【感想・ネタバレ】ひとめあなたに…のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2009年10月07日

2009.9
文章が読みやすく、生きている。タイトルもあとがきも魅力的。
20歳の時に書いたとは思えない。
構成も、1本背骨があって、枝があって、魚の骨を連想させる。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

「滅びの前のシャングリラ」の対談で知ってから読みたいと思ってました。
古い本だから本屋では見つからないかなーと思ってたら、重版かかったみたいでよかった。
ストーリーは無理よりの無理だろ、みたいなとこあるけど、大事なのはそこではない。
独特の文体が苦手でなければ、ぜひ読んでください。

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

初めて読んだのは40年近く前ですが、何年経っても何度読んでも大好きな作品です。
あまりにこの本が好きすぎて、練馬から本と同じルートで鎌倉に連れて行ってもらったことがあるくらいです。バイクではなく車ででしたけど。
SFかと問われると返答に困りますが、ラブストーリーとしても人間ドラマとしてもおすすめでき...続きを読むる本です。

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Posted by ブクログ 2016年08月03日

No.898
1. 目的
 ビブリオバトルで紹介されていた1冊。
2. 得たこと
 「セカイ系」というSFジャンル。ディストピアを背景に、究極のシチュエーションで入り組む人間関係の描写に引き込まれました。
3. アイデア
 新井素子さんの他の本を読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2011年09月14日

一週間後に地球ごと、すべてがなくなってしまうなら、あなたはどうする?

私は・・・・・

自分の価値観を改めて問い質してみた。

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...続きを読む新井素子の本はこの話が初めてだったのだけど、文がとてもきれいだな~と思った。
当時にしてみたら、新井素子はかなりセンセーショナルだったみたいだけれど、今の私が見ると、現代のものよりもかなり言葉がきれい。
他の本も読んでみたいと思った。

0

Posted by ブクログ 2010年01月01日

確か初めて読んだのは、大学生くらいのときだったと記憶している。
主人公の女の人が鎌倉へ向かう途中に、
「自主性のない女子高生」と出会うのだが、
一週間後に地球は滅びてしまうと知っても、
彼女はただ淡々と参考書を開いて勉強をしている。
それを見て、ああそれ分かるけど、そういう枠に嵌りきれなくて自分はず...続きを読むっとしんどかったんだよなと、思ったのをよく覚えている。
小さい頃からずっと受験受験で、いい大学に入ることこそが「正しいこと」で、
それ以外は駄目、みたいな価値観を学校に押しつけられて過ごしてきたけど、結局私にはそういうのが全然向いてなくて、そして「真理」にはそういうのが向いてるんだろうと。
大学なんて、全然ゴールじゃないのに。先生達はそういうの、
全く教えてくれなかった。
だから「真理」が言いたいこと、痛いほど分かる。的確だと思う。

あとは、旦那さんばらばらにしちゃう奥さん、怖かったな。
そこまで執着する愛情ってのは‥‥正直分からん(笑

それにしても、こういう話を20才で書ける新井素子という
才能は、すごいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月12日

 子どもの頃、母が持っていたこの本を読んだ時から衝撃が忘れられない。バラバラ殺人のニュースを見たり、カニバリズムの話を聞いたりするたびに思い出す。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

あと少しで地球が滅びることを想定して書かれた小説。
いや~怖いトコロがあった。あった。印象的すぎました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月19日

なかなか面白かった。
地球滅亡の話だが、この本はSF的な大きな行動はなく、皆が死ぬとき一人一人の人間はどんな行動を取るんだろうというもの。
死を目の前にして人が狂う様を色々な観点から描かれていて変わった本だなあと感じた。
文体も特徴的で、しかし読みやすかった。

すべての人の話を見てきて、圭子がその...続きを読む人たちを見て感じたことや、彼氏の朗への愛と、朗との会話が最終章で描かれるが、美しく深い愛を感じた。

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Posted by ブクログ 2014年09月27日

女子大生の圭子は、恋人・朗から突然の別れを告げられた。自分は癌にかかって余命いくばくもない、と言うのだ。翌日、こんなニュースが届く。「一週間後、地球に隕石が激突する。人類に逃げ延びる道はない」圭子は決意した。最後にもう一度、朗に会いに行こう。練馬の家から、彼の住む鎌倉を目指し、彼女は徒歩で旅をはじめ...続きを読むた。道中での4人の女性との出会いを経て鎌倉にたどり着いた圭子は、何を思うのだろうか

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また読み返してみたい

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Posted by ブクログ 2014年05月31日

終始口語調で書かれた文体で、知らず知らずと自分が主人公になった気分に。
圭子のストーリーをベースに、うごめきあう愛と、人間の歪んだ何か。。
各登場人物が全て女性なのは、女性ならではの、得体の知れない想い、神秘的なこと、人を好きになるというシンプルなこと、を著者が日々感じていたからじゃないかなぁと思っ...続きを読むた。著者の中にある感情の縮図。

私は地球最後の一週間、好きな食べ物食べて、好きな人に会ってありがとう大好きと伝えたいなぁとぼんやり思った。

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Posted by ブクログ 2014年04月28日

1週間後、隕石衝突により地球が滅びる。圭子は病気を理由に別れを切り出した彼に会いに練馬から鎌倉へ向かう。
出だしのエピソード「チャイニーズスープ」がショッキング。他のエピソードに出てくる人たちも狂気をはらんでいて怖い。
狂気を目の当たりにし、狂気と正気の狭間で揺れながらも目的に向かって進んでいく圭子...続きを読むを応援。圭子の想いがにじみでるラストが素敵。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月16日

 宇宙魚顛末記、という話の滅びてしまう方の地球のお話。
 恋人が不治の病で、気まずくなってしまったものの、地球が滅亡してしまう為、みんなが平等に死んでしまう事態になった為、遠いし道中も危険だけれども会いにいき、その道中で通り過ぎる人たちのちょっとインパクトの強いオムニバスストーリー。
 勉強すること...続きを読むで親に復習をする少女は、地球がなくなっても勉強し続ける。怖い。
 妻の鏡のような貞淑な女性が浮気相手のところに行こうとする夫をシチューにしていまう。怖い。
 辛すぎる現実の前に、夢の世界に閉じこもる少女の話も切ない。
 未来が閉ざされるときに、今、大切なものが何かを狂気と絡めて強く突き付けられる。主人公が比較的まともで、救いのあるラストで読後感は悪くない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月03日

不治の病にかかった恋人に振られた圭子は、
一週間後に隕石が衝突し人類は滅亡することを知り、
練馬から鎌倉の恋人宅まで歩いて向かうことを決意する。

圭子が元恋人と再会するときに着る服とハイヒールだけを持って出発したときは、道中に出会うあれこれのお話かと思った。
が、章が変わると、人形のように...続きを読む主体性のない妻が夫を殺して解体し、夫の肉を使って料理をしはじめるすごい展開。

圭子が交錯した人類滅亡を迎える4人の女の話が、圭子の道中に挿入される形。
圭子は主人公というほどに物語の大きな役割は背負っていない。
彼女はひたすら恋人に会いたい一心で前進する。
途中でバイクに乗って一気に鎌倉へ着いてしまうし大きなアクシデントにはほとんど合わない。
ただただ鎌倉を目指す。

各挿話の主人公達は、パニックになりその衝動が外へ向かう、というありがちな図式ではなく、それぞれに事実を受け入れて進んでいくのが新しい。


コテコテの新井素子作品であるから、文体がキライ、合わない、という気持ちもよくわかるけれど、やはり新井素子は天才だなと思う。
1981年に刊行された作品の改訂版。
二十歳のとき書いたなんてね。
『チグリスとユーフラテス』といい、何て嗅覚の鋭い人なんだろうと感心する。

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Posted by ブクログ 2011年05月27日

欠けた自分の半身が、ひとめ会いたいあの人だというのは、愛おしいなと思った。

狂気と正気の境界線というのは私が常々考え、悩まされている事でもあるので、深く印象に残りました。

地球が滅亡すると知った時、私も会いたい人に会いに行くのだと思う。
その時は好きな音楽を持って行けたら良いな。

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Posted by ブクログ 2009年11月05日

5年前頃に読んだ本です。

世界がもう滅びるという時、主人公は元彼に会いにいきます。
その途中で数人の女性と出会うのですが。。。。

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Posted by ブクログ 2021年12月05日

いわゆる“セカイ系”と呼ばれるもの。

「来週、地球が滅びるとしたら」という、あまりにも特殊な状況。その状況にもし自分がいるのならば、どんな行動をとるのだろうか。

似たような破滅SFで伊坂幸太郎の『終末のフール』を連想したが、この『ひとめあなたに…』は来週という近い将来の話ゆえに切迫した内容だ。
...続きを読む
練馬から鎌倉までの旅で出会う女性たちがみんな個性的。最初に出会う由利子の「チャイニーズスープ」が強烈で、この小説は猟奇的な話が続くのかと思ってしまった。興味深かったのは智子の「夢を見たのはどちらでしょう」で、現実の捉え方がとても面白かった。

この結末からすれば、これは恋愛小説なのだろう。

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Posted by ブクログ 2021年09月11日

一年一年がとても長くて、恋にしろ失恋にしろ十分した気がしている。失敗や成功もくっきりとしていて、諦めたり喜んだり、行動的ですぐ立ち直り、絶望もやってくるが、希望がすぐ取って代わる。

だから、はたちの頃って、もう人生を味わいつくしたような気がしているのよね。
本当はそれからが人生長く、機微に溢れ、苦...続きを読むしけれ、楽しいのだけれど。

そのみずみずしさがここには書かれている。新井素子さんの20歳の作品だそうだから、そのまま生のまま。

恋しい夫を食べてしまったり、バイクでひき殺したり、いや、地球に隕石がぶつかって破壊されてしまうなどと涼しい顔でいわれてもねぇと思うが、そんなことも有りと平気に思う若さがわからないでもない。

現実味が無いとなじることなかれ、了解していることと飛躍は共存する。若さはどんな不自然をも凌駕するのだ。

「ひとめあなたに…」逢いたかった!
それがすべての「その時」を惜しむ。

誰かが夢みているわけでもなく、夢がさめるわけでも消えるわけでもないのだ。
隕石がぶつかって地球がなくなるのではなく、新たな地球が登場するということ。

何を隠そう私も23歳、恋が実って結婚したらば人生、後は平坦と思った口である。思いたかった口である。

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Posted by ブクログ 2020年08月08日

同級生に薦められて読みました。最後に食べるなら何を食べるかとふと考えることはあっても所詮は想像の範疇であって、地球がなくなるとすれば果たして自分は何をするのだろうか…100年ほど前にハレー彗星が地球に接近するときに地球上の空気が消滅してしまうので浮き輪やタイヤのチューブに空気を入れて備蓄したという話...続きを読むを何かの資料で読んだ事がある。この本が刊行された昭和60年といえばパソコンも携帯電話もないアナログな時代なので、情報も乏しい世の中だけどその反面、想像、空想、妄想がふくらむ本が多かったように感じた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

もっと軽い話かと思いきや…良い意味で裏切られた。チャイニーズ スープは衝撃的。40年前の作品、20歳の女性目線による独特な文体や内面描写にも読みづらさは感じなかった。

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Posted by ブクログ 2019年08月09日

内容(「BOOK」データベースより)
女子大生の圭子は最愛の恋人から突然の別れを告げられる。自分は癌で余命いくばくもないのだと。茫然自失する圭子の耳にさらにこんな報道が―“地球に隕石が激突する。人類に逃げ延びる道はない”。彼女は決意した。もう一度だけ彼に会いに行こう。練馬から鎌倉をめざして徒歩で旅に...続きを読む出た彼女が遭遇する4つの物語。来週地球が滅びるとしたら、あなたはどうやって過ごしますか。



来週地球が滅びるとしたら、私は圭子の行動が1番理解出来るかも...お互いに幸せな気持ちで死ねるのなら それは理想な終わり方だと思いました。
いざその時になったら 死にたくない!とジタバタするのかもしれませんが 人間はいづれ死ぬものだと言う事は歳とともに強く思う事でもあります。
幸せなだったと感じながら死にたいです。

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Posted by ブクログ 2018年10月08日

文体がはまる、小気味よい、時代背景諸々踏まえ新井素子はすばらしい、でも後半の展開はないと思う、あと少女漫画過ぎて個人的にはあと一歩

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Posted by ブクログ 2012年11月23日

恋人郎の癌が発覚。
一週間後に消滅する地球。
主人公圭子は恋人郎に一目会うために練馬から西鎌倉まで歩いて向かう。
道中、終末期を迎え、それぞれの人生を解釈しようともがく登場人物。それに自分を重ね合わせる圭子。様々な出来事を経て、郎と再会を果たす圭子。そこに待ち受けているものとはー。

個人的には「真...続きを読む理ー走る少女」が一番印象的だった。一見、正常に見えて最も狂気的。それはとてもリアリティがあった。
全てのストーリーが違った角度から、ぐさりぐさりと読者に投げかけてくる重みがある。それを独特の文体でサラッとやってのけるもんだから……。

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Posted by ブクログ 2012年10月04日

なかなか独特な文章で、入りにくかったけど、クレイジーな奥様の話が面白くてそこからは一気に読めた。
世界の終わりって設定だから、自分ならどうするだろう、人類はどんな行動をするんだろうとか考えた。暴動、虐殺、理性を捨てて本能をむき出しにするのか、大切な人とゆっくり過ごすのか。日本人は最後まで仕事してそう...続きを読むだな、警察とか。でも単身赴任とか遠距離の人はつらいな〜。交通機関だけは動かして欲しいなとか、考えだすと止まらなくなる。

ただ、出来れば途中で彼氏と出会うようにして欲しかった!

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Posted by ブクログ 2012年08月10日

独特の気持ち悪さ。
少女の持つ若いエゴも頑なさも、世界の終末ではどう描かれるか。
完璧なハッピーエンドのように小さな幸せに包まれる結末に内在する悪夢に、ぞっとさせられる読後感だ。

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Posted by ブクログ 2010年06月03日

地球滅亡する日まであと僅か。主人公の出会う人々を巡る連作。とりあえずチャイニーズスープは食べられなくなる。狂気と正気の狭間で主人公はどうなるのか。

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Posted by ブクログ 2009年11月24日

地球滅亡まであろ一週間
振られた相手に会うために江古田から鎌倉まで歩いて行く
女性の話し

彼は画家を目指していたのに骨肉腫にかかり
腕を切断しなければならない…
切断しても命は短いだろう…

でも一週間で地球が滅亡するならそんなことは関係ない
彼に会いたい

とても素敵なロマンスを期待して読んだの...続きを読むですが
途中、遭遇するそれぞれの滅亡までのストーリーが
突飛で…

楽しく読みすすめることが出来ましたが
題名にだまされたと感じました

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