新井素子のレビュー一覧

  • 影絵の街にて

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    作者の名前はかなり前から知ってはいたが、その作品を読むのは今回が初めて。日下氏の編集ものに興味があって、本書もそれで読んでみることにした。

     本書には、80年代から2000年代の作品のうち、一度も文庫化されていない作品、再編集本ではない個人短編集に収録されたことのない作品、一度も本になっていない作品を、可能な限り集めてみたそうだ(編者解説より)。こうした編集方針を聞くだけでも、随分お得感を感じてしまう。

     第一部は『季節のお話』という連作ショートショート。「雪 一月」では、雪というものがどうしてできることになったのか、「氷 二月」では氷ができるようになったのには奥さん思いの熊さんの思いがあ

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    2025年02月21日
  • 定年物語

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    コロナ禍まっただなかの散歩、家事、俳句とリアリティ感じました。

    で、NHKのネコメンタリーでご夫婦を見たので、さらに身近に感じながら読ませてもらいました。

    PCは本当に使いこなせていたのに、スマホではデジタル弱者なんて不思議(笑)
    少しスマホも使えるようになった、なかよし夫婦のその後をまた期待しています。

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    2025年02月16日
  • 定年物語

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    新井素子は中学生の頃から読んでいて、SFと独特の文体が思春期にはドンピシャハマったものだが、それらを何となく読まなくなるのと引き換えにこの結婚物語から続くシリーズを読むようになった。

    大学卒業して数年後に結婚した2人が定年を迎えるとは中々感慨深い。が、久々に読むと陽子さんの変人ぶりというか、思い込みの激しさというか、頑なというか、こんなのだったっけ?ちょっと引くほどだった。QRコードとインスタント食材に関してはウチの80歳の婆ちゃんより酷い。昔はこの奇行で笑ってたと思うと自分も歳をとったのかな。

    次は終活がテーマかな?
    俳句はちょっと興味が湧いた。

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    2025年01月08日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    SF。短編集。
    AIが題材のショート・ショート集。
    各テーマごとの解説はスルー。
    神経科学のテーマが面白かった。
    脳のバージョンダウンという発想が面白い、図子慧「ダウンサイジング」と、スマートな侵略もの、田中啓文「みんな俺であれ」が良い。
    題材を絞った短編集は、異形コレクションを代表にかなり好みなので、どんどん増えてほしい。

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    2024年12月16日
  • 猫ミス!

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    猫にまつわる8つのアンソロジー短編集。
    「春の作り方」が一押し!

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いもありいつも楽しみにしている。
    今回は、芦沢央さんの他の作品も、読んでみたいな。

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    2024年06月09日
  • 定年物語

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    友人からもらった

    夫の定年
    戸惑いの時期を過ぎ、まあこんなもんかと
    お互い妥協の日々を送る私と夫

    読みながら「あるある」ということもあり
    クスっと笑ったりもした
    でも全体に単調でちょっと飽きが来る
    483ページは長いなあ
    日常のエッセイだから事件などないのだけれど

    ≪ 主婦だって 定年退職 ないかしら ≫

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    2024年06月07日
  • 定年物語

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    とぼけた夫婦の惚気本?すでに忘却の彼方にさりつつあるコロナ対策のあれこれ。正しいに決まっているけどと次々に陽子さんの頭に浮かぶはてなマーク。ホントに今から思えば、おかしな事ばかり…
    「ITってITって“言いたかないが”“とにかく不便”の“い”と“と”を略している言葉としか思えないという陽子さん、うまい。「俺は猫の玩具か」なるほど。

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    2024年06月04日
  • ゆっくり十まで

    購入済み

    こんな感じだったかな?

    若い頃にコバルトシリーズを読んでいて、めちゃくちゃ面白くて夢中になったはずなのですが、新井素子さんの作品から離れていたこともあり、
    こんな文体だった?という印象で、読みずらかったです。自分が年をとって好みが合わなくなっただけだと思います。通りすがりのレイデイも今読んだら楽しめないのかなー?なんて思ったりしました。長編と短編の違いはあれど、この文体ならあまり読む気にはなれないです。

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    2024年05月28日
  • 定年物語

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    結婚物語、新婚物語を読んだのは何年前になるのだろう
    若い二人のドタバタは妙に面白かった
    今回は時を経てコロナ禍の中で定年を迎えた夫婦の物語
    夫婦はちょっと普通の夫婦とは違うようになってます
    特に正彦さん、会社員だったのにそのスマホスキルの低さはなんだ、、と突っ込みたくなる
    でも、まぁいつまでも健康で過ごせますように、の気持ちは同感する
    いつまでも健康に過ごせますように

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    2024年05月06日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少し書き方に特徴がありましたが、それぞれ話は良かったかなと思います。
    なごみちゃん一家の試練厳しすぎないですか。正直雨のところとか、わからせるためとはいえなかなかきついと感じました。

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    2024年05月03日
  • 定年物語

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    星3.5
    名前はよく知っていたが、初めて新井素子の本を読む。へえ、こんな文体で書く人だったんだ。他の方のレビューでは酷評されていたが、目新しかったからか、それとも同世代だったからか、私は嫌いではなかった。他にもエッセイなどで、日常の瑣末なことをくどくどと書く人は結構いるし。いちいち、自分につっこみを入れるのも、客観的に見ているってことだし。
    私は続編が出たら読んでみたい。

    追記:頑なにQRコードを回避しているが、一度使ってみればよいのに。何ゆえにそこまで忌み嫌う?原稿だってパソコンで書いているんだし。

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    2024年04月30日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

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    新井さんの色が薄めで、どこか遠い太鼓のような試験的な感じを受けていたら、後書きに書いてありました。
    軽めで気軽に読めるけど時々コバルト初期の色が恋しくなります。

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    2024年03月15日
  • この橋をわたって(新潮文庫)

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    友達から回ってくる本は、自分で選んだものでないので、ちょっとした驚きがある。
    この本を見た時、わ、新井素子さんだ、なつかしーと思った。
    中学生くらいの時、流行ってたなぁ。
    私は3作品くらいしか読んだことないけど、この本を読み始めてすぐ、新井さんっぽいと。
    短編集なので、読みやすいけど、人によっては読みにくいと感じるかもしれない。
    でもそれは、個性のある作家さんだからだろうし、他の人とは違う魅力なんだろう。
    うまく言えないけれど。

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    2023年12月09日
  • 絶対猫から動かない 上

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    ネタバレ

    上下巻で千頁を超えるSF超大作である
    出来事は・・・電車でナニかがあって夢の様な
    空間で毎回それを繰り返す、この大問題の設定
    が新井素子の真骨頂である
    いつか猫になる日まで、不朽の名作SFである
    本作品はそのアンサー小説らしい
    もう仕事はないけど安定した日々を得て、ひだ
    まりの猫のような生活をしてみたい・・・これ
    が「いつか猫になる日まで」の精神、理想郷を
    語るわけで、本作品は、誰もが憧れる(?)猫
    の生活=平和な日々を二度と手放さない、誰が
    動いてやるもんかという決意を顕す小説である

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    2023年12月06日
  • 猫ミス!

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    黒猫ナイトの冒険が良かったかな。
    作家さんによってけっこうテイストが変わって、飽きることなく読めちゃう。

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    2023年08月07日
  • 絶対猫から動かない 下

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    ネタバレ

    「いつか猫になる日まで」は中学生のころ読んで、そこから新井素子作品にしばらくはまった。「絶対猫から動かない」の裏表紙を読んで、性質的に「いつか猫になる日まで」の精神を汲むだけなのかと思って読み始めてたんだけど、題目からして「いつか猫になる日まで」のおじさんおばさん版だった、のか。文体は、勝手知ったる感じがして、とくに気にはならない(けど初めて読む人は面食らうかも)。

    50代、義理の両親の介護に精一杯な、ただの主婦だったおばさんが、こんなにかっこいいとは。(でも本来緊迫するシーンで、気が抜けちゃうような描写がずっと入るのも、相変わらず、なんだよなあ)
    おじさんおばさんだけじゃなくって、中学生や

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    2023年03月15日
  • 絶対猫から動かない 下

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    久しぶりの新井素子。50代の「いつか猫になる日まで」を書きたかった、とのこと。人の生気を吸うことで生きている妖怪三春ちゃんと、闘うんだか闘わないんだかの、数多くの登場人物。4人ぐらいの視点で、時系列が行ったり来たりしながら進んでいくのが、辛気くさかった。ま、ラストはそういうことで良かったけど。

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    2023年01月04日
  • 絶対猫から動かない 下

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    ネタバレ

    三春ちゃんの正体がわかり切なくなりました。
    また、こういった視点からとらえるとなんて人間は勝手な生き物なんだろうとも思いました。
    夢から覚めたあとのそれぞれの人生がいい意味で変わっていきそうで前向きな気持ちになりました。

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    2022年12月06日
  • 絶対猫から動かない 上

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    ネタバレ

    なぜか同じ夢にとらわれてしまう人々。夢と現実は別なのにつながっていてとても不思議な話。
    今後どうなるか気になります。

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    2022年12月06日
  • ゆっくり十まで

    購入済み

    素子ワールドだからね

    私が素子さんを知った頃は「短編なんか書けない」と、仰っていたかと思いますので、短編集を楽しめるようになるとは(当時は)思っていませんでした。
    素子さんが20代の頃からのファンならご一読をお勧めしたいと思います。
    あの頃の新鮮な果汁の瑞々しさから、熟成されたワインのような味わいになっているのではないかと思います。
    いずれにせよ、素子ワールドをお楽しみください。

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    2022年07月14日