池上彰のレビュー一覧
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仏教の興りから広がり、基礎的な教えなどが、とってもわかりやすく書かれています。そして読みやすい!流れるように読めます。さすが池上さんです。ちょっと気になる部分はありますが、仏教基礎講座としては最適です。池上さんも本書の内容くらいは知っておいて欲しいと書いていました。
後半はチベット仏教についてです。日本とチベットは同じ仏教!?国なのに、国民の生きる心持ちが全く違います。それはなぜか?その理由の一つに、かなり偏見的ですが、仏教が伝わる道程で、儒教圏を経由しているか否かがあると思います。そして日本国内事情も相まって、現在の葬式仏教国ができあがってしまいました。既存文化との親和性もありますが、もし -
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すごく為になりました!わかりやすいし、おもしろい。
僕は高校の頃、世界史にまったく興味なかったですが、なんでこんな為になっておもしろい内容を知らなかったのか!
なんてこった!
●イスラム教が世界で一番信者が多くなる
●ユダヤ教:律法 キリスト教:旧約聖書と新約聖書
イスラム教:旧約聖書と新約聖書とコーラン
●イエスキリストはもともとユダヤ人でユダヤ教徒。
●イエスの話をまとめたのが福音書=新約聖書
●イエスが登場する以前の聖書は旧約聖書
●ムハンマド(マホメット)は神ではなく神のお告げを天使から聞いた人。とにかく人。
●ユダヤ教のルール(律法)に登場するモーセという人も十戒という形で神のお告 -
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相手に伝わる話し方の本。
「相手のことを思いやり、相手が何を知りたいか、どの順に知りたいか、何を知らないか、何を知っているかということを想像して話す」こと。アタリマエのことだけれど、軽視しがちなことだと思った。
また、授業での話す授業はどうしても原稿を「書き」、それを「話しているように読ませる」という活動になりがちだが、やはりそれもおかしい。
「相手に伝えたいと思う」という根源の大切さについて改めて考えさせられた。
それにしても、話すにも話す題材を探すにも「信頼を得る」ことが大切だと述べるこの本には、池上彰さんの失敗談がたくさん載っていて、読み終わったあとに「あ、これもその戦術か」と気付かさ -
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最近の情勢のこともあり、知識を得たくて取った本。わかりやすく様々なバックグラウンド、主に宗教の観点からの内容が網羅されており、『そうだったのか…』と自分が勘違いしていたことがたくさんあったことも気づいた。昨今のことだけでなく、仕事上でも様々な国の人と接することが多いので、その点でもこの本から気づきを得ることができた。宗教の違いは自然環境も大きく関与しており、その歴史が自分の生活の中に自然と溶け込んでおり、それは、国の違う相手もまたそうなのである、と気づいた一冊。また、後ろにある主要参考文献はこれから深めたい分野の本を選ぶのにもとてもよい。
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タイトルにはイスラム世界とありますが、
イスラム教を語る上で、ユダヤ教とキリスト教は
切っても切れない関係にあり、その解説も詳しくわかりやすかったので
「宗教」に対する考え方が変わりました。
日本人にとっては宗教は馴染みにくいものだけど、日本とは異なる風土、砂漠の中、水も木もない場所で生きる人、自然の大きな力の中で生きる人にとって、神様を信じたいというきもちは、自然なことなのかなと思いました。
イスラム教のイメージは厳しい、怖い、というイメージがあったけど、同じ人間なんだなと実感できました。
異なる文化、異なる宗教が原因で戦争が起きるなら、そういう異なるものに対する偏見という脅威がわたし -
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みんなにとっての「先生」ってどんな存在だろう?「先生!」というキーワードを必ず盛り込んで、という条件のもとで書かれた、それぞれの先生にまつわるエピソードを纏めたのが本書。
自分は今、先生になることを目指している。思えば学生時代、誰もが必ず「先生」と関わり、しかも長い時間を共に過ごすことになるのだから、「先生」の児童生徒に対する影響はやはり図りしれないものだろう。ではそんな「先生」は児童生徒にとってどんな存在であるべきなのだろうか。それぞれのエピソードがそのヒントを教えてくれる。
それぞれのエピソードは単なる思い出話じゃない。先生を目指す身としては、自分自身が目指す「先生像」を絶えず思い描いてい -
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説明に対してとても謙虚な姿勢で挑んだ本。池上彰さんを初めてみたのは『週間こどもニュース』のお父さん役のこと。当時ニュースなんてつまらなかった小学生の自分にとって、模型とか劇仕立てが出てくるこどもニュースは見ていて面白かった&分かりやすかった。
その分かりやすさは、池上さんが考え抜いた末に使われている説明の結集だったのだな。
池上さんの勉強法は〜術みたいなテクニシャンなものではなく、本人も書いているように愚直。ツールもアナログ。なので、勉強テクニックやツールについて読みたい人には向かない本かも。
そうではなくて時間はかかっても、新聞読んだり、そこから考えたりして、受験でも就職でも仕事で