酒井順子のレビュー一覧

  • 中年だって生きている

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    少し前の本だけど、作者と同世代になった自分と重ねて、共感することの多い本でした。「中年だけどおばさんでない」は、自分が無意識に思っていることを、ズバリ言語化したものだと思います。完全に老年ではない、正しい中年、、こうありたい中年、が織り交ぜられた内容で、今の自分の立ち位置の参考になりました。

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    2025年08月30日
  • 老いを読む 老いを書く

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    『楢山節考』から『大往生』、現代のSNSで活躍するご老人たちの著書まで、これまでの“老いスター”たちの著作とその流れを紹介した一冊。高齢化が進むのと並行してこうした老い本もどんどん増えているのだとか。面白い切り口で、最後まで楽しく拝読しました!

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    2025年08月27日
  • 処女の道程(新潮文庫)

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    女性に是非読んでほしい作品!
    本当にこんな時代があったの?と思うほどバカバカしいことを国が女性に求めていたり、
    女性もそう信じて生涯を全うしたり、、
    酒井順子さんの文章は真実をただ語るだけではなく、
    そのどこかバカバカしさをシュールに描き、
    独自の比べる対象や例えがとても分かりやすく記憶に残る。

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    2025年08月24日
  • 松本清張の女たち

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    作家デビューは40歳と遅咲きだとは知っていたがまさかの太宰治と同い年とは知らなかった!「わるいやつら」の松坂慶子、「鬼畜」の岩下志麻、「熱い空気」の市原悦子と私の松本清張作品は強烈な映画やドラマの中の名俳優の印象が強い。黒と白のオールドミスや、お嬢さま探偵など、作品を分類し分析する鋭い洞察眼からくる解釈は、松本清張作品を実際に読むのとはまた違った面白さがある。昭和の文化や芸術は今なおとても魅力的だが、つくづく思ってしまうのは、あの時代を生きる女性として生まれてこなくて良かったということだ。

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    2025年08月16日
  • 松本清張の女たち

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    雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。

    作品分析の視点が面白い。

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    2025年08月09日
  • 松本清張の女たち

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    松本清張と酒井順子の組み合わせ、って塩辛と生クリームぐらいの食べ合わせ?って新聞広告でびっくりしました。「ユーミンの罪」「オリーブの罠」の系譜に「松本清張の女たち」ですよ。でも酒井順子が生クリームはちょっと言い過ぎで過去の作品に忍ばせている酒井ならではの辛口成分は確かに松本清張が描いた高度経済成長時代の物語の切り口として非常に有効だったのでありました。むしろ「女の物語」が松本ワールドを成立させるキーファクターだったのではないか?という本格的な松本清張論とさえ思いました。新しい視点ですがど真ん中の作品論の思ました。振り返ると「ゼロの焦点」久我美子からの広末涼子、「霧の旗」倍賞千恵子からの山口百恵

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    2025年08月04日
  • 女人京都

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    京都はたくさんの優れた女性たちの生きた町。
    あちこちに、ゆかりの地や建物、石碑が点在する。
    彼女たちの面影をたどりながら、ちょっと甘味で一休み、という旅のエッセイだ。
    しかし、途中からコロナ禍でステイホームを余儀なくされ、旅するエッセイの大ピンチ!
    ストリートビューと脳内の記憶を駆使しての旅も多くなったが、逆に、自由に表に出ることが許されなかった平安貴族の女性の気持ちに寄り添えることもできた。
    自由に会いに行けないからこそ、強くなる思い。それは身のうちから魂が「あくがれいづる」ほどに。

    天皇の娘や妻でない限り、女性は系図に名前も残らない。
    ここに取り上げられている女性達は、それでも爪痕を残し

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    2025年08月01日
  • うまれることば、しぬことば

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    言葉についてのエッセイ

    以下、公式の説明
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    陰キャ、根暗、映え、生きづらさ、「気づき」をもらった……あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、ポリコレ時代の日本語論。古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ。以下、章題。
    ・Jの盛衰・「活動」の功と罪・「卒業」からの卒業・ 「自分らしさ」に疲弊して・「『気づき』をもらいました」・ コロナとの「戦い」・「三」の魔力・「黒人の人」と「白人」と・「陰キャ」と「根暗」の違い・「はえ」たり「ばえ

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    2025年07月28日
  • 女人京都

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     酒井順子さんは「はじめに」の冒頭をこう書きました。

    「京都は、誰もが惚れてしまう美女のような街である。」
    「それも、「あるがまま」系の天然美女ではありません。」
    「それは、メイクもファッションも、そして声の出し方すらコントロールした、人為の結果としての美女。」

    そして、こう進めます。
    「そんな美女の魅力は、若者にとってわかりやすいものではないようです。」
    「たとえば私は高校の修学旅行で初めて京都に行ったのですが、その時の感想は、「茶色いっぽい建物をたくさん見た」というものでした。」

    さらに、
    「自らの心身が古びると共に、古い都への共感が深まってきたのです。」
    「かくして私は京都へ足繫く

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    2025年06月22日
  • 女人京都

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    これを読みながら実際に京都を散策してみた。
    京都の隠し扉を開けるように、ワクワクしながら。
    京都の街を一歩踏み込んで知れた気がした。

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    2025年06月05日
  • 老いを読む 老いを書く

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    ネタバレ

    一 迷惑をかけたくない──『楢山節考』 姨捨山
    二 いつか、自分も──『恍惚の人』 認知症
    のストーリーから入りいろいろ懐かしく思い出す。
    恍惚の人では、認知症の親の世話をする嫁、そしてその高校生の息子が母をみてお父さんお母さんは長生きしないでね というらしい。
    姨捨山では、主人公は自ら口減らしのためにためらう息子に姨捨山行きをせがむらしい。
    老人をどのように扱ってきたか、認知、痴ほう、ボケは昔からあったもの。

    男性の老い本ははじけていて、女性の老い本は身の丈に合わせているらしい。しかし実際には男は庭で草をむしり散歩をして、女性は趣味を持ち友人と旅行する。

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    2025年06月07日
  • ユーミンの罪

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    酒井順子(1966年~)氏は、東京都生まれ、立教女学院小、中、高を経て、立教大学社会学部卒。高校時代から雑誌「オリーブ」にエッセイを寄稿。博報堂勤務、生活総合研究所客員研究員を経て、フリーランスのエッセイストに。『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞(2004年)受賞。
    本書は、松任谷由実(ユーミン)の楽曲を通して、高度成長期の1970年代から、バブルが崩壊した90年代初頭までの、日本の女性の生き方や価値観の移り変わりを読み解いた評論的エッセイ集で、アルバム「ひこうき雲」(1973年)から「DAWN PURPLE」(1991年)までの20作品が取り上げられている。
    私は、酒井氏とほぼ同世代の男性

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    2025年05月30日
  • うまれることば、しぬことば

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    言葉は生まれ消えていく。改めて言葉は変化していることを実感しました。
    生まれ消えていく言葉についての考察が分かりやす、「そうか」「そうなんだ」と思いながら読みました。

    冒頭の「J」の盛衰
    Jリーグが開幕した1993年から日本の事をJで表す者が増えた。J-WAVE、J-POP、企業の名前にもJが使われた
    JR、JT、JFE.
    当時を振り返るとJという文字がカッコよく感じたのは確かだった。
    しかし、当時選手の事をJリーガーと呼んでいたが、今はJリーガーと呼ぶ人は少ない。
    平成の初期には眩しかった「J」という文字が放つ輝きが薄れつつある。一つの文字や言葉は時代の空気を変える力を持ち、またその言葉に

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    2025年05月25日
  • 子の無い人生

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    ネタバレ

    「政治と子産み」の章が一番印象に残った。「母として」というフレーズはパワフルという点に共感。キャリアウーマンでも子供を産んでいないと完璧ではない、という風潮は確実にある。安倍昭恵さんとの対談も興味深い。筆者はなんとなく子供を持たなかった人、安倍さんは子供を望んだけど持てなかった人だから少し立場が違う。安倍さんが自分の子供なしの人生は神様から決められたこと、といったようにコメントされているけど、結婚してない人、結婚しているけど子ナシの人とは違う受け止めだなと思う。

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    2025年05月17日
  • 子の無い人生

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    淡々とハキハキして、ユーモアもあり読みやすかった。はっきりした記述に心がキュっとなる場面もあったが、日本における子なし女性の生きづらさについて客観的に捉えられる内容だった。
    気休めではあるようだが、先人に習い子供関連で何かしらの社会貢献をしていこうと思った。

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    2025年05月09日
  • うまれることば、しぬことば

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    作者と同世代なので、毎作楽しみにしています。
    とうに忘れていたこと、意識せずに身についていることを言葉で表現してもらえると、改めて思い至ることがたくさんあります。
    「ハラスメントという黒船」はオモシロ過ぎて、同級生と盛り上がりたいものです。

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    2025年04月27日
  • バブル・コンプレックス

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    星4.5‼️
    期待を凌駕する内容でした。
    研究熱心さとか伝わって来たし、他のエッセイには無い奥深さが在ったように思います⁉️
    ある意味「日本人論」的な所が在って、他の作品も読みたくなりました。
    酒井先生の他の作品が楽しみです

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    2025年04月24日
  • 老いを読む 老いを書く

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    さすが、「負け犬」で名を馳せた、就職氷河期世代のフロントランナー、酒井さん。はや、初老の入口を見据えての「老い本」。
    子どもの頃読んでもらった、かぐや姫(竹取物語)や桃太郎。そして、古典の「枕草子」や「徒然草」に見る老人観。さらには、現代の「老本」の巨塔の作品を解説。単なる老人本でなく、現役世代の冷静な分析か。深い!

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    2025年04月19日
  • 家族終了

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    著者は結婚していなく、子供もいない。
    両親と兄とは死別し、兄の子供はいるが、基本的に自分の家族と言われる肉親は皆いなくなった。だから、家族終了。
    家族が終わったから振り返ることができる内容が赤裸々に書かれていた。なかなか書ける本ではない。

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    2025年04月04日
  • 消費される階級

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    社会の中の差別や格差について書かれているのでふが、着眼点がすごい!
    特に私が驚いたのは、まぶた差別と日韓問題。そうそう、私も一重まぶたなんですよ。
    著者は私と同年代なので、おっしゃっている事には激しく同意。楢山探しにデジタル下層民、金融教育、せっせと筋力を鍛えます。

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    2025年03月16日