新井素子のレビュー一覧

  • この橋をわたって(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    猫・ぬいぐるみ・女の子・男の子
    そんな主人公達のヘンテコな短編集

    久々の新井素子さん

    「黒猫ナイトの冒険」「倍倍ケーキ」「お片付けロボット」がお気に入りです

    「黒猫〜」は烏のキングが好き

    「お片付け〜」はロボットの設定の難しさに笑いました

    0
    2022年04月27日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

    Posted by ブクログ

    かなり斜め読みしてしまったが、なかなか面白いのもあった。特に宮内氏の、会話だけで読ませるのが、さすが秀逸。世にも奇妙な物語とかでそのまま使われそうな感じだ。AIを姉さんと呼ぶトラック運転手も面白かった。

    0
    2022年04月06日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    いわゆる“セカイ系”と呼ばれるもの。

    「来週、地球が滅びるとしたら」という、あまりにも特殊な状況。その状況にもし自分がいるのならば、どんな行動をとるのだろうか。

    似たような破滅SFで伊坂幸太郎の『終末のフール』を連想したが、この『ひとめあなたに…』は来週という近い将来の話ゆえに切迫した内容だ。

    練馬から鎌倉までの旅で出会う女性たちがみんな個性的。最初に出会う由利子の「チャイニーズスープ」が強烈で、この小説は猟奇的な話が続くのかと思ってしまった。興味深かったのは智子の「夢を見たのはどちらでしょう」で、現実の捉え方がとても面白かった。

    この結末からすれば、これは恋愛小説なのだろう。

    0
    2021年12月05日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    一年一年がとても長くて、恋にしろ失恋にしろ十分した気がしている。失敗や成功もくっきりとしていて、諦めたり喜んだり、行動的ですぐ立ち直り、絶望もやってくるが、希望がすぐ取って代わる。

    だから、はたちの頃って、もう人生を味わいつくしたような気がしているのよね。
    本当はそれからが人生長く、機微に溢れ、苦しけれ、楽しいのだけれど。

    そのみずみずしさがここには書かれている。新井素子さんの20歳の作品だそうだから、そのまま生のまま。

    恋しい夫を食べてしまったり、バイクでひき殺したり、いや、地球に隕石がぶつかって破壊されてしまうなどと涼しい顔でいわれてもねぇと思うが、そんなことも有りと平気に思う若さが

    0
    2021年09月11日
  • ……絶句(下)

    Posted by ブクログ

    この本が書かれたのはかなり前のようだけど、時代を感じさせない部分が結構あって、新井素子のすごさを感じました。

    キャラクター達もみんな魅力的でよかった!

    0
    2021年06月27日
  • イン・ザ・ヘブン

    購入済み

    お久しぶりです。

    素子さんは、星へ行く船、ブラック・キャット辺りからの読者ですが、ハッピー・バースディで、自分の中で「そっちに行っちゃうんですか」感があったので、イン・ザ・ヘブンは、やや引き気味で手にとりましたが、久しぶりに素子ワールドを楽しませていただきました。
    30年くらい前の素子ワールドに親しんだ方には賛否あるところだとは思いますが、自分も年齢を重ねたためか、時と共に変化した素子ワールド健在、と感じました。
    しばらくぶりに、ハッピー・バースディ、チグリスとユーフラテス、くますけ、おしまい、あたりを読み返してみようかなと思います。

    0
    2021年04月13日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    同級生に薦められて読みました。最後に食べるなら何を食べるかとふと考えることはあっても所詮は想像の範疇であって、地球がなくなるとすれば果たして自分は何をするのだろうか…100年ほど前にハレー彗星が地球に接近するときに地球上の空気が消滅してしまうので浮き輪やタイヤのチューブに空気を入れて備蓄したという話を何かの資料で読んだ事がある。この本が刊行された昭和60年といえばパソコンも携帯電話もないアナログな時代なので、情報も乏しい世の中だけどその反面、想像、空想、妄想がふくらむ本が多かったように感じた一冊でした。

    0
    2020年08月08日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

    Posted by ブクログ

    8つに大きく分類された、AIを題材にしたショートショート集。結果的に、昔大量に読んだ星新一のショートショートと似た雰囲気の作品が多く懐かしさを感じた。
    最後にAIで作成したショートショートが掲載されているのが結構気が効いているな、と思った。

    0
    2020年06月27日
  • 二分割幽霊綺譚

    Posted by ブクログ

    第13あかねマンションつながりで続けて読む。みみずの大群って描写がうへっで、気持ち悪い。表紙も地味で、あまり思い入れのない話なんだよね。

    0
    2020年05月07日
  • 緑幻想 グリーン・レクイエム2

    Posted by ブクログ

    グリンレクイエムの続き

    やっぱりみんな狂ってる。てか狂わされてる。

    グリーンレクイエム読んだ時も思ったけど、なんか「ぼくの地球を守って」が浮かんぶんだよね。

    0
    2020年04月07日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    もっと軽い話かと思いきや…良い意味で裏切られた。チャイニーズ スープは衝撃的。40年前の作品、20歳の女性目線による独特な文体や内面描写にも読みづらさは感じなかった。

    0
    2020年03月29日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    突出したのはないけど、味わいは全く異なり、読みやすさは全て共通する好印象なアンソロジーでした。

    今年の登録100冊目のはず。
    別に目標数とかはないけれど、区切りの良いところまで届いて意味理由なくちょっと嬉しい気分(笑)

    0
    2019年11月24日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    女子大生の圭子は最愛の恋人から突然の別れを告げられる。自分は癌で余命いくばくもないのだと。茫然自失する圭子の耳にさらにこんな報道が―“地球に隕石が激突する。人類に逃げ延びる道はない”。彼女は決意した。もう一度だけ彼に会いに行こう。練馬から鎌倉をめざして徒歩で旅に出た彼女が遭遇する4つの物語。来週地球が滅びるとしたら、あなたはどうやって過ごしますか。



    来週地球が滅びるとしたら、私は圭子の行動が1番理解出来るかも...お互いに幸せな気持ちで死ねるのなら それは理想な終わり方だと思いました。
    いざその時になったら 死にたくない!とジタバタするのかもしれませ

    0
    2019年08月09日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

    Posted by ブクログ

    人工知能学会誌で連載されていたAIショートショート集。AI専門家の解説がついているのが面白い。ロボットや自動運転、AIに心はあるか?といったテーマのなかで、新井素子さんの「お片付けロボット」が好き。お掃除じゃなくてお片付けね。共感。

    0
    2019年02月05日
  • イン・ザ・ヘブン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少し不思議な、静かな世界。

    SFだろうか。人工知能だったり、ウイルスだったり、少し未来の、少し不思議なお話。後書きに、東日本大震災のことが書いてあり、震災直後だったり、一年後だったりに書かれたとのことだったが、なるほどわかる気もした。ある日急に世界が終わるような、生活の色々なものが崩壊するような、それでも生きている人が何を考え、どう行動するか。ユートピアとディストピアは表裏一体かもしれない。

    「ここを出たら」語り手の正体がまさかのオチ。地震が起きたときにエレベーターに乗っていて閉じ込められたら、というのは誰しも一度は想像するのでは。

    「幻臭」将来、こういう人工知能が生活を助けてくれるかも

    0
    2018年12月03日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

    Posted by ブクログ

    人工知能に関するショートショート集。カテゴリー毎に専門分野の第一人者からの解説が加わる。SFだと思ってた話が現実味を帯びている。楽しみであり、不気味でもある。2018.11.7

    0
    2018年11月07日
  • ひとめあなたに…

    Posted by ブクログ

    文体がはまる、小気味よい、時代背景諸々踏まえ新井素子はすばらしい、でも後半の展開はないと思う、あと少女漫画過ぎて個人的にはあと一歩

    0
    2018年10月08日
  • 未来へ……下

    Posted by ブクログ

    母と双子の娘の物語。
    去年買ったようだが、平成になって初めての新井素子本。
    少女漫画でならで気にならないが、小説でこういう文体って好きじゃない

    0
    2018年07月21日
  • 猫ミス!

    Posted by ブクログ

    バラエティ豊かな執筆陣による、ネコをめぐるアンソロジー。新井素子「黒猫ナイトの冒険」、秋吉理香子「呪い」など物語全7編と、そにしけんじのマンガを収録。

    ねこ絡みの短編集。恒川光太郎、長岡弘樹の作品は作者らしさが出ていた。他の作品はテイストがやや甘過ぎるものなどもあったけれども、総じてそこそこ楽しめた。
    (Ⅽ)

    0
    2018年01月28日
  • 未来へ……上

    Posted by ブクログ

    過去の自分への提言からパラレルワールドへ。
    2分冊してまで枚数を稼いだが、堂々巡りに付き合わされた感じ。落とし所は、話に齟齬をきたさずよかったので、話を削ぎ落として、もう少し短くすればよかった。

    0
    2018年01月15日