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巻末に著作リストが付いてます!
著者の「おはなし」は“星へ行く”シリーズが刊行されたころから読んでいて、エッセイなども含めれば相当網羅しているほうですが、手元にない作品も収録されているので購入しました。
実は紙の本も購入しているのですが、短編集なので隙間時間に読むため持ち歩き用に電子版も購入した次第です。
連作短編も良いのですが、個人的には「チグリスとユーフラテス」の外伝が読んでみたかったのが大きな購入動機です。
既に所有している本に収録されている作品も多いのですが、著者のいろいろな面を一度に読めるので、ファンの方はもちろん、今まであまり触れたことが無い方にも読んでいただけると良いなと思います。
なお、巻末の著作リストは著者のファンなら手元において損はないと思います。(もちろんネットなどで検索すればすぐに出てくるとは思いますが)
Posted by ブクログ
作者の名前はかなり前から知ってはいたが、その作品を読むのは今回が初めて。日下氏の編集ものに興味があって、本書もそれで読んでみることにした。
本書には、80年代から2000年代の作品のうち、一度も文庫化されていない作品、再編集本ではない個人短編集に収録されたことのない作品、一度も本になっていない作品を、可能な限り集めてみたそうだ(編者解説より)。こうした編集方針を聞くだけでも、随分お得感を感じてしまう。
第一部は『季節のお話』という連作ショートショート。「雪 一月」では、雪というものがどうしてできることになったのか、「氷 二月」では氷ができるようになったのには奥さん思いの熊さんの思いがあったからといったような、ほのぼのとしたりちょっと可笑しかったりする、かわいいお話が12編収録されている。元の単行本ではカラーイラストが付されていたそうで、絵もぜひ見たくなる。
第二部は『ちいさなおはなし』という、15編のショートショート。ちょっとダーク調の強い作品もあるが、バラエティに富んでいて面白い。
ちょっと端折るが、最後に収録されているのが、『チグリスとユーフラテス』外伝の二編。今回が初めて読む新井素子の本なので、『チグリスとユーフラテス』という作品自体知らないのだが、日本SF大賞を受賞した作品とのこと。「馬場さゆり」は、心身ともに傷ついた夫婦が ”ナイン” という惑星へ移民することにした事情や葛藤を描いたもの、「あした」は、コールド・スリープという何十年にも及ぶ惑星間移民を可能にするための技術を完成させるために、被験者になることを志願した女性の心情を描く。この二編は外伝とはいっても正にSFで、おそらく本編には直接つながらないのだろうが、本編も読んでみたくなった。
クスっとしたり、懐かしさを感じたり、人間が生きるとはどういうことなのか少し考えさせられたりと、いろいろな思いを味わうことができる一冊だった。
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小説・文芸
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