新井素子のレビュー一覧

  • 今はもういないあたしへ…

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    私の大好きな新井素子氏の本。
    表現のきれいさが好きです。
    表紙にも惹かれます!
    「ネプチューン」と「今はもういないあたしへ」の2本収録。
    すっごくオススメ!

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    2009年10月04日
  • 今はもういないあたしへ…

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    理系の学校に通っていたけど、「クローン」って言うことに対する認識はこの作品で培われたかもしれない。ネプチューンも切なかった〜

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    2009年10月04日
  • くますけと一緒に 新装版

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    ホラーテイストてすが、怖さはマイルド。
    10歳の成美は両親が事故でなくなり、母の友人の裕子さんに引き取られる。成美はくますけと名付けたぬいぐるみと離れられず学校などでも一緒にいるため、葉子という同級生からいじめられていた。くますけを汚したりするいじわるをした後、葉子は事故にあい、同じくして両親は事故死。成美がくますけに葉子の不幸を願ったから起こったことなのか?くますけがやってくれたことなのか?
    なぜ、成美がくますけ依存をしているのか、とか、くますけがしゃべれるのは成美の想像なのか?とか、考えながら読めました。最後にキャラ追加の展開あって、予想通りにならなかったのも良かったです。
    改訂版が何回か

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    2025年12月21日
  • ひとめあなたに…

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    ネタバレ

    むかーし昔,大好きだった本のひとつ。
    当時は何回も読んでたなー。
    結婚する時手放してしまって、先日なんと東京駅で見つけて思わず買ってしまった。
    もう一回読みたいと思っていたんだー!

    終末をテーマにした本はたくさんあるけど、これが一番好き。
    今回の解説にもあるけど、こんな世界がどうにかなる話なのに、政府がとか○○対策がーとか各国の首脳がーとか,出てこない。そりゃそーなんだよ。だって、自衛隊も,各国首脳も,警察も,公務員も,みんな死んじゃうし,逃げる場所もない!
    もしかしたら,宇宙に逃げる人はいるのも?だけど、主人公は20歳の普通の女の子。宇宙に逃げる術はない。

    隕石が地球に落下して1週間後に

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    2025年12月11日
  • おしまいの日 新装版

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    新井素子さん、こう来るか。
    ほぼ三津子の1人語り。
    うすら寒くなるけれど、おしまいの日が絶望的に終わらないところ、紙一重でギリギリの線を保てていた三津子。
    おしまいの日は、はじまりの日でもあったのかもしれない。

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    2025年11月07日
  • おしまいの日 新装版

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    わたし、新井素子さんの特徴的な文体を、モグモグ味わって、グングン読み進めた。←こんな感じの文体
    主人公は専業主婦、小説が書かれたのは平成2年頃。
    独身で社会人の自分にゃ遠い世界のはなしだけどそれもまたよし。と思って読み進めてたら、突如自分にとんがったナイフを突きつけられてこんなホラーある?てなった。
    胸のざわつきがとれない。

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    2025年11月07日
  • おしまいの日 新装版

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    くますけといい、これをホラーというのはものすごく無理があると思いました。
    ただ作者がホラーだと思って書いている節もあるのでそういう意味ではホラーなのかなと。

    「82年生まれ、キムジヨン」の次に読んだからかもしれませんがどちらかというとフェミニズムという感じのような気がします。

    男女がどうとかというより
    社会全体が役割を押し付けて生き方を強要することへの継承だと思いました。
    昔に比べて働き方改革など色々な面で改善されているのだと思いますが
    この本がいまにも通じるように感じるのは
    まだまだ改善の余地があるからだと信じたいです。

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    2025年11月06日
  • くますけと一緒に 新装版

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    ホラーは好きですが、本で読むと頭の中で情景を作り出してしまうので避けていました。
    ですが、SNSで見たこの「くますけと一緒に」の感想を見ていたらどうしても読みたくなって購入。
    長期の休みのある時に読むことにしました。

    結果としてはとても良かったです。わたしはこういう展開のお話は好きです。
    トイストーリーが好きな方は好きなんじゃないでしょうかね、トイストーリーがちょっとホラーチックになる感じ……と言うと語弊がありますかね(¯∀¯;)
    ホラーと言いつつもがっつり怖いわけではないので、ホラーは気になるし見たいけどがっつり怖いのはだめって方にもオススメです。

    くますけ、成美ちゃんの幸せを願っていて

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    2025年10月29日
  • ひとめあなたに…

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    カニバリズム、殺人、パーソナリティー障害、、、いろんな女たちが狂う様子が詰め込まれてるけど、印象的すぎて何回も読み返しちゃうんだよなー。
    一個一個が際立ってて新井素子のいろんな女を描く才能がわかりすぎる。

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    2025年10月15日
  • くますけと一緒に 新装版

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    久しぶりに読みました!新井素子!


    作品も面白かったのですが、あとがきが一番怖かったのは私だけでしょうか・・・?

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    2025年10月11日
  • おしまいの日 新装版

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    ネタバレ

    こちらもリバイバルで再読。初読時はこれほどSNSのようなインタラクティブなコミュニケーションツールが発達していなかった時代なので、三津子の孤独がリアルに伝わってきた。
    日記のスミ塗り部分の仕上がりは新潮版単行本のほうに軍配。どう表現するか苦心しただけある。あのページを開いたときはゾッとした。
    曖昧な自他境界と極端な白黒思考が状況(病状?)を悪化させたおもな要因だと思うけどそれが生来のものなのか生活環境によるものなのか。あるいは両方か。
    住民票の閲覧制度が改正されたのが2006年でこの作品の出版年度が1992年なので、そのへんはどう想定しいたのだろう。手紙は忠春に見せないことにしていたようだし、

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    2025年09月24日
  • くますけと一緒に 新装版

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    親を嫌いでもイイ、子供の頃の何かわからないモヤモヤした善悪や、目の前で起こっている事への不安…忘れていたけれど思い出した小説でした。

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    2025年09月17日
  • おしまいの日 新装版

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    くますけの隣にあり気になり購入しました。
    だんだんと狂っていく主人公の日記がベースの話。なんとなく予想していた結末とは全然違った。狂っていたのは主人公なのかそれとも主人公の夫なのか、それとも社会なのか。最後まで読んでわからなくなった。まともってなんだろう。
    帯に書いてあった「まともな時に読んでください」の意味がよくわかった。
    2回目に読むと受け取り方が違ってきそうなのですぐに再読したい。

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    2025年09月15日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
    日常SFから遠未来SFまで8編を収録。


    「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。

    「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
    具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
    美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。

    個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた

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    2025年09月07日
  • おしまいの日 新装版

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    散歩がてら入った本屋さんの『おすすめミステリ、ホラーコーナー』で気になって購入。

    サイコホラーと紹介されていましたが、私には「純粋な愛が行きすぎてしまった物語」のように映りました。
    すべてが愛情からくるもののようにも見える一方で、人によってはそうは受け取れず、私自身も不安を覚えたり、主人公の異常さを強く意識させられる場面もありました。

    ラストで主人公を含めた登場人物たちの行動には、疑問を感じたり驚かされたりもしました。
    それでも読み進めるうちに、主人公だけがおかしいわけではないのだとも思わされます。

    物語を追うなかで、登場人物それぞれの言い分や気持ちが理解できてくる感覚があり、立場や視点

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    2025年09月06日
  • くますけと一緒に 新装版

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    ネタバレ

    成美ちゃんの心の成長記と思いきや、最後にこの小説がホラーであることを改めて認識させられる。
    心温まるホラー。

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    2025年08月26日
  • おしまいの日 新装版

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    夫が仕事から帰るまで起きて待っている妻
    私なら?
    もしも専業主婦をやっていてもそんなことはしない。食べてお風呂に入って先に寝てるよ、きっと

    でも
    三津子さんの日記を読んでいると、おかしいと思う気持ちの片隅にはおかしくないかもという気持ちも生まれている気がするの
    誰も彼もみんな少しずつ変なのさと思う

    さて
    三津子さんは……………

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    2025年08月20日
  • おしまいの日 新装版

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    とても強いショックを受ける作品だった。
    まともなのは誰なのか、おかしいのは誰なのか。どの状態がおかしいのかまともなのか途中わからなくなった。
    家庭の病理に蝕まれた生活をのぞいているみたいで面白かった。日記調で語られるところも個性的で飽きず、何より自分に合っていた。
    多少気が狂った方が世の中生きやすいけど、まともに生きることから目を背けられない。絶対に道を踏み外せない。そうした強迫観念のような病に現代人も罹っているかもしれないと感じた。

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    2025年08月05日
  • おしまいの日 新装版

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    ネタバレ

    何度目かの再読

    日記の棒線消しがよりそれっぽくなっていて印刷技術の進歩はすごいなあと感心。

    エピローグでどんでん返し、というよりはこうだと思っていた方向性は大体合っていて更にその底が抜けていく感じが恐ろしくて気持ちがいい。
    旦那さんが好きすぎて、帰りの遅い旦那さんを心配しすぎておかしくなってしまった女の人の話、という大枠の更に外があったというか…。

    みっちゃんは困った人、おかしい人という物語のつくりではあるけれど、周囲が読者が思っているより物事が見えていて更に覚悟が決まっている人物だった。

    旦那の帰りが遅いのを心配する、ではなく(それもあるが)、旦那の臨終の報せに常に怯えている、怯えて

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    2025年07月31日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

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    久しぶりに素子さんの作品を読みました。
    昔と同じ文体のまま、深みが増してて良かったです。
    気軽に梅酒を飲んでみたら、10年もので、すんごく美味しかった、みたいな気分です。
    あとがきで、作家としてめざめたみたいな事が書いてあったので、これからも新刊が出るのかなと少し楽しみです。

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    2025年07月07日