新井素子のレビュー一覧

  • おしまいの日 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こちらもリバイバルで再読。初読時はこれほどSNSのようなインタラクティブなコミュニケーションツールが発達していなかった時代なので、三津子の孤独がリアルに伝わってきた。
    日記のスミ塗り部分の仕上がりは新潮版単行本のほうに軍配。どう表現するか苦心しただけある。あのページを開いたときはゾッとした。
    曖昧な自他境界と極端な白黒思考が状況(病状?)を悪化させたおもな要因だと思うけどそれが生来のものなのか生活環境によるものなのか。あるいは両方か。
    住民票の閲覧制度が改正されたのが2006年でこの作品の出版年度が1992年なので、そのへんはどう想定しいたのだろう。手紙は忠春に見せないことにしていたようだし、

    0
    2025年09月24日
  • おしまいの日 新装版

    Posted by ブクログ

    くますけの隣にあり気になり購入しました。
    だんだんと狂っていく主人公の日記がベースの話。なんとなく予想していた結末とは全然違った。狂っていたのは主人公なのかそれとも主人公の夫なのか、それとも社会なのか。最後まで読んでわからなくなった。まともってなんだろう。
    帯に書いてあった「まともな時に読んでください」の意味がよくわかった。
    2回目に読むと受け取り方が違ってきそうなのですぐに再読したい。

    0
    2025年09月15日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

    Posted by ブクログ

    豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
    日常SFから遠未来SFまで8編を収録。


    「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。

    「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
    具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
    美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。

    個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた

    0
    2025年09月07日
  • おしまいの日 新装版

    Posted by ブクログ

    散歩がてら入った本屋さんの『おすすめミステリ、ホラーコーナー』で気になって購入。

    サイコホラーと紹介されていましたが、私には「純粋な愛が行きすぎてしまった物語」のように映りました。
    すべてが愛情からくるもののようにも見える一方で、人によってはそうは受け取れず、私自身も不安を覚えたり、主人公の異常さを強く意識させられる場面もありました。

    ラストで主人公を含めた登場人物たちの行動には、疑問を感じたり驚かされたりもしました。
    それでも読み進めるうちに、主人公だけがおかしいわけではないのだとも思わされます。

    物語を追うなかで、登場人物それぞれの言い分や気持ちが理解できてくる感覚があり、立場や視点

    0
    2025年09月06日
  • おしまいの日 新装版

    Posted by ブクログ

    夫が仕事から帰るまで起きて待っている妻
    私なら?
    もしも専業主婦をやっていてもそんなことはしない。食べてお風呂に入って先に寝てるよ、きっと

    でも
    三津子さんの日記を読んでいると、おかしいと思う気持ちの片隅にはおかしくないかもという気持ちも生まれている気がするの
    誰も彼もみんな少しずつ変なのさと思う

    さて
    三津子さんは……………

    0
    2025年08月20日
  • おしまいの日 新装版

    Posted by ブクログ

    とても強いショックを受ける作品だった。
    まともなのは誰なのか、おかしいのは誰なのか。どの状態がおかしいのかまともなのか途中わからなくなった。
    家庭の病理に蝕まれた生活をのぞいているみたいで面白かった。日記調で語られるところも個性的で飽きず、何より自分に合っていた。
    多少気が狂った方が世の中生きやすいけど、まともに生きることから目を背けられない。絶対に道を踏み外せない。そうした強迫観念のような病に現代人も罹っているかもしれないと感じた。

    0
    2025年08月05日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに素子さんの作品を読みました。
    昔と同じ文体のまま、深みが増してて良かったです。
    気軽に梅酒を飲んでみたら、10年もので、すんごく美味しかった、みたいな気分です。
    あとがきで、作家としてめざめたみたいな事が書いてあったので、これからも新刊が出るのかなと少し楽しみです。

    0
    2025年07月07日
  • わにわに物語

    匿名

    購入済み

    新井素子さんのお宅の、わにのぬいぐるみのわにわにのしゃべることを新井素子さんが口述筆記で原稿にした本、らしいです。
    新井素子さんは旦那さんともども大のぬいぐるみ好きで、この本を書かれている時点で400匹ものぬいぐるみを持っており、
    それぞれに名前も個性もあるようです。
    昔読んだような気もするんだけど、本棚になかったので、今回購入しました。

    #笑える

    0
    2025年06月21日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

    Posted by ブクログ

    SF×食卓の短編集。

    個人的にいちばん好きだったのは
    やっぱり竹岡さんの「E・ルイスがいた頃」
    だったけれど、
    テーマ的にもいちばん合っていておもしろいと思ったのは
    須賀しのぶさんの「しあわせのパン」

    そして新井素子さんはさすがのトリ。
    タイムリーなテーマでしっかり読ませてくれる。

    ぎゅっ

    0
    2025年06月13日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

    Posted by ブクログ

    8人の作家による SFごはんアンソロジー
    いろいろな時と場所のごはん
    ごはん 生きるために必要なもの
    生きていく楽しみになるもの
    サプリだけで栄養を摂るのは 嫌だな
    やっぱり 美味しいと感じながら食べたいな

    0
    2025年06月11日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    ぞくっ。日常という仮面に、亀裂が走る。どこか、とっても基本的なところで、くいちがっている世界。

    あと六日で地球が亡びる。非常に、非現実的な世界。

    回避不可能な隕石衝突で地球終了となったら私ならどう過ごす…?ずっと本を読んでるかな、、
    いや未知の領域。どうなるかわからないかな…
    外は危険だから出て行きたくないか。もう人間じゃない、どうせ終わるんだからって理性吹っ飛んだ輩が横行してそうで…

    久々の再読
    チャイニーズスープのくだりが衝撃すぎてそこだけ憶えてた…
    それは序の口にしか過ぎずで、、、
    改めて読んでラストに感極まり泣いた。

    終末ものは創作意欲掻き立てられるのか
    あげたらキリがないくら

    0
    2025年05月27日
  • グリーン・レクイエム 新装版

    QM

    購入済み

    不思議な文体だなぁと思っていたら昭和の作品だった。これを19かそこらの時に書いてるのも好きすぎる!不思議な世界観でいつの間にかスッと受け入れて読んでる自分がいた。

    0
    2025年05月24日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

    Posted by ブクログ

    SFと食事に関するテーマアンソロジー。どことなく漂うデストピア感と失われていく料理という文化。アンソロジーなので色々な切り口があって面白い。無駄も多いけど、多彩な料理文化が維持されていくといいなぁとか思います。
    1つだけ気になった。テーマアンソロジーに既存作品の番外編を持ち込むのはちょっとどうなんでしょうね。

    0
    2025年05月19日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

    Posted by ブクログ

    SF世界に出てくる「食事」にスポットを当てたアンソロジー。SFの中に出てくるご飯はどれも味気ないイメージだったけど、本当にその通りで(笑)、そこから繰り広げられるドラマだったり広がりや人との繋がりなども感じられて面白かった。 個人的には「E・ルイスがいた頃」(竹岡葉月)が好き。暖かい気持ちになれる。 「美味しい囚人飯」(椹野道流)は本編も読みたくなった。

    0
    2025年05月06日
  • ダイエット物語……ただし猫

    Posted by ブクログ

    素子さん節と、名付けたくなる独特の文体、健在。嫌いじゃないし、この独特のリズムが、よりキャラクターを可愛くさせてると思う。
    腸は伸展した時に痛むことがある。っていうことが、一番の知識の修得。伸展ということは、縮むことはないのかしら?縮むときは、痛くない?

    0
    2025年05月04日
  • イン・ザ・ヘブン

    ネタバレ 購入済み

    ん、、、んん?

    潜在意識とのコラボ作品が半分とな。
    もともとの文章力、構成力がしっかりしてる方だから、無意識にもプロがいらして…

    そしてこういうショートショートが生まれたのでしょう。

    なんて素敵な時間なのか…



    AIのことを勉強しました。
    それから読んだらこれが近未来に起こることなんだろうと思われて…
    神が降りてるのでしょうか?
    ぬいぐるみ型かどうかはきっと選べるのでしょうけれど。


    また、絵里。
    妊娠して育てるところまでの自身の変化、失うものに焦点が当てられた作品。愛を得るにはどれだけの心血を注がねばならないか、という観点から描かれている。
    経済的損失まで考えたら詰む未来。
    そして…

    ほぼ同じ経

    #ドキドキハラハラ #シュール #胸キュン

    0
    2025年02月07日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    今まで4作品くらい"猫のアンソロジー"を読んでいるけど一番面白かったかも。

    ただ、
    ミステリーというよりイヤミスっぽかったり、
    ホラー要素もある作品もあるので、表紙のポップさには似つかわしくないかな。

    後半の作品が特に楽しかった。
    個人的には、『オッドアイ』が好きかな。
    『呪い』の嫌な後味の終わり方も好き。

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ↓以下、大まかなあらすじ。

    ●新井素子『黒猫ナイトの冒険』
    ⇒日常ほんわか系。
    まだ子猫で元野良、黒猫(ナイト)目線の話。
    カラス(キング)との戦い。

    ●秋吉理香子『呪い』
    ⇒日常~イヤミスへ。
    猫好きな大学生…ぼ

    0
    2024年11月12日
  • ……絶句(下)

    Posted by ブクログ

    納得のいく終わり。そして、心底嫌なキャラクターはいないところもいい。いーさんも結局なんだか可愛く思えてしまうし。

    ただ、上巻もだけど、この文庫版の表紙カバー絵は嫌い。元の本の絵のイメージが強いのもあるけど、このイラスト描いた人この小説読んでないよね?と思わざるを得ない。とにかく登場人物の外見描写と絵が違いすぎる。分かりやすいところでは黒髪美女っていってるのに茶髪とかね。逆に読んでてこれを描いたならさらに最低だけども。
    1980年代と2010年では読者が興味を引く絵柄は変わるのかもしれないが、これはやってはいけない。

    でも話そのものは面白いので、未読の若い人には読んで欲しいですね。
    巻末の番

    0
    2024年08月13日
  • ……絶句(上)

    Posted by ブクログ

    中学生の時に読んだ本を文庫で再読。
    当時、新井素子の作品では一番好きだった話。
    その時のはもっと大きい本でイラストは吾妻ひでおさんだったなー。
    で、この本の表紙カバーのイラスト見て違和感はあった。小説の人物描写と違う感じもするし。
    ともあれ、肝心の中身は当然同じで、懐かしくも面白かった。ワイワイガヤガヤと、そして生き物とか環境とか世界、歪みとか命に対しての考えとかいろいろ。
    ラスト、下巻に向けて盛り上がってきた。続けて下巻も読む。

    0
    2024年08月12日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    最初は文体が苦手かも
    って思ったけど、おもしろくて一気見した
    これを20歳で書いたのすごい

    1週間後に地球が滅びる
    ってなって、どんどん狂っていく世界
    狂った方が楽やけど、
    ひとめあなたに会うために走った主人公。
    人間っていずれ死ぬのに何のために産まれたんやろう
    もし1週間後死ぬってなったらどうするやろう
    と考えながら読んだ

    恭子の頭の中がごちゃごちゃして
    自分でもどうしたいのか分からなくなるところ
    なんとなく共感できた
    私も女やったんやなって思った

    0
    2024年07月04日