池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
格差関連でベストセラーを出した池上先生による科学解説本。わかりやすいし、面白い。特に序章は感動した。科学とは何か、どう理解すべきかを語っていて、それは歴史的・哲学的な視点からも語られている。その後は物理、化学、生物学、医学、地学、環境問題について、かなり専門的な話をジャーナリスティックな各テーマ選択でかなりかいつまんで語られている。それでも原子力についてこんなに突っ込んだ話は自分でも初めて。原子力はあまり好きでは無いので自分には気分悪くなる位だった。他も期待通り、単に科学の視点でなく社会やニュースとの関連させて語られている。この人は文系とのことである。しかし専門外と思われる分野についてとにかく
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Posted by ブクログ
イスラム国に後藤健二さん、湯川遥菜さんが殺害されたニュースは衝撃的でした。人間の命を交渉の材料として利用するに至った背景を今から20年ぐらい前の世界情勢からたどります。
身代金の決定プロセス、助かる人質と助からない人質は何で決まるのか、なぜ現地のリスクを理解しない若者が危険なエリアに次々と向かうのか、など興味深いテーマについて誘拐から生還した人や、身代金の交渉人などの当事者のインタビューから紐解きます。
「どこの政府でも人質の解放のためには多かれ少なかれ身代金を払っている」、「現地のリスクを正しく理解せず、正義感だけで現地から報道することは慎むべき」、「誘拐から数週間のうちなら数千ドルで解決で -
購入済み
とても面白い
情報を新聞や雑誌、書籍からどう得たらいいのか対談形式でまとめてあり読みやすい。
2人が実践しているやり方を身につければ誰でもこの世の中で生き残っていけると思うが、全てをすぐには実践するのは難しいなあと思う。
2人もいきなり全てを完璧に実践しようとすると挫折して嫌になってしまうので無理せず出来る所からやってみてくださいと言っている。今後は必要な際に読み返して自分のペースで実行出来たらと思う。
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Posted by ブクログ
安倍政権がゴリ押しした「安保関連法案」ってなんだ?というところの勉強のため。※2015/12出版
池上さんのニュース解説番組も鉄板だけど、ニュートラルな立場で解説することを重視している分、池上さん自身の考えは隠されてることが多い。
でも本になると、もう少し自身の考えをオープンにしてる感じがする。またテレビと比べると更にショッキングな内容にまでつっこむことが多いから面白い。
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p118
安保関連法の主要部分は、ほとんどが『アーミテージ・ナイ報告書』の対日要求に沿ったものなのです。リチャード・アーミテージとジョセフ・ナイはいわゆる知日派。日本が大好きで、日本のためならなんでも協力を惜し -
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ネタバレ池上さんが、情報が氾濫する現代社会にあってどうメディアの情報を取り入れていくべきか説明した本。
考える力をつけるためには、何でも図にしてみる、言葉の定義を丁寧に確認するなどして情報を整理し理解することが大事。だが、まず前提となるのが日ごろから沢山のインプットをすることである。その情報源と活用方法が以下。
・新聞
「ノイズ」と池上さんが言うように、見ているといろいろな情報が勝手に目に飛び込んでくるので、視野が広がるのが利点。気になる記事をスクラップし数週間経って読み返し、本当に価値あるニュースとわかれば初めてファイリング。複数の、また、過去のニュースを結び付け未来を読み解くのが目標。海外の経 -
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永江一石さんがBlogの中で『中国語る前に、これくらい読んどけや!』という感じで紹介されていたので読んでみました。
が、これ、最高ですよ。毛沢東から胡錦濤までの歴史が非常に、非常によくわかりました。毛沢東は稀代の権力者であり夢想家。毛沢東がボロボロにした中国を鄧小平が立てなおして、それ以降の権力者を作っていったってことですね。
しかし、毛沢東時代からものすごい権力闘争が行われている中で、トップに立つ国家主席や9人の常務委員の足元にはどれだけの血が流れたんだろうか...少なくとも毛沢東だけでも数千万人。
選挙がある民主主義の国に生まれてよかったと思います。これ読んで、選挙行かないやつは日本を出