今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たまたま見かけて読んだ一冊(シリーズ名は知っていたけど著者の作品はこれが初めて)。桃太郎伝説といえば吉備津&吉備津彦神社、温羅と鬼ノ城、産鉄地に対する"鬼退治"という大義名分に隠れた中央からの征服の歴史。ミステリということでどの程度桃太郎伝説が本筋に関わってくるのかな?と半信半疑で読み進みたけど、中盤"郷土史に詳しい元警察官"という人に話を聞きに行くあたりから一気に話が濃厚になってきてなかなか好みの展開でありました。
動機と手口についてはやや強引な気がしなくもないのですが、互いに関係もなく居住地も仕事も年齢もバラバラな被害者が共通の"印"をつけられ殺されるという設定は面白かった。被害者はそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ函館のカトリック系の男子校と聞けば、北海道出身者であればほとんどの人が思い描く学校名がある。著者もその高校の卒業生だと知り、本作の舞台に納得する。
携帯電話はなく、メールやLINEといった今日の高校生が普通に利用している連絡手段は使えず、あるのは公衆電話あるいは人づての伝言という今から思えばかなりの不自由さ。そんな環境下で直向きに恋心に向き合っていたのが当時の高校生。
学生寮内で発生した一人の生徒の自殺をめぐる真相究明に奔走する高校生たちを描くミステリではあるものの、ままならない恋ともどかしいまでの青春の葛藤がほろ苦い余韻を残す群像劇という趣が強い。
自分のような昭和世代にはノスタルジー -
Posted by ブクログ
今野敏さん、学生時代にはまって読みまくってたんだけど、どれを読んだのかその時記録してなかったので、分からなくなってしまって…。
どうやら、この本も読んだことがあったみたい(^v^;)
更に2時間ドラマ版も見たかも…今思えば。
『リオ』、『朱夏』、『ビート』あたりは題名の記憶があったんだけどな。
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主人公の樋口が仕事のことと娘のことで揺れ動いてる。
そして、真面目。とにかく真面目。
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今野敏さんはハンチョウこと、安積班シリーズとスクープシリーズが好き。
安積班シリーズもどこまで読んだのか分からなくなっちゃってて、また久々に読みたくなった。
スクープシリーズは最新刊の文庫化待ち中だから、