あらすじ
ぬいぐるみと素子さんが繰り広げる不思議生活。わにわには、今日も筆を元気に走らせる! わにちゃん大行進、開始!? ーーぼくを覚えてる? 素子さんちに棲む、ぬいぐるみのわにわにだよ。好評につき、続きを書いたんだ。今は本がでるんで、お風呂に入っていたところ。えっ、お風呂との関係? ほら、著者近影ってあるでしょ。だからきれいになったというわけ。えへん。今回もぬいたちの悲喜こもごもがいっぱい。12の楽しいお話です!
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匿名
この時点では400匹のぬいぐるみと暮らしていた新井素子さんの、ぬいぐるみの一体わにわにが語る仲間のぬいぐるみ(ぬい)のこと。
ぬいの一体一体に名前とエピソードがあるってスゴいなあと。
ぬいのわにわにがしゃべって、それを新井素子さんが口述筆記しているという形なので、物語とエッセイとインタビューのミックス、なのかな。
若さもあると思うけど、パワフルな一冊でした。
Posted by ブクログ
「わにわに物語」の続編で、新井素子さん家のぬいぐるみさんたちが色々と活躍します。
新井素子さん家のぬい(ぬいぐるみの略)は総勢400を超える大所帯。しろわに一族のわにわにが、前作に続き、新井家のぬいたちを紹介します。
新井さん家には不思議なぬいが多いというか、ぬい好きを公言し、SF大会などの集まりではぬいを連れて歩いたり、ファンから手作りのとても特殊なぬいをもらったり、いやはやすごいです。ミトコンドリアとか、赤血球とか、はたまた本来は不定形の白血球だとか、想像の斜め上をいくぬいたちになんだか笑わされました。
まるで人間関係の縮図みたいというか、わにわにの性格が、礼儀を重んじ、長幼の序をわきまえるとか、上下関係にうるさいというのがなんかすごい。人間だって、上下関係にうるさい人はいるけれど、ぬいなんですよ。
そのわにわに、新井素子さんにわにの話ばかりするなと叱られつつ、新井さん家の長老わにエッセルさんとか、旦那さんがケチャップの懸賞であてたまさに「ケチャップ」というぬいとか、ちゃっかりわにの話が多めなのが可愛い。
しかし、新井さん家のぬいは新井さんに薫淘を受けているからなのか、結構考え方や理屈がしっかりしています。
うちのぬいぐるみたち、ひでひ子(仮)、みき(仮)のお気に入りのくーちゃんややよちゃんは精神年齢、小学校3年生くらいです。これから成長するのか?
それはさておき、この本を読んで電波系?と思われる方が多いだろうなあというのは否定できません。でも、ぬいぐるみたちが新井素子さん、それから旦那さんの癒しであり、心の支えなんだろうなあというのはひしひしと感じます。ぬいさんは癒しのマジシャンなんです(笑)
Posted by ブクログ
よくもまあこんなに…というくらい個性的なぬい達と、それを凌駕するほどやっぱり個性的な新井さんご夫婦のおはなし。
イラストがほんわりしててお気に入りです。
Posted by ブクログ
新井素子のぬいは今日も元気ですを読みました。ぬいぐるみが主人公の20年以上前のエッセイでした。「ぬい」とはぬいぐるみの略で、わにわにと言う名前のわにのぬいぐるみが新井素子と掛け合いをしながらエッセイを綴っています。でも、これは、正直言って読み続けるのが苦痛でした。新井素子の口調は別に嫌いではないのですが、それは主人公が宇宙船に乗っていたり、義賊だったり、新婚でばたばたしたりしているからであって、ぬいぐるみが他のぬいぐるみとの関わり合いについて語るのを延々と聞かされても疲れるだけです。私が歳を取ったのか、新井素子の趣向がどんどん人間離れしていったのか、どちらなのかよくわかりませんが。