【感想・ネタバレ】絶対猫から動かない 下のレビュー

あらすじ

緊急停止した電車の夢に囚われ続ける夢路たち。夢の世界をつかさどる謎の生物「三春ちゃん」に追い詰められるが、居合わせた老人がある話をし始めた途端、急に全員が夢から覚めた。どうやら彼のある言葉が逆鱗に触れたらしいのだが……。はたして夢路は怖ろしい夢から抜け出し、猫のような安寧の日々を得ることができるのか。そして「三春ちゃん」の正体とは? 不朽の名作『いつか猫になる日まで』から20年の時を経た今こそ辿り着いた、最高の到達点!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全部を解決してしまわない大円団だけど、みんなが前向きに生きていかれるんだろうな、と思えるラスト。みはるちゃん、自分の名前を見つけられるといいな。
ある意味で、孤独、がテーマだと思うけど、このお話が書かれたのはあとがきによるとコロナ前。コロナ禍だったからこういうテーマもありだよね、と思って読んでいたから、その前にこのお話。さすがです。

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2024年05月31日

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ネタバレ

人類を捕食する三春ちゃん
立ち向かう中年おばさん(呪術者)
天然のじーさん(足る者)
被害者とその仲間の中学生(多数)

タイトルは幸せの桃源郷(ココでは猫の生活とする)
を得たからには二度と手放さない、という決意を顕す
言葉であり、新井素子先生の代表作「いつヵ猫になる
日まで(夢の世界で地球を守った)」にて願い求めた
ぬくぬく陽だまりの猫生活へのアンサー小説で、一度
手にしたぬくぬく生活を手放さないぞ!という真冬の
布団程度の庶民的発想をパンピーたちが冗長に語るだ
けで解決してしまう「さいえんすふぃくしょん」だ!

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2023年12月06日

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あとがきに「五十代の『いつ猫』」と。
なるほど。
子どもの頃に『いつか猫になる日まで』を読んだ時は主人公たちに共感してワクワクし、あれから数十年経って同じように歳をとった私は、本作の50代の主人公たちの「守るべきものがあってノリで命を賭けられない」気持ちに再度共感しました。

ただ、もうちょっと「三春ちゃん」を深掘りして欲しかったなぁ。
確かに新井素子さんらしいラストだったけど、せっかくなら実際の妖怪伝説と絡めて、「本当は妖怪〇〇だった」みたいなオチが欲しかったなぁ。

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2023年03月05日

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第八章~第十二章 ENDING
単行本あとがき 文庫版あとがき

「絶対猫から動かない」!!
なんとな~~くその気持ちが分かったような気がするかもしれない今の私。さてさて??

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2022年12月06日

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ネタバレ

「いつか猫になる日まで」は中学生のころ読んで、そこから新井素子作品にしばらくはまった。「絶対猫から動かない」の裏表紙を読んで、性質的に「いつか猫になる日まで」の精神を汲むだけなのかと思って読み始めてたんだけど、題目からして「いつか猫になる日まで」のおじさんおばさん版だった、のか。文体は、勝手知ったる感じがして、とくに気にはならない(けど初めて読む人は面食らうかも)。

50代、義理の両親の介護に精一杯な、ただの主婦だったおばさんが、こんなにかっこいいとは。(でも本来緊迫するシーンで、気が抜けちゃうような描写がずっと入るのも、相変わらず、なんだよなあ)
おじさんおばさんだけじゃなくって、中学生や新米看護師が出てくるし、それぞれが魅力的でもある。私は中学生の伊賀ちゃんや看護師の人、好きだな。一方で、村雨さんがどうにも苦手だった。とらえどころがなくて理解できなくて好きになれなかったけど、最後まで読んで、この人が好きになれなかった理由もわかったし、救いになってくれたから少しだけ許せるようになった気がする。


これを読んで改めて「いつか猫になる日まで」を読み返したくなった。実家にコバルト文庫版があるけど、最近(2019年)出たという柏書房版で買いなおしてしまおうか悩む。なんせあとがきの付録が魅力的。

そう、あとがき。「絶対猫から動かない」文庫版、上下2巻構成なんだけど、なぜかあとがきが三本入っている。新井素子さんといえばあとがき、なんよね。

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2023年03月15日

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久しぶりの新井素子。50代の「いつか猫になる日まで」を書きたかった、とのこと。人の生気を吸うことで生きている妖怪三春ちゃんと、闘うんだか闘わないんだかの、数多くの登場人物。4人ぐらいの視点で、時系列が行ったり来たりしながら進んでいくのが、辛気くさかった。ま、ラストはそういうことで良かったけど。

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三春ちゃんの正体がわかり切なくなりました。
また、こういった視点からとらえるとなんて人間は勝手な生き物なんだろうとも思いました。
夢から覚めたあとのそれぞれの人生がいい意味で変わっていきそうで前向きな気持ちになりました。

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2022年12月06日

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