池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書では、特に人間の思考プロセスを即決型の「ヒューリスティック」と熟考型の「システマティック」に分けて説明していました。ヒューリスティックは短時間で結論を導き出す思考法であり、日常の多くの場面で役立ちます。一方、システマティックは時間をかけて深く考える思考法で、慎重な判断が必要な場面で重宝されます。この二つの思考パターンは相互に補完し合い、人間の意思決定を支えています。
特に印象的だったのは、ヒューリスティックを論理的に理解することで、自分自身の行動を客観的に振り返ることができる、という点です。例えば、普段の買い物や仕事の選択において、なぜその決断をしたのかを分析するとき、ヒューリスティック -
Posted by ブクログ
かなり色んなことを学ばせて頂いた。
経営と宗教というものを、人間と組織、信じるものに向かって進むという現象を捉えるという共通視点に立って分析していく本書は示唆に富むことが多かった。
宗教から経営理論の理解を深める
経営理論を用いて宗教を理解する
国際社会のOSである宗教を理解することで、グローバル化する仕事やビジネスに役立てる
これらの目的が、明確に、わかりやすく、面白く提示されている。
今回扱ったのは、キリスト教とイスラム教のみだったので、日本的習合の宗教観や、世界にあるアニミズムなど、それぞれの社会にある、制度理論や無意識のバイアスから、その社会や経営というものを考えることもしてみたいと思 -
Posted by ブクログ
実は原爆を開発していた日本。世界地図から見える領土の本音。日本国憲法は改正すべきか?紙切れを「お金」に変える力とは…。本書はあの池上彰氏が東京工業大学で行った講義を書籍化したものです。面白かったです。
東京工業大学といえば、僕の身近にも1人進学をした人がいて、彼はコンパスを使わずにフリーハンドで円を描くという特技の持ち主で、無論、理数系の分野ではものすごく優秀な人でありました。読みながら彼のことを思い出し、もう会うことはおそらくないだろうなと思いながらページをめくっておりました。
本書は僕も初めて知りましたが、あの池上彰氏が東京工業大学に教授として赴任し、リベラルアーツの講義を1年間 -
Posted by ブクログ
ザ・入門編。非常にわかりやすいし、偏らない正論(恐らく)を述べてくれるので安心して読める。強いて言うなら、表紙に池上さんと西田さんの写真を出しておいた方が、客寄せになったのでは。基本的には全編西田節。それに対して、章末に池上さんがコメントするような仕立て。分かっていたつもりになっていた事の確認、理解の漏れ抜けにも、補完に役立つ内容。
以下は内容の一部抜粋。分かりやすさと雰囲気が伝われば。
― ちなみに政党助成金の2023年分の総額は約315億円。国会議員の数などに応じて各党の配分額が決まります。自民党には約160億円。自民党の全収入に占める政党助成金の割合は約6割です。つまり、政治活動の多