酒井順子のレビュー一覧

  • 男尊女子

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    男女平等といいながら
    男尊女卑が続く日本はなぜなのか・・・
    それは女性の側にもあると著者は説いている。
    「男尊女子」は私の中にも確かに存在する。親世代の価値観のおしつけ、平成の世を生きるために「何だかな〜」と疑問に思いつつ、「男尊女子」の自分を演じることもあった。
    女性には男尊女卑を良しと考える人、男尊女子でもいいじゃないと考える人、男女平等を願う人、などなど多様な考え方が存在しているのだと感じた。お互いを尊重しつつ、女性がもっと生きやすくなる時代がそう遠くない未来にあることを願います。

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    2020年07月05日
  • 制服概論

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    秘すれば花、制限されるからの妄想。期間限定たからこその魅力。制服の魅力を女性視点から語る。

    ことのほか出来の良いエッセイ。制服マニアの筆者が学生の制服、働く制服など業態別に制服の持つ魅力を語っていく。筆者の持つ制服愛が伝わってくる。

    筆者が女性であるところが良い。男性の制服マニアがスチュワーデスや看護婦、メイド、女子高生など制服の魅力を語っても変態扱いされて終わりだったろう。

    宝塚音楽学校の訪問記が絶品。自衛隊についても。筆者は制服と合わせ技の規律と大勢が同じということに強い魅力を覚えるようだ。

    可愛いイラストは上記二点についてのみ。他のテーマにもイラストがあればもっと良かったように思

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    2020年05月19日
  • 少子

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    爆笑した。少子化にまつわるおふざけエッセイ。いや、半ば真面目かもしれませんが…。九州女子のわたしからすると、リベラルな家庭に育ったサカジュンがうらやましくもある。サカジュンのアラサー時代のエッセイはノリに乗っていてすごい。今の丸くなった彼女の筆も好きよ!

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    2019年06月05日
  • オリーブの罠

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    面白かった〜!後期のオリーブを読んでいたときは女子大生でしたが、大好きでした。オリーブ。今はクウネルやリンネルにオリーブの魂は生きているのですね。酒井さんの本、本当好きです。初期オリーブがアメカジ志向だったとは知りませんでした。今もこんなロマンチックな雑誌があればいいけれど…難しいんだろうなあ。

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    2019年05月21日
  • 容姿の時代

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    すっごく読み応えがあり面白いエッセイでした。「何もそこまで他人の目を気にしなくても…」と思うほどに分析に分析を重ねて重箱の隅をつつくのが酒井さん一流の個性でしょう。酒井さんのいろんなエッセイを読んでみて、何故そこまでナチュラルストッキングを憎むのかだけがちょっと理解できません…しかし笑いながら楽しく読みました。

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    2019年05月15日
  • この年齢だった!

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    平成最後の日の読書がこちら。古今東西の有名女性27人にフォーカスしたエッセイ集。評伝のようにも読める。個人的に印象に残ったのは山口百恵さん、向田邦子、松田聖子、マーガレット・サッチャー、市川房枝だ。山口百恵さんの項は古くて新しい毅然とした女の生き方が切りとられており、さわやかに胸に響いた。どの女性たちにも、共感と愛情を持った筆致が素敵だった。軽く読めるし、おすすめです。酒井さんの本は軽くも重くも読めるのが魅力なんだと思う。

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    2019年04月30日
  • 紫式部の欲望

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    もう何度読んだかわかりませんが、再読。
    源氏物語読んだけど難しかった、という人も、源氏物語って古くて難しそう、という人もぜひ読んでほしい本です。
    全然難しくないじゃん、今と悩みは同じじゃんと思うはずです。
    平安の時代と違って、人生を自分で選択できる時代に生きる私たちは、選択できる辛さも感じながら、選択できることを楽しんで自分だけの人生を歩んでいきたいものだと思ったところです。

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    2019年04月29日
  • 男尊女子

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    最近読んだフェミニズム関連書籍ではダントツでおもしろかったです。各トピックに分かれていてわかりやすい。「男尊女子」という造語で女性たちの中にも根付く男女差別意識をじわじわとユーモアを交えながら語る様は正に酒井さんの真骨頂。九州女子の私には九州男女の項目が興味深かったです。フェミニズムには興味あるけれども、ゴリゴリな理論武装書籍はちょっと…という方にもオススメできます。若い人にも読まれてほしいな。

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    2019年04月13日
  • 男尊女子

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    「負け犬の遠吠え」以来、
    なぜ、この方のセンサーは1ミリも劣化がないのか、本当にすごい。

    こんな風に年を重ねていきたいと思う。
    そして、少しでも男女の格差がなくなるように、
    小さくてもあがいていきたいと思う。

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    2018年11月19日
  • 裏が、幸せ。

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    裏日本という言葉は差別用語のように言われ、姿を消した。しかし、著者は「裏」という言葉に秘められた、また醸し出す日本的な美しさがあること、またそれが「裏」に人たちにとっても受入れられていることを主張している。「内裏」「裏千家」など、情緒のある言葉が多いことは事実である。文学にも詳しく泉鏡花,室生犀星、水上勉などの北陸ゆかりの方々に詳細に触れているだけでなく、川端康成の「雪国」、漫画家・」柳沢きみおの「なんだかなァ人生」にも言及があり、奥深さを感じる。日本の艶歌は日本海、裏日本、傷心・涙・孤独などの薄幸の女が似合う!全く同感である。
    「裏日本はそこがほの暗い「裏」であるからこそ、繊細な光が美しく輝

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    2018年02月16日
  • 自意識過剰!

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    人気エッセイストの酒井順子先生の著書。自意識過剰でついつい相手をマウンティングして買った負けたと考えてしまう、他人にどう思われているのかを過度に気にしてしまう、わかるわかると思いながらあっという間に読み終えてしまいました。日本人は自意識過剰な集団なのかも。

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    2017年09月12日
  • 女流阿房列車(新潮文庫)

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    タイトルからも判るとおり内田百閒にインスパイアされた、馬鹿馬鹿しくも羨ましい鉄旅。根底に流れるのは著者の宮脇俊三氏に対するリスペクト。これはもう自分にとっても最高の本だ。この中のどれをやるにしても、お金と時間と体力を要し、二の足を踏むものばかり。時刻表の上で旅を楽しむように、本書で疑似体験をするしかないのだな〜。

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    2017年08月31日
  • 快楽は重箱のスミに

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    鉄道エッセイで好感をいだいた著者。タイトルを見ただけで即購入したが、読んでみて刺激的な内容に驚いた。「地下旅!」では受け身な姿が飄々として良かったが、本書ではエロティックなまでの赤裸々な快楽の求め方を語る著者の、また別の面を見た思いがしてたいへん宜しい。男の作家が書いたようにも感じたりするのだが、女性がここまでぶっちゃけるからこその清々しいエロさが出るのではないかと思えた。

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    2017年08月29日
  • 鉄道旅へ行ってきます

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    鉄道好きでない方も読んで楽しいと思います。まして鉄道好きの人ならば(^-^) 男2人と女1人の組合せによる鉄道旅行、共通点は列車に乗るのが好きなこと。そのお三方は、関川夏央、原武史、酒井順子諸氏です(^-^) とにかく面白いです。原さんの「大宮、鉄道博物館、総本山、伊勢神宮みたいなもの」は大宮に住んでる私、嬉しかったですw。酒井さん「かつては、ミカンとかゆで卵とかホームで売ってましたね」はい、懐かしいですw。駅そば談議も楽しいです。表紙は富山駅「立山そば(サバだし)」だそうです。
    酒井さん「誰かと一緒に旅するということは、その人の人生を覗き見するようなもの。旅はその人の人生を凝縮したような時間

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    2017年08月01日
  • 「来ちゃった」

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    確実に旅に出たくなります。何かとお休み、旅行、となるとなんとなく海外に意識が向いてしまうけれど、あらためて日本を味わう旅も良いものだと感じました。加計呂麻、秋田の後生掛温泉のオンドル部屋、隠岐なんかにも行ってみたい、いや近いうちに行こうと思った次第です。あと、マハラジャエキスプレスもとんでもなく高いんだろうな、と思いつつ、いつか乗ってみたいなと思います。

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    2017年07月31日
  • 少子

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    もう今から15年以上も前に、同じような考えをもった女性が居たのだなと、感激。
    産みたくない理由は、自分の考えとシンクロするものが多く、その漠然とした考えを著者が勢いのある言葉でズバズバと書いていて、非常に面白かった!
    著者なりの少子化対策の案として子育ての機械化(!)、女性に教育を与えない、男性でも妊娠、出産可能な化学の発達...などジョークとはしても思い切った考えも面白い。
    ま、産みたい人が産めばいいよね!って感じで、この本を読んだからと言って産みたくは全くなりませんでしたね(笑)

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    2017年03月23日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    高橋源一郎のスーパー「方丈記」の凄さで星5つ。それにしても。人間って千年経っても考えることは余り変わらないんだねえ。
    枕草子はいわば殿上人の世界であり、わかりにくい。
    徒然草は教訓集として大変価値があるのではないかと感じた。

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    2017年03月20日
  • ユーミンの罪

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     タイトルの「ユーミンの罪」とは何か?あとがきまで読めば判明するが,松任谷由実さん本人はおそらく,「私,何か悪いことしたかしら?」と苦笑するだろう。
     著者のように,ユーミンに「救われてきた」人も,そこまでとは言わずとも,多少なりユーミンの曲を知っている人にも,読みやすい新書である。著者自身は,1970年代の荒井由実時代からユーミンソングを聴き続けてきただけに,歌詞の解釈には40年の熟成感を味わえる。
     その的を射た表現として,「助手席性」という言葉がある。著者によると,それは「ある行為を主体的にする人がいる時,「その行為に参加はしないが,賛同し,共にいる」という姿勢」(64頁)だという。「ロ

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    2017年03月07日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    ネタバレ

    古典は原文の古語の美しさやリズムを味わえば良いのでしょうが、素養が無いものには理解できないので、このような現代語訳は非常にありがたい。原文と照らし合わせて読めば良かったと思いました。枕草子では雅な感じが伝わってきました。方丈記は堀田善衛の『方丈記私記』を面白く読んだことを想いだしました。徒然草は「教養のある人は物語りするとき、まわりに人がたくさんいてもひとりだけに向かって語りかけ、それに人々が自然に聞き耳を立てるようにするものである。」に、はたと膝を打ちました。

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    2017年01月22日
  • 紫式部の欲望

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    源氏物語をいろんな観点でみるのは、とても興味深いです。

    紫式部の人生を辿ると、源氏物語がもっと奥行きのある作品になります。

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    2017年01月01日