新井素子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこちらもリバイバルで再読。初読時はこれほどSNSのようなインタラクティブなコミュニケーションツールが発達していなかった時代なので、三津子の孤独がリアルに伝わってきた。
日記のスミ塗り部分の仕上がりは新潮版単行本のほうに軍配。どう表現するか苦心しただけある。あのページを開いたときはゾッとした。
曖昧な自他境界と極端な白黒思考が状況(病状?)を悪化させたおもな要因だと思うけどそれが生来のものなのか生活環境によるものなのか。あるいは両方か。
住民票の閲覧制度が改正されたのが2006年でこの作品の出版年度が1992年なので、そのへんはどう想定しいたのだろう。手紙は忠春に見せないことにしていたようだし、探したりはしなかったんだろうか。とはいえ(決意はどうあれ)諸々かんがみても母子ともにハッピーエンドの結末は想像しにくいので、あまり突きつめないほうがよさそう。 -
Posted by ブクログ
豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
日常SFから遠未来SFまで8編を収録。
「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。
「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。
個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた頃』と『しあわせのパン』どちらも寂寥と罪悪感、そしてしあわせの詰まった素敵な話です。 -
Posted by ブクログ
散歩がてら入った本屋さんの『おすすめミステリ、ホラーコーナー』で気になって購入。
サイコホラーと紹介されていましたが、私には「純粋な愛が行きすぎてしまった物語」のように映りました。
すべてが愛情からくるもののようにも見える一方で、人によってはそうは受け取れず、私自身も不安を覚えたり、主人公の異常さを強く意識させられる場面もありました。
ラストで主人公を含めた登場人物たちの行動には、疑問を感じたり驚かされたりもしました。
それでも読み進めるうちに、主人公だけがおかしいわけではないのだとも思わされます。
物語を追うなかで、登場人物それぞれの言い分や気持ちが理解できてくる感覚があり、立場や視点によって見え方が変わるのだと、普段なら気付けないような視点を得られた気がします。
ラストはとても切なく、余韻が残り、読後もしばらく心に引っかかる作品でした。 -
匿名
購入済み新井素子さんのお宅の、わにのぬいぐるみのわにわにのしゃべることを新井素子さんが口述筆記で原稿にした本、らしいです。
新井素子さんは旦那さんともども大のぬいぐるみ好きで、この本を書かれている時点で400匹ものぬいぐるみを持っており、
それぞれに名前も個性もあるようです。
昔読んだような気もするんだけど、本棚になかったので、今回購入しました。 -
Posted by ブクログ
ぞくっ。日常という仮面に、亀裂が走る。どこか、とっても基本的なところで、くいちがっている世界。
あと六日で地球が亡びる。非常に、非現実的な世界。
回避不可能な隕石衝突で地球終了となったら私ならどう過ごす…?ずっと本を読んでるかな、、
いや未知の領域。どうなるかわからないかな…
外は危険だから出て行きたくないか。もう人間じゃない、どうせ終わるんだからって理性吹っ飛んだ輩が横行してそうで…
久々の再読
チャイニーズスープのくだりが衝撃すぎてそこだけ憶えてた…
それは序の口にしか過ぎずで、、、
改めて読んでラストに感極まり泣いた。
終末ものは創作意欲掻き立てられるのか
あげたらキリがないくらいある中、頭ひとつ抜けての永久不滅の名作だと思った。
人はどうせ死ぬ。それでも生きる意味はあるのかのひとつの答えがここに…
ちょっと文体が80年代というか、この頃の女子って、特に同人誌とかの作者近況とか、だいたいこんな感じでした。。
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購入済み
不思議な文体だなぁと思っていたら昭和の作品だった。これを19かそこらの時に書いてるのも好きすぎる!不思議な世界観でいつの間にかスッと受け入れて読んでる自分がいた。
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ネタバレ 購入済み
ん、、、んん?
潜在意識とのコラボ作品が半分とな。
もともとの文章力、構成力がしっかりしてる方だから、無意識にもプロがいらして…
そしてこういうショートショートが生まれたのでしょう。
なんて素敵な時間なのか…
AIのことを勉強しました。
それから読んだらこれが近未来に起こることなんだろうと思われて…
神が降りてるのでしょうか?
ぬいぐるみ型かどうかはきっと選べるのでしょうけれど。
また、絵里。
妊娠して育てるところまでの自身の変化、失うものに焦点が当てられた作品。愛を得るにはどれだけの心血を注がねばならないか、という観点から描かれている。
経済的損失まで考えたら詰む未来。
そして…
ほぼ同じ経験をしました。
似たような思考を経て。タクシーの中、遠ざかる相手の顔を見ながらその一錠を口にしました。
中国製の安全なのが1万円で売られてるのよね。
作者に同じ経験はないでしょうに、すごい。
そして全ての母への尊敬の念が湧きます。 -
Posted by ブクログ
今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。
ただ、
ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。
後半の作品が特に楽しかった。
個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。
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↓以下、大まかなあらすじ。
●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
⇒日常ほんわか系。
まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
カラス(キング)との戦い。
●秋吉理香子『呪い』
⇒日常~イヤミスへ。
猫好きな大学生…ぼく
猫好きなおばさん…荻野さん
役所の動物管理課…瀧本さん
⇒異色の野良猫見守り隊!
責任を持って地域ねこの世話をしていたが、それでもよく思わない人が現れて…。
●芦沢央『春の作り方』
⇒日常ほっこり系。
亡くなった祖母が毎年作っていた桜の塩漬け。
それを毎年楽しみにしている祖父。ぼくが不注意で塩漬けの入った瓶を割ってしまう。友人の少年名探偵にアイデアを貰い、こっそり作り替えようとするが…。
●小松エメル『一心同体』
⇒もろイヤミス。
わたし(茜)と葵はいつも一緒だった。
でも性格は全く違う。茜のが勉強はできるが、どこか抜けた所のある葵はイジメてきた相手とも友人になれた。そんな葵はずっと猫になりたがっていた。人間の葵がある日いなくなり、猫になって帰ってきた。でも本当の理由は…。
●恒川光太郎『猫どろぼう猫』
⇒怪奇ホラー系。
架空の妖怪"ケシヨウ"は、人間社会の中に化けて溶け込み、猫・犬・人間などを食べる。
ある日、空き巣をしていた女が、ケシヨウを長年追う変な老人に出会ってしまい、更に偶然が重なり悲惨な結末へ。
●菅野雪虫『オッドアイ』
⇒日常ほっこり系。
行方不明になった飼い猫のオッドアイと、あだ名で「死神」と言われる友人の冬路。川原で死んでいた猫をつかんだのを見られたのがキッカケで死神という嫌なあだ名をつけられてしまったが、それには優しい訳があって…。
●長岡弘樹『四月のジンクス』
⇒少しイヤミス~ほっこり系。
縁起が悪いことが嫌いな主人公(高齢女)
長年、隣に住む同級生だった加寿子とは競いあってきた。どちらもボロ屋に住む単身高齢者。
ある日、加寿子の飼っていた猫を預かることになったが縁起の悪いと思っている黒猫で…。
●そにしけんじ『猫探偵事務所』マンガ