あらすじ
澪湖(みおこ)は大学三年生。父の妹の和(やまと)を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五カ月で亡くしていた。それで、精神に変調を来したのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか……澪湖の疑惑は深まるばかり。不安な彼女を支えてくれたのは、オタク青年木塚くんだった──独自の文体で、人格変容の恐怖を探る長編。
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Posted by ブクログ
四半世紀ぶりぐらいに読む新井素子。
時の経過とともに、作家も変貌をとげるのだなーと思いながら読み進めた。
読後感は、やっぱり(四半世紀分ただしく進化した)新井素子だ^^
Posted by ブクログ
これ、ジャンルの先入観なしに読んだ方が絶対面白い。
久々の新井素子。素子さんの独特文体は好き嫌い別れるところだろうし、中学生の頃から馴染んでるあたしも、最初どうかなぁと思ったのだけど、読んでるうちに慣れて感覚を思い出しました(笑)
ひとえに、これに慣れられるか、陽湖(澪湖の母)の愚痴ばかりの部分に引きずられすぎないか、で、好き嫌いが分かれそう。
あたしは、陽湖の愚痴にも後半は共感できるところがあったので、全体評価も面白く感じたけれど。
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澪湖の叔母・和が娘を亡くした翌日、自分の知っている和とは何か違うと気づく。澪湖の父親で和の兄の大介も、和が昔から何かおかしい部分があることを知っていながらこれまで知らないふりをしてきていた。でも、澪湖に指摘されどうにかごまかすが・・・。澪湖も父にはあしらわれたが、困って、これまで交流のなかった同級生の木津くんに相談するのだけど・・・。
という、あらすじ。
小説の裏表紙のあらすじは、なんかちょっとニュアンスが違う気がします。
本当の主人公の彼女の想いには、最後、泣きそうになりました。
そして、彼女は、強い人だと思います。
Posted by ブクログ
201303/親本以来の文庫で再読。やっぱり切ない。独特の文体でアレだけど新井素子という一つのジャンルを確立しちゃってる稀有な作家さんですよね。
Posted by ブクログ
タイトルのみを聞くと恋愛小説を想像してしまうかもしれませんが、SF小説に分類されるかもしれません。
面白かったです。
独特の文体も自分と主人公が重なるような気がして私は好きです。
星を1つ減らしたのは少し納得がいかなかったから。でもまさか!な結末に驚くこと間違いなしのおすすめな本です。
Posted by ブクログ
澪湖(みおこ)は大学三年生。父の妹の和(やまと)を幼少の頃から母親より慕っていた。その叔母が、最近、どこかおかしい。叔母夫婦はようやく恵まれた愛娘を生後五カ月で亡くしていた。そのことで、精神に変調をきたしたのだろうか。大きな悲嘆が彼女を壊してしまったのか……澪湖の疑惑は深まるばかり。不安な彼女を支えてくれたのは、オタク青年木塚くんだった――独自の文体で、人格変容の恐怖を探る長編。