新井素子のレビュー一覧

  • あなたにここにいて欲しい

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    ネタバレ

    独特な語り口が印象的だった。
    登場人物の台詞と手紙の部分以外は、主人公真実の独白という形になっている。

    歪んだ家庭環境、疑似母子関係などの人間模様が、最後には解消されていき、円満に終わった。
    何が幸福で何が不幸か、何が愛情で何が憎悪か、とても考えさせられた。

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    2012年11月18日
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2

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    グリーンレクイエムという小説の続編にあたるが、一作目の存在を知らずにいきなり読んだ。
    特に内容理解に支障はなくスムーズに読めた。

    死んでしまった宇宙人の少女をめぐる恋愛や逃亡劇が繰り広げられる物語ではあるが、終始アクションや謎は存在しなく、ほんわかした情緒ある文章が続く。
    どちらかというと殺伐としてたり、あっという落ちがある話の方が好きだが、これはこれでかなり楽しめた。

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    2012年11月14日
  • ひとめあなたに…

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    なかなか独特な文章で、入りにくかったけど、クレイジーな奥様の話が面白くてそこからは一気に読めた。
    世界の終わりって設定だから、自分ならどうするだろう、人類はどんな行動をするんだろうとか考えた。暴動、虐殺、理性を捨てて本能をむき出しにするのか、大切な人とゆっくり過ごすのか。日本人は最後まで仕事してそうだな、警察とか。でも単身赴任とか遠距離の人はつらいな〜。交通機関だけは動かして欲しいなとか、考えだすと止まらなくなる。

    ただ、出来れば途中で彼氏と出会うようにして欲しかった!

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    2012年10月04日
  • 今はもういないあたしへ…

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    御伽噺のようなSF『ネプチューン』と、表題作の2本を収録。最初に読んだのは、中学生のとき。それ以来の再読。良くも悪くも作者の若さが出ているけれど、それもまた、ひとつの味。ソフトな文体のくせして、わりとヘビーな内容。口当たりは甘いのに、のどごしはちょっぴり苦い。そんな二つの物語。本編も好きなのだけれど、あとがきのハイユニ鉛筆のエピソードもけっこう印象に残ります。それにしても、新井素子さんの文章はクセが強いけど中毒性がありますね。私は、好きです。

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    2012年09月17日
  • ひとめあなたに…

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    独特の気持ち悪さ。
    少女の持つ若いエゴも頑なさも、世界の終末ではどう描かれるか。
    完璧なハッピーエンドのように小さな幸せに包まれる結末に内在する悪夢に、ぞっとさせられる読後感だ。

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    2012年08月10日
  • ……絶句(下)

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    上巻では、ストーリーの流れが入り乱れていたけれど、下巻はそんなことなく読みやすかった。
    中盤以降でひろげた風呂敷をたたむ頃合いでも、まだ風呂敷を広げようとする気合に圧倒される。最後まで話が収束しそうでせず、展開されていき、緊張感が保たれていて(ただ文体のせいで、緊迫感などはなかった)、あきることなく読みおえることができた。

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    2012年09月20日
  • ……絶句(上)

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    本屋で表紙買いしたけど、新刊っていう訳じゃなくて83年頃に出版されたものの新装版だったみたい。それにしては文体が軽い。
    著者を調べたら、ライトノベルの先駆けのような方らしい。なるほど、同意できる。
    話の展開は、けっこうしっちゃかめっちゃか。1つ1つのエピソードは、非常にきれいにまとめてあるけれど、話の流れはもうぶつ切り状態。(これは、あえてやっている節もある。)
    あと所々、メタ発言もあって、役を演じてるっていう感じなんだけど、何故そうなっているのか上巻だけだとわからない。
    流れとかは無茶苦茶なのに、続きを読みたくなるなぁ。はやく下巻を読みたい。

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    2012年09月20日
  • ……絶句(上)

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    作者が登場人物として登場するメタ小説風味の作品です
     
    主人公の書いた小説のキャラクター達が
    ひょんな事(?)から実際の世界に飛び出してきて
    バタバタコミカルな事件を巻き起こす
     
    語り手が変わったり、作者が登場したりと、
    自由奔放なストーリーが展開されます
    後半は一転してシリアス展開に
     
    常人以上の力を持つキャラクター達の歪んだ正義
    彼らの口にする薄っぺらい正義が
    現実社会の縮図を見ているようで
    とても考えさせられる作品でした
     
    やや癖の強い作品なので、読み手を選ぶ部分はありますが
    とても良い作品の1つだと思います

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    2011年06月08日
  • ……絶句(上)

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    若さに任せて書いた所謂若書き作品であったと著者自身振り返っているが、さもありなん作中やりたい放題になっている。まずヒロインが著者と同姓同名の作家志望の少女で、その少女の小説から登場人物が飛び出して来たという設定がすごい。話の筋も破天荒で、空間や次元を歪ませるわ目的のため社会を大混乱させるわ抑えたところがない。確かにこれは若くないと書けない内容だ。しかし元気なだけではなく、執筆当時としては先鋭的であったろう斬新なアイディアを数多く含んでいるから侮れない。読点を多用した砕けた文体は読者を選ぶが、一読の価値あり

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    2010年11月28日
  • ぬいは今日も元気です わにわに物語2

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    よくもまあこんなに…というくらい個性的なぬい達と、それを凌駕するほどやっぱり個性的な新井さんご夫婦のおはなし。
    イラストがほんわりしててお気に入りです。

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    2010年11月13日
  • ……絶句(上)

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    昔読んだので、こんなんだったかな?と思いつつ読み進む感じ?
    所々覚えてるんですけどね。お弁当のあたりとか

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    2010年09月26日
  • 今はもういないあたしへ…

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    少女マンガですね!中高生のときに読みたかったなぁ。ネプチューンの話のがすき。洋介って魅力的な伽羅ですねvいかんせん彼が活躍しないのが残念でした。ようするに男は夢より安定感!で選べっていう教訓ですね。海を青くするためにがんばる人の話とか見たいなぁ。
    あたし・・・にしても、ハッピーエンドじゃないのがいまいちでした。一時期この手の移植した人の臓器が云々って漫画結構ありましたね。救われない系は今はあまり読みたくない。

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    2010年07月20日
  • 今はもういないあたしへ…

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    2253年の海を舞台にした、生物の進化のお話、「ネプチューン」。と、交通事故で瀕死の重傷を負った女性(享子)ほ、半年間の昏睡状態から目を覚ます。しかし、なんだか変な非現実感を感じ続け、「自分は死んでいる」という悪夢を見続ける。彼女に、どんな事実が隠されているのか・・・という「今はもういないあたしへ...」の2編です。
    「ネプチューン」
    「自分の知らない世界へいってみたい。自分の知らない世界を見てみたい。」という23世紀の1人の青年の想いが、カンブリア紀(進化の始まりの頃、なんだそうです。)に持ち帰られて、生物の進化がはじまったのだ、というような終わり方がステキだと思いました。物事には、偶然なん

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    2010年05月05日
  • ぬいは今日も元気です わにわに物語2

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    新井素子のぬいは今日も元気ですを読みました。ぬいぐるみが主人公の20年以上前のエッセイでした。「ぬい」とはぬいぐるみの略で、わにわにと言う名前のわにのぬいぐるみが新井素子と掛け合いをしながらエッセイを綴っています。でも、これは、正直言って読み続けるのが苦痛でした。新井素子の口調は別に嫌いではないのですが、それは主人公が宇宙船に乗っていたり、義賊だったり、新婚でばたばたしたりしているからであって、ぬいぐるみが他のぬいぐるみとの関わり合いについて語るのを延々と聞かされても疲れるだけです。私が歳を取ったのか、新井素子の趣向がどんどん人間離れしていったのか、どちらなのかよくわかりませんが。

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    2011年07月18日
  • 近頃、気になりません?

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    新井素子の近頃、気になりません?を読みました。10年前の新井素子のエッセイでした。新井素子らしい視点と語り口で主婦の仕事を中心にいろいろな話題について語っています。面白かったのは、「いままで落とせなかった汚れを落とす洗剤が開発されるということは、新たな汚れが開発されたのと一緒だ」という意見でした。確かに、最近アメリカの大企業の不正をきっかけに、内部統制の対応が法律で決められてしまいましたが、これにより仕事の手順が増えてしまうのは、新たな汚れが開発されたのと同じだなあ、と思ってしまいました。新井素子のエッセイは久しぶりに読んで面白いと思いましたが、そう言えば最近はあまり本屋でも見かけないので、ど

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    2011年07月18日
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2

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    以前読んだ時は、物語の大きさにただただ圧倒された。
    その頃から大分月日が経って、物事の分別のつく年齢になったつもりで再読してみたけれど、
    ・・・完敗です。

    私は何をどうしても動物や植物を犠牲にする人間でしかないけれど、せめてそのことを忘れずに生きたいと、そう思います。

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    2009年10月04日
  • 近頃、気になりません?

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    「近頃」とあるが文庫である事をのぞいてもちょっと前なので全然「近頃」の話ではないのだが。
    なんかこれ読んでると、筆者の旦那様のダイエットの話ばっかりが印象に残って…日常ってそんなものかもしれないけど。

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    2009年10月04日
  • ぬいは今日も元気です わにわに物語2

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    新井家のぬいぐるみたちと素子さん夫婦のお話第2弾。それにしても、素子さんはネーミングセンスがないって思う。。。

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    2009年10月04日
  • 今はもういないあたしへ…

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    素子さんも早くブラックキャットとかの続きを書いてほしーわ。で、この本を読んだんですけど、それは結婚する前後ぐらいのえらく昔のことでよく覚えていない。ネプチューンは悲しい印象があって、今はもういない……ってのは先の読めるパターンの話。'88

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    2009年10月04日
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2

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    高校生のときに読んだ本。
    懐かしくて読み返してみた。
    読んだ後にいろんなものに優しくしようかと思う気持ちは変わらなかったな。

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    2009年10月04日