今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
四人の語り部による警察小説。
捜査三課、留置係、保安課と通訳捜査官、強行犯係。
あまり馴染みのない仕事もあるだろうか。
捜査三課は窃盗犯を扱う。プロ対プロ。
職人気質の警察官が多い部署だが、本作では、よれた(イメージで、本人はちゃんとしているつもり、らしい)服を着た警部補と、32歳という中堅どころの女性警察官がコンビを組んでいる。
女性警察官は武田秋穂、警部補は萩尾秀一。
長編も出ており、ドラマ化もされているらしい。
タイトル通り、常習犯と対峙するのだが、果たして「牛丼の松」は人を殺したのか?
謎解きもしながら、プロ意識、職人という言葉に想いを馳せたい。
胸糞悪いのは『三十九番』。
留置係というあまり面白くなさそうな(真摯に仕事をしている警察官には申し訳ないが、あくまで物語として、だ)仕事からどう話が進むのか。
あえて刑務官にしなかったのは、出たり入ったり、というところに物語を動かす鍵があったようだ。
とにかく後味が悪い。
『見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ』は少し変わったタイトルだ。
冒頭から、おぞましい光景が広がる。
そのやり口や、犯人、目的はすぐにわかりそうなもの。
なんだそれだけか、と思ったら、それは違う。
ひねったタイトルとは言えないが、主題を端的に表している。