吉村昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦艦武蔵の建造から最期までを、ある意味淡々と描いている。
誰かに感情移入する事もなく、事実を事実として緻密に描き切っている。
敵国である米英だけでなく、日本国民にも秘密とされた大和、武蔵。すでに航空機での戦争へと移行しつつあった時代に敢えて不沈艦として大型戦艦を建造する意味とは何だったのか。
日本海軍の象徴としてなのか。武蔵建造にかける人達の盲目的なまでの情熱。出来てからの活躍が難しいと何となく理解していても、完成させる事が目的となっていた当時の人達の情熱。
完成してからの描写があまりにも悲しい事と対比すると、 何と無駄なものに時間と労力と人を投資していたのか、と思ってしまう。
吉村 -
Posted by ブクログ
「これは映像になる」
と、どなたかが感知して映画になったのかどうか
2,3前に映画が完成しブレイクしいたのを思い出す
たしかに読んでいて
雪の霏々と舞う中の惨劇を絶えず思い浮かべてしまう小説
日本史の勉強で
「安政の大獄」1859年(安政6年)
「桜田門外の変」 1860年(蔓延1年)
と暗記した昔が懐かしい
けれどもたった2行の年表事項、試験が終われば忘れてしまう
その歴史的事実を忠実に吉村昭さんは小説になさった
ルポルタージュでもない、創作でもない作品
ましていわゆる時代小説でもない
しかし
感動を呼び起こし夢中にさせる筆力
それはなんだろうなぁ、誠実な筆運びというのかな -
Posted by ブクログ
シーボルトの娘「いね」の波乱の生涯
あるいは
女性自立ものがたり&教養小説
とみてもいいのであるが
事実上スパイだった医師シーボルトと遊女の間に生まれ
江戸時代末期、女でありハーフがゆえに辛酸刻苦して
女医第一号になったという
それはそう強調してなくて淡々
吉村さんの筆は
末と維新後の歴史事実にものすごく詳細に詳細に
書かれてあったので、その雰囲気にのまれた
つまり、その裏打ちがあるからこそ
おいねさんがぴかりと光った女性だったのね
との読後感なのである
なるほどね、思うには思うが
すっかり維新前夜維新後の歴史事実に目を覚まされた
そりゃそうでしょ、港にゃ、外国軍艦押し寄せ
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購入済み
読むほどに先に、先にと心が。
今は読んでる途中です。一気に読めない性分なので。
数年前に、司馬遼太郎の「坂の上の雲」全巻読みました。全6冊でとても時間が、かかりました。日本海海戦のところは後半にでてきます。
同じ日本海海戦でも作者が違うと、どう変わるのだろうと興味が湧きこの本を買いました。難しい表現はありません。とても読みやすいです。
日本海海戦のことを知りたければ、この一冊で充分でしょう。
バルッチック艦隊が出港から各地の港に寄港しながらの様子は、つい世界地図で見てしまうほどの興味がわきます。歴史上、強大国のロシアとアメリカと正面きって戦った国は日本以外にありません。日本史を知る上でも、ぜひ中学生や高校生にも読ん