あらすじ
ショパンのノクターンとともに死んだあの緑の髪の少女<宇宙の申し子>明日香が生きていた!? 果たしてそれは単なる植物人間なのか? それとも、この世のすべてのものと心をかよわせることができる生命体なのか? 明日香の新たな魂が綴る真実の愛の力で、緑の地球にいま、驚天動地の現象が始まる……。
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やはり良かった
30年くらい前の学生時代に読んだことのある本です。グリーンレクイエムの新装版が出て、続編の緑幻想も読みたくなり購入しました。
なんだか唯一無二の不思議な物語で、世界観がすごく好きです。おそらくハッピーエンドなのだと思いますが、僕はなんとなく切ない気持ちになります。これでまたしばらくは、植物を観ると深く考えたくなりそうです。
愛の形、大きさを学んだ
読んだ時、なんて切ないんだろうと思ったけれど、この話を読んでいたから人の愛し方を学べたんだと思う。すごく感謝。
というのも私、病気で先が長くなくて…そんな折に出会った恋人に、健康で素敵な人と一緒に幸せに生きて欲しいと願うことが出来るから。
彼の愛する全ての植物たちになって、共に愛してゆけると思うから。
大きな愛になって、好きな人の幸せを祈りたい。
この作品を読んでいたからこその愛し方。
作者に、明日香に感謝。
Posted by ブクログ
新井素子の初期短編『グリーン・レクイエム』の続編。前作の設定を膨らませ、壮大なSF長編に仕立て上げた。
植物人間という設定には、どんなにSF的なディティールを詰めても、ふわふわとしたファンタジー感から逃れられず、前作同様、正直オジサン世代の自分にはあまり感情移入できるところがなかった。読む人を選ぶと思われる作風だ。まぁそもそも文体からしてそういう作家と言われればそれまでだけど……。それでも興味があるのでまだ幾つか読みたいと思っている。本作については、若書きにも関わらず物語の完成度は高く、やはり作者の才能を示すに十分なタイトルだ。植物と人間の関係について真正面から向かい合い、壮大な愛のストーリーにまとめ上げている。静かなレクイエムが聞こえてくるような読後感の良さにすべてが救われる一品。
Posted by ブクログ
【再読】グリーン・レクイエムの続編。
どうしようもない絶望と激しい復讐とそこはかとない愛のお話。
その愛の大きさに圧倒されて読んだ後の「決して投函されない手紙2」。
なんだか途方に暮れそうになる彼の話。
とんでもないカラクリで物語は一気にSF的に引き締まった気がした。
それでいて最後まで明日香の思い、愛を語るから、読後感はなんとはくふんわりしている。
それでいて、切ないのは私が人間だからなのかな。
Posted by ブクログ
「グリーンレクイエム」の続編。いやぁ、まさかこういう続きがあるとは・・・。わかるんですが信彦くんがかわいそうだなぁと思いましたよ。夢子ちゃんの激しさが結構好きでした。
匿名
なんとなくの理解でよいのかな?
本の中の本質の話が 難しいので その周りの出来事を理解できたら良いのかな?
植物が主な話で 主役は 植物性のエイリアンで。
全てを理解 納得はできなくても 読んでみて そーなんだでも良いお話な気がする。
Posted by ブクログ
グリンレクイエムの続き
やっぱりみんな狂ってる。てか狂わされてる。
グリーンレクイエム読んだ時も思ったけど、なんか「ぼくの地球を守って」が浮かんぶんだよね。
Posted by ブクログ
グリーンレクイエムという小説の続編にあたるが、一作目の存在を知らずにいきなり読んだ。
特に内容理解に支障はなくスムーズに読めた。
死んでしまった宇宙人の少女をめぐる恋愛や逃亡劇が繰り広げられる物語ではあるが、終始アクションや謎は存在しなく、ほんわかした情緒ある文章が続く。
どちらかというと殺伐としてたり、あっという落ちがある話の方が好きだが、これはこれでかなり楽しめた。
Posted by ブクログ
以前読んだ時は、物語の大きさにただただ圧倒された。
その頃から大分月日が経って、物事の分別のつく年齢になったつもりで再読してみたけれど、
・・・完敗です。
私は何をどうしても動物や植物を犠牲にする人間でしかないけれど、せめてそのことを忘れずに生きたいと、そう思います。