新井素子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
202011/
感想であります。
これは、「ヒカルの碁」きっかけに四十歳を過ぎてから旦那と囲碁を始めた新井素子のエッセイです。
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初心者が悩むルール等についてだけではなく、日本棋院の教室に通ったり、合宿イベントやったり、作家さん達による囲碁同好会を復活させたり、試合観戦したり……といった囲碁ライフをアクティブに楽しむ様子(うーん、これは、かなり、羨ましいぞっ!)が書かれていて。
そんでもって。夫婦揃って同じ趣味で楽しまれているのも、いいなー。
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あたしは。
囲碁、まったくわからない。黒と白の碁石がある、ってのだけ知ってる程度。
初心者向けに書かれているという解説コラムや図解も載 -
Posted by ブクログ
ネタバレショートショート27篇。もちろん各々オチがあるのだが、最後まで読んで小気味よく忘却の棚に片付けるでにショートコースとは言え途中の景色、結末への推測憶測妄想が小説の構成要素である。
8つのテーマに分けられ、各々のテーマについて解説が入る。
【ゲーム】では、人間とは異質のアプローチで〈棋力〉を獲得するに至った将棋や囲碁のA I の手が人間プロ棋士の参考になる事例から、将来の創造的分野での協働を予測する。
人工知能は〈自己保存〉を〈本能〉として組み込まれれば、その究極の理想社会ではホモサピエンスを奴隷にして機械のボディをメインテナンスさせ、AI 同士でゲームなど嗜むだろうか。、文明を持った知性とし -
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Posted by ブクログ
作者の ナショナリズムと妖怪に対する考へ方に、金を払ふ価値はあると思ふ。
読後、「モグラは超音波で鳴く」(ヒミズは知らん)「知的生命体で可能性があるのは肉食獣」「ヒツジの語源説に「牧畜の対象となるもの(養獣と書いてひだしじしが訛ったヒツジ)」」と言ふのを知る。
NHKで「若者が読む小説」でこれが紹介され、そのモグラ語表記が出て、新井素子先生がなんか言ってた気がする。
その番組で新井素子と言ふ人を知った私は、ほかの本を買った。ので個人的にはこの本自体が何年か「第13あかねマンションがある東京で売ってる本」であった。
今にして思へばかう言ふ関係世界は「ドアを開けたら異世界でした」と言ふもの