
・面白い作品であっても応募した新人賞の傾向に沿わなければはじかれる。
・情報小説としての性質が新人賞にも求められる。
・擬態語や擬音は評価を低める。
・偶然を用いるのはタブーで大きく減点される。
などなど、興味深いトピックと提案が並び、
食い入るように読みました。

僕が今書いているのは短編新人賞向けの小説ですが、
本書では「それでは作家になれない」として書くのを勧められていません。

ねえ。
読んでみて面白かったし、腑に落ちる部分は多かったし、
いずれ長編をと考えていましたから、
僕も次回に取り組むのは長編にしようかなあと思ったり。
ちなみに、今書いてる短編は、偶然がテーマであり、
これはさっきも書いたように小説のタブーと近接するので、
挑戦的だと見られて落とされるかもしれない。
新人賞を取るには、尖っていない、バランスの良い作品がいいようです。
たとえば、『コインロッカーベイビーズ』なみの作品が書けたとしても、
新人賞ではダメって言われるってことなんでしょうかねえ。

長編を書くならば、
一日に3枚を月に20日でもいいのだよ、と書かれていて、
僕は短編でも今回は平均一日3~5枚ですからね、
可能だよなあと思えてくる。
プロットがしっかりしていれば書けるよ、とも言われていて、
でもプロット通りいかないじゃんか、と思ったりして、
そしてそこが面白みだったりしないかなと感じるんですが、
それも、この作家デビューマニュアルからすると遠回りかつNGなんでしょう。

でも、一人でいろいろ考えて、話を聞くひともいない中やっているところに、
こうやって「やっぱりそうなんだ」と思えることも書いてある本書は、
指南本としての性質もありますが、
作家を目指す人の気持ちにも寄りそうような内容でした。
文体は柔らかくて、語り口はスマートで好感が持てる。
厳しいこと言うところも押しつけがましくなくて、
それに該当する人が読んだら、
拒否反応を起こすよりも納得して改善の道を探すほうに
傾くような気がします。

この本を教えちゃうと、強力なライバルが増えていくなあと思いながら、
せっかく読んだので紹介しました。

1
2018年02月12日

Posted by ブクログ

特段作家デビューとかは、全く考えていないが、作家という生き物に興味があり、購入したもの。
ただ作家という生き物について書いているのではなく、本書は作家へなるにはどうすべきかと、あくまで素人が作家になるというための方法(イガラシ・メソッド)を紹介したものであり、「小説の新人賞は一種のゲーム」と言い切り、その「攻略本」とでもいったものであり、難しく考えられている小説を書くということに抵抗感を無くそうとし説明しているのには好感さえ覚える。
色々あったが、個人的にはプロットという言わば設計図が大切であることを知らされた。

妙なことに興味があったためか、自分では1日で読破した
珍しい本。

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2019年10月05日

Posted by ブクログ

長編小説、ミステリー、出版社の主催する公募新人賞を狙う。
受賞作はミステリー系が多い。
アガサクリスティー賞、朝日時代小説大賞、鮎川哲也賞、江戸川乱歩賞、このミステリーがすごい大賞、小説現代長編新人賞、小学館文庫小説賞、小説スバル新人賞、新潮ミステリー大賞、電撃小説大賞、日経小説大賞、日本ファンタジーノベル大賞、日本ホラー小説大賞、日本ミステリー文学大賞新人賞、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞、富士見ラノベ文藝大賞、松本清張賞、メフィスト賞、野生時代フロンティア文学賞、横溝正史ミステリー大賞

書く時間は1年間。
募集要項をよく読んで守る。

プロット作りに全力を注ぐ。100枚以上。
プロットとアイデアは違う。両輪。
リアリティが必要。警察は難しい。自分の周りのことを書くほうがリアリティーを出しやすい。

名前とキャラクターを同時に作る。中学高校のクラスメイトを使う。
時代は現代が一番書きやすい。書く時間を短縮できる。

プロットを多くするために、イベント=トラブルをたくさん作る。

偶然、はダメ。

10か月で書いて2か月推敲。書くときは勢いで書く。

審査は減点法が多い。=無難な作品。

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2018年07月29日

Posted by ブクログ

自分としては、書くより読むほうが好きなので、作家デビューには、ほとんど興味がないのですが、著者がすすめる新人賞20や審査についてなど、元編集者らしい目の付け所が面白い。

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2017年11月08日

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