新井素子のレビュー一覧

  • ……絶句(下)

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    納得のいく終わり。そして、心底嫌なキャラクターはいないところもいい。いーさんも結局なんだか可愛く思えてしまうし。

    ただ、上巻もだけど、この文庫版の表紙カバー絵は嫌い。元の本の絵のイメージが強いのもあるけど、このイラスト描いた人この小説読んでないよね?と思わざるを得ない。とにかく登場人物の外見描写と絵が違いすぎる。分かりやすいところでは黒髪美女っていってるのに茶髪とかね。逆に読んでてこれを描いたならさらに最低だけども。
    1980年代と2010年では読者が興味を引く絵柄は変わるのかもしれないが、これはやってはいけない。

    でも話そのものは面白いので、未読の若い人には読んで欲しいですね。
    巻末の番外編は当時の本にはなかったので、昔読んだきりの人にも再読してほしいです。

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    2024年08月13日
  • ……絶句(上)

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    中学生の時に読んだ本を文庫で再読。
    当時、新井素子の作品では一番好きだった話。
    その時のはもっと大きい本でイラストは吾妻ひでおさんだったなー。
    で、この本の表紙カバーのイラスト見て違和感はあった。小説の人物描写と違う感じもするし。
    ともあれ、肝心の中身は当然同じで、懐かしくも面白かった。ワイワイガヤガヤと、そして生き物とか環境とか世界、歪みとか命に対しての考えとかいろいろ。
    ラスト、下巻に向けて盛り上がってきた。続けて下巻も読む。

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    2024年08月12日
  • ひとめあなたに…

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    最初は文体が苦手かも
    って思ったけど、おもしろくて一気見した
    これを20歳で書いたのすごい

    1週間後に地球が滅びる
    ってなって、どんどん狂っていく世界
    狂った方が楽やけど、
    ひとめあなたに会うために走った主人公。
    人間っていずれ死ぬのに何のために産まれたんやろう
    もし1週間後死ぬってなったらどうするやろう
    と考えながら読んだ

    恭子の頭の中がごちゃごちゃして
    自分でもどうしたいのか分からなくなるところ
    なんとなく共感できた
    私も女やったんやなって思った

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    2024年07月04日
  • ひとめあなたに…

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    SF作品はほとんど読んだことないので新鮮な気持ち。
    言葉遣い(話し方)も風変わりで、印象的。
    終わり方が好きだった。

    恐怖する表現が多々あった。狂っている人達を、怖いもの見たさに読み進めていた所もある。

    一晩経って、★5かもって思ったから、その気持ちを分析してみた。
    苦しい思いをかかえた本能的な行動が書かれている本は、自分自身も同じように揺さぶられてしまう。同じ行動をする可能性があるのが怖くなる。そんな気持ちを抑え、隠したくなる。
    だから少し疲れてしまって、★4だったのだろう。
    そのまま★4にしておく。

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    2024年06月01日
  • 絶対猫から動かない 下

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    ネタバレ

    全部を解決してしまわない大円団だけど、みんなが前向きに生きていかれるんだろうな、と思えるラスト。みはるちゃん、自分の名前を見つけられるといいな。
    ある意味で、孤独、がテーマだと思うけど、このお話が書かれたのはあとがきによるとコロナ前。コロナ禍だったからこういうテーマもありだよね、と思って読んでいたから、その前にこのお話。さすがです。

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    2024年05月31日
  • 絶対猫から動かない 上

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    懐かしい文体。楽しいあとがき。そうか〜、五十を過ぎてもこんなふうな話し方、感じ方でもいいんだ、と自己肯定感を上げてもらえる文章。なんだかわからないけどグイグイ読まされました。

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    2024年05月31日
  • ひとめあなたに…

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    ネタバレ

     子どもの頃、母が持っていたこの本を読んだ時から衝撃が忘れられない。バラバラ殺人のニュースを見たり、カニバリズムの話を聞いたりするたびに思い出す。

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    2024年04月12日
  • ひとめあなたに…

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    あと少しで地球が滅びることを想定して書かれた小説。
    いや~怖いトコロがあった。あった。印象的すぎました。

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    2024年04月07日
  • グリーン・レクイエム 新装版

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    語り手が早乙女浪漫みたいな一人称小説なのに、ストーリーがちゃんと成り立っているのが凄い。
    自分達で蒔いた種の筈の地球消滅の危機そっちのけで女子大生達が青春の憂鬱を捏ね続ける「宇宙魚顛末記」が特に面白かった

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    2024年04月07日
  • 猫ミス!

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    どの作家・作品も、作り込まれていて面白かった。
    芦沢央さんの『春の作り方』。電車の中で読んでたんだけど、泣きそうになった。
    最後は、そにしけんじさんのマンガに、笑わせて貰った。

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    2024年03月25日
  • 絶対猫から動かない 下

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    ネタバレ

    人類を捕食する三春ちゃん
    立ち向かう中年おばさん(呪術者)
    天然のじーさん(足る者)
    被害者とその仲間の中学生(多数)

    タイトルは幸せの桃源郷(ココでは猫の生活とする)
    を得たからには二度と手放さない、という決意を顕す
    言葉であり、新井素子先生の代表作「いつヵ猫になる
    日まで(夢の世界で地球を守った)」にて願い求めた
    ぬくぬく陽だまりの猫生活へのアンサー小説で、一度
    手にしたぬくぬく生活を手放さないぞ!という真冬の
    布団程度の庶民的発想をパンピーたちが冗長に語るだ
    けで解決してしまう「さいえんすふぃくしょん」だ!

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    2023年12月06日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

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    目次
    ・橋を、架ける
    ・黒猫ナイトの冒険
    ・妾(わたくし)は、猫で御座います
    ・倍倍ケーキ
    ・秘密基地
    ・お片づけロボット
    ・碁盤事件
    ・なごみちゃんの大晦日

    この本が出る2年前、読者主催の「新井素子作家生活四十周年記念パーティ」が行われたという、その、お返しの本なのかな、と思いました。
    書下ろし長編のイメージが圧倒的に強い著者が、ショートショートや連載小説に挑戦した、それらの作品が収録されています。
    既読は『妾は、猫で御座います』のみ。

    だけど、どれも既読感がないわけではありません。
    なにしろ新井素子なのだから。

    40年変わらない文体、テーマやアプローチもなんなら変わっていないのです。
    1ページ目から最後のページまで新井素子でしかない本でした。

    新井素子ファンはもしかしたら文体が大事なので、ネタバレOKと言ってくれるかもしれませんが、大事を取ってネタバレはしないことにします。

    ただ、『お片づけロボット』については、私も言いたい!
    そう。
    欲しいのはお掃除ロボットではなく、お片づけロボットなのよ。
    ごみを分別し、あるべきものをあるべき場所に収納してくれるロボット。
    出しっぱなしよ、さようなら。

    それから、必要な書類、紙ごみ行きのチラシ、シュレッダーが必要な個人情報が記載された紙を分別して処理してほしいの。
    で、手書きのメモは必要な場合が多いことを理解してほしいの。
    10さんが読んだ新聞は縛って、未読の新聞は畳んで隅っこに積んで欲しいの。
    どうして紙って増えるんだろう。
    メーカー様、どうか開発よろしくお願いいたします。

    ”確かに、どんなにひとが努力をしようとも、それが叶わないことはある。いや、むしろ、その方が多いかもしれない。だが、ひとが人事を尽くさなければ、天命は、絶対に、来ない。これだけは、確かだ。”

    デビューのときからずっと彼女の本を読み続けてきたおかげで、私の中の相当な部分は彼女の本の影響を受けている。
    例えばこの、「人事を尽くして天命を待つ」。
    これはもう、私の行動規範の根幹だ。
    往々にして天命は降りないけれど、人事は尽くすよ。
    卑怯者にはなりたくない。
    という、青臭さよ、一番の影響は。

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    2023年10月22日
  • ひとめあなたに…

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    ネタバレ

    なかなか面白かった。
    地球滅亡の話だが、この本はSF的な大きな行動はなく、皆が死ぬとき一人一人の人間はどんな行動を取るんだろうというもの。
    死を目の前にして人が狂う様を色々な観点から描かれていて変わった本だなあと感じた。
    文体も特徴的で、しかし読みやすかった。

    すべての人の話を見てきて、圭子がその人たちを見て感じたことや、彼氏の朗への愛と、朗との会話が最終章で描かれるが、美しく深い愛を感じた。

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    2023年08月19日
  • 猫ミス!

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    猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。

    個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!

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    2023年06月24日
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2

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    新井素子の初期短編『グリーン・レクイエム』の続編。前作の設定を膨らませ、壮大なSF長編に仕立て上げた。

    植物人間という設定には、どんなにSF的なディティールを詰めても、ふわふわとしたファンタジー感から逃れられず、前作同様、正直オジサン世代の自分にはあまり感情移入できるところがなかった。読む人を選ぶと思われる作風だ。まぁそもそも文体からしてそういう作家と言われればそれまでだけど……。それでも興味があるのでまだ幾つか読みたいと思っている。本作については、若書きにも関わらず物語の完成度は高く、やはり作者の才能を示すに十分なタイトルだ。植物と人間の関係について真正面から向かい合い、壮大な愛のストーリーにまとめ上げている。静かなレクイエムが聞こえてくるような読後感の良さにすべてが救われる一品。

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    2023年03月26日
  • 絶対猫から動かない 下

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    あとがきに「五十代の『いつ猫』」と。
    なるほど。
    子どもの頃に『いつか猫になる日まで』を読んだ時は主人公たちに共感してワクワクし、あれから数十年経って同じように歳をとった私は、本作の50代の主人公たちの「守るべきものがあってノリで命を賭けられない」気持ちに再度共感しました。

    ただ、もうちょっと「三春ちゃん」を深掘りして欲しかったなぁ。
    確かに新井素子さんらしいラストだったけど、せっかくなら実際の妖怪伝説と絡めて、「本当は妖怪〇〇だった」みたいなオチが欲しかったなぁ。

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    2023年03月05日
  • 猫ミス!

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    ネタバレ

    猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑

    秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!



    ・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
    新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
    カラスのキングとの関係が良い!

    捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
    その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。

    飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
    最後はほっこり。


    ・呪い ★★★★★
    イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
    この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
    大好き!!


    ・春の作り方 ★★★
    芦沢央さんの話。
    猫の話というより桜の塩漬けっゆー印象の話やった。

    アーモンドの木とか、その辺にあるようなもんなんかしら?


    ・一心同体 ★★★★
    小松エメルさんと言う初めて読む作家さんの話。
    ちょっとファンタジー感ある話かと思ったら、途中から雲行きが怪しくなっていった。

    お父さんはお母さんを崖から突き落とすし、茜は葵を崖から突き落とすし。

    まあまあダークで悪くない!


    ・猫どろぼう猫 ★★★
    久しぶりの恒川さんの話!
    好きな作家さんなので、もうちょっと不気味感とかホラー感とかが欲しかった。


    ・オッドアイ ★★★★★
    菅野雪虫さんという初めての作家さん!
    良かったー!小学生が主人公の話。
    冬路がかっこよくて素敵や!

    この作家さんの他の作品が読みたくなった。


    ・四月のジンクス ★★
    長岡弘樹さんという初めて読む作家さん。
    加寿子が意地悪でなんか嫌なやつだった。


    ・そにしけんじ ★★★
    ラストはまさか漫画とは!
    久しぶりにこんな漫画読んだ。

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    2023年03月03日
  • 絶対猫から動かない 下

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    第八章~第十二章 ENDING
    単行本あとがき 文庫版あとがき

    「絶対猫から動かない」!!
    なんとな~~くその気持ちが分かったような気がするかもしれない今の私。さてさて??

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    2022年12月06日
  • 絶対猫から動かない 上

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    第一章~第七章 文庫版あとがき

    まだ下巻があるのにあとがき?? はい 執筆途中の作者の楽しさが良くわかりました。

    夢のような現実のようなフワフワ感が妙にしっくりくるような落ち着かないようなフワフワしたまま読み進む。読み終わって あれ?? 猫 出てきたっけ??

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    2022年12月06日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

    購入済み

    優しいSF短編集

    コマツシンヤ氏の装画に惹かれて購入。作家の方は一応名前は知ってますがたぶん初めて読みました。なんかSFにファンタジー感溢れユニークさも良き。

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    2023年04月28日