池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段、ニュースや新聞をあまり見ない自分にとって、本書に出てくる話題の多くは、どこかで見聞きしたことがある程度の情報だった。だからこそ、断片的に知っていた出来事が一本の線としてつながっていく感覚があり、とても分かりやすく、興味深く読むことができた。
特に印象に残ったのは、トランプ大統領の動向である。アメリカンファーストを掲げ、高額な関税政策を打ち出しているが、それは結果的に自国経済をも苦しい立場に追い込むのではないかと感じた。また、国内政治や外交の場面において見られる彼の言動には、誠実さに疑問を抱く部分もある。周囲の国々や国内の人々がそれをどう受け止め、どう対応していくのか、そしてそれが世界全体にどのような影響を与えるのかが気がかりである。
さらに、中国経済が減速傾向にある理由や、韓国の尹大統領の弾劾問題、イスラエルとパレスチナの対立の背景なども興味深かった。いずれも複雑で根の深い問題であり、本書を入り口として、もう少し詳しく知りたいと感じた。 -
Posted by ブクログ
最近、ダンブラウンの著書を
読んでいて
宗教について
特にキリスト教に関して
知らないことが多すぎて
池上さんの本に頼ってみた
とってもわかりやすかった
もともと
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教
すべて神は同じ
イエスキリストが出てきてから
できたのが新訳聖書
そんなことすら
わかっていなかった
時代が変化するにつれて
権力者が変わったり
意見の相違があったりで
変化して今に至るのだけれど
基本的な思いは変わらないのかもしれない
でも、宗教絡みの戦いは
とどまることを知らず
ウクライナへの攻撃
パレスチナ問題
アルカイダの9.11などなど
聖書を前面に出して
なんやかんやと
勢力争いをしているようにしか
見えない
これを機にもっと知りたい
今更だけど‥‥
仏教や
日本における神様の存在なども
もっと興味深い
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Posted by ブクログ
『「わからない」から始める思考入門』で最も強く感じたことは、「何か技術を学んだ」ということではなく、私たちが普段意識的に避けている事実に向き合わざるを得なかったこと——つまり、私たちは実際にはほとんど本当に考えていない、ということです。
書名にある「わからない」という言葉は、消極的な無知ではなく、正直さを示しています。著者は繰り返し教えてくれます。思考を妨げるのは、情報が足りないことではなく、早すぎる段階で「自分はもう理解している」と思い込むことだ、と。私たちは急いで結論を出し、立場を決め、答えを出そうとするとき、実は不確実性による不安から逃げているのです。この本の価値は、「より早く考える方法」を急いで教えることではなく、まず「どうやって立ち止まるか」を教え、理解の空白を認めるところにあります。
読みながら、私は日常生活の中でいかに既存の枠組みに依存しているかを痛感しました——他人が言ったこと、社会的に暗黙の常識、もっともらしい因果関係などです。著者は難解な理論で論理を分解するのではなく、現実に即した具体例を通して、思考が無意識のうちに省略されていることを示してくれます——私たちは考えられないのではなく、既成の答えを使うことに慣れすぎて、思考そのものを置き換えてしまっているのです。
この本を通じて、私は「考えること」の本質を改めて理解しました。思考とは、賢く見せるためではなく、世界や自分に対してより正直でいるためのものです。「わからない」という立ち位置に留まり、自分が正しいと急いで証明しようとしないとき、問題の本当の形がより見えやすくなります。それは勇気を要する状態であり、同時に成熟した姿勢でもあるのです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ■経営と宗教。一見関係ない両者が、実は「組織の原理原則」という深部で繋がっていることを喝破する一冊。形式として、数値を追うだけの「政(まつりごと)」に陥った現代経営への鋭い警鐘として機能している。
■池上彰氏は宗教を語らせると素晴らしい(経済や現代社会への切り口は疑問符が付くことが多いが・・)。この本では、宗教を池上彰氏、経営を入山氏がエキスパートとして言及している点、非常に読みやすい点が魅力。
■鍵となるのは、共鳴を通じた「腹落ち」の有無。単なる目標数値の追求は、内発的な動機を欠いた「形式」に過ぎず、組織を疲弊させ不正へと導く危うさを孕む。口先だけのパーパス経営を排し、真の納得が組織の持続性を決定づけるという指摘には、強い説得力が宿る。
考察の核となるのは、組織における「腹落ち」の有無。口先だけのパーパス経営が躍る中、信念と日々の業務が結びつかない組織の脆弱性を突く。
■トヨタのトップダウン的なカトリック的な統制。ホンダの色々とカオスな現場はあるが、本田宗一郎Loveのプロテスタント的気風。創業者が英雄とされるリクルート、松下電工(Panasonic)。組織の個性を宗教史の文脈で読み解く組織論は極めて納得できる。また、任天堂やロームといった京都の企業が独自の強さを誇る理由もなんとなく、哲学思想の根付きから見えてくる面白さがある。数値化できない「腹落ち」の文化こそが、他者の追随を許さない競争優位の源泉となり得る。
■大局を見失いガラパゴス化した日本企業への批判も痛烈。同業他社との小競り合いに終始せず、思想的背景まで遡る「問い」の深さ。経営を宗教の写し鏡として捉える覚悟が、ビジネスパーソンに真の広視野をもたらす。
■経営を「手法」ではなく「信仰」に似た価値基準の体系として再定義するアプローチは面白い。表面的な数字の先に、持続可能な成果を導くための「納得感」をいかに設計するか。リーダーの主観と組織のビジョンを統合する覚悟を促す、深い洞察に満ちた視点。