Posted by ブクログ
2013年03月06日
これ、ジャンルの先入観なしに読んだ方が絶対面白い。
久々の新井素子。素子さんの独特文体は好き嫌い別れるところだろうし、中学生の頃から馴染んでるあたしも、最初どうかなぁと思ったのだけど、読んでるうちに慣れて感覚を思い出しました(笑)
ひとえに、これに慣れられるか、陽湖(澪湖の母)の愚痴ばかりの部分...続きを読むに引きずられすぎないか、で、好き嫌いが分かれそう。
あたしは、陽湖の愚痴にも後半は共感できるところがあったので、全体評価も面白く感じたけれど。
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澪湖の叔母・和が娘を亡くした翌日、自分の知っている和とは何か違うと気づく。澪湖の父親で和の兄の大介も、和が昔から何かおかしい部分があることを知っていながらこれまで知らないふりをしてきていた。でも、澪湖に指摘されどうにかごまかすが・・・。澪湖も父にはあしらわれたが、困って、これまで交流のなかった同級生の木津くんに相談するのだけど・・・。
という、あらすじ。
小説の裏表紙のあらすじは、なんかちょっとニュアンスが違う気がします。
本当の主人公の彼女の想いには、最後、泣きそうになりました。
そして、彼女は、強い人だと思います。